ノンコア業務とは?コア業務との違いや業務効率化の方法を解説

  • 2023/3/14
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ノンコア業務とは、入退室管理や書類のコピー業務のような間接的な業務を指します。ノンコア業務という言葉自体は聞いたことあるものの、具体的な例やノンコア業務の効率化方法がよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、ノンコア業務の概要や例、効率化するメリット、効率化方法などを解説していきます。

 

ノンコア業務の意味とは?

ノンコア業務とは、コア(中核)でない業務を総称した言葉であり、直接的な利益を生まない業務全般を指します。主にサポート業務が該当し、たとえば備品の補充や入退室管理、書類のコピー業務などが挙げられます。
一方、ノンコア業務とは対照的な業務がコア業務です。コア業務は、企業の直接的な利益につながる中核業務を指します。たとえば、顧客営業や商品開発、製造、生産、新サービス企画などが挙げられるでしょう

 

ノンコア業務の例

ここでは、ノンコア業務の例を以下3つの観点から紹介します。

  • 事務・経理系の例
  • Web制作系の例
  • マーケティング系の例

事務・経理系の例

はじめに、事務・経理系の例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 備品の補充、発注
  • 書類の印刷、ファイリング、郵送
  • 請求書の作成、確認、発行
  • 電話対応
  • 入退室管理

上記の業務は、ノンコア業務の代表的な例であると言えるでしょう。これらの業務は、自社の従業員ではなく、派遣社員やパートナー企業に業務委託をしている企業も多いです。

Web制作系の例

続いて、Web制作系の例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 企画や構成が決まったうえでの記事本文の執筆
  • 完成したWebコンテンツのCMSへの入稿作業
  • フォトストックサービスなどから指定された画像の調達および記事内への挿入

記事本文のみの作成やCMS入稿作業、指定画像の調達など、仕様や条件が決まったうえでの定型的な作業が該当します。

マーケティング系の例

マーケティング系の例としては、主に以下のとおりです。

  • 日常的なSNS運用(定型文を使ったテキスト投稿など)
  • 売上データや在庫データのエクセルなどへの入力作業
  • 定型的なグラフ作成やレポート作成(月次の売上や購入数、会員数など)

マーケティング系においても、マニュアルに沿ったSNS運用代行やデータ入力作業、定期レポート作成作業といった定型的な作業がノンコア業務となるでしょう。

 

ノンコア業務を効率化するメリット

ノンコア業務は作業量が多いため、業務効率化を図ることが大切です。ノンコア業務を効率化するメリットには、大きく以下の2点が考えられます。

  • コア業務に経営資源を集中的に投下できる
  • ノンコア業務の属人化を防止できる

コア業務に経営資源を集中的に投下できる

ノンコア業務を効率化することで、企業の利益に直接的に貢献するコア業務に経営資源をより多く投下できるようになります。
日常的なノンコア業務に追われ、コア業務を実施する時間を十分に確保できない企業も少なくないでしょう。たとえば、会議の調整や議事録の作成、書類整理といったノンコア業務に割く時間を削減できれば、その分、新サービス企画の検討などに時間を使うことが可能です。

 

ノンコア業務の属人化を防止できる

ノンコア業務を効率化することで、属人化防止にもつながります。ノンコア業務は、長期間在籍している従業員が独自の方法で行っているケースも考えられます。たとえば、書類をフォルダに整理する作業の場合、1人の従業員が自分自身の判断でフォルダの分類や統合を行っている場合もあるでしょう。
その場合、他の人から見たらわかりづらく、円滑な業務を妨げる要因になります。また、担当者が離職した際にわかる人がいなくなるリスクもあるのです。ノンコア業務を仕組み面含めて効率化することで、持続的な業務運営を実現できます。

 

ノンコア業務を効率化する方法

ノンコア業務を効率化する方法としては、主に以下2つのアプローチがあります。

  • アウトソーシング
  • システム導入

アウトソーシング

アウトソーシングとは、業務の全部または一部を社外の企業やフリーランスなどに業務委託することです。アウトソーシングには主に以下3つの種類があります。

  • プッシュアウト型
    ある業務のまとまりをアウトソーシングする方法です。たとえば、備品の補充や管理などを業務委託します。
  • アドオン型
    アウトソーシングにより、ノンコア業務の納期短縮や体制強化、サービス品質向上などの付加価値も目指す方法です。プッシュアウト型の発展形と言えます。
  • バイイン型
    アウトソーシングにより、ノンコア業務の強化だけでなく、コア業務への知見やノウハウ還元も目指す方法です。アドオン型をさらにコア業務強化にまで展開させた考え方となります。

システム導入

システム導入は、クラウドサービスやパッケージなどのシステムを導入することで、既存業務の効率化を目指す方法です。
たとえば、手作業で給与管理や在庫管理をしている場合、給与管理システムや在庫管理システムを導入することで業務効率化や作業ミス低減を図れるでしょう。
業務効率化を期待できるシステム・ツールについては、以下の関連記事も合わせてご確認ください。

関連記事:「バックオフィスシステムとは?業務効率化に期待できるシステム・ツール4選

 

ノンコア業務のアウトソーシングに向いている企業の特徴

ノンコア業務の効率化には、アウトソーシングとシステム導入の方法があることを説明しました。どちらの方法が適しているかは、企業の特徴によって異なります。アウトソーシングに向いている企業の特徴としては、主に以下が挙げられます。

  • ノンコア業務を効率化したいが、情報システム化の予算が十分にない企業
  • 業務の選択と集中を徹底したい企業
  • 社内の人材育成の時間やコストをなるべく抑制したい企業

なるべく低コストかつスピーディーに業務効率化を図りたい企業にとっては、アウトソーシングがおすすめできるでしょう。

 

ノンコア業務のシステム化に向いている企業の特徴

一方で、システム導入に向いている企業の特徴は、主に以下のとおりです。

  • 自社の情報システム構築に多くの予算を確保できる企業
  • 自社内で業務を一貫して実施したい企業
  • ある程度の時間やコストをかけてでも社内人材を中長期的に育成したい企業

ある程度の予算や期間を割いてでも、しっかりと自社内で業務を完結しながら業務効率化を実現したい企業は、システム導入を検討するとよいでしょう。

 

まとめ

ノンコア業務とは、企業の利益に直結しない付帯業務全般を指します。備品の補充やコピー業務などが代表例です。他にも、CMSへの入稿作業や定型的なSNS運用などもノンコア業務として挙げられるでしょう。
ノンコア業務は作業量が多くなりがちなので、効率化することが重要です。効率化することで、企業の利益に直結するコア業務へのリソース集中やノンコア業務の属人化防止が期待できます。
ノンコア業務を効率化する方法としては、主にアウトソーシングとシステム導入がありますが、どちらが適しているかは企業の経営方針や予算、スケジュールなどによって異なります。自社に合ったアプローチでノンコア業務の効率化を実現していきましょう。

 

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