パソコンが壊れる5つの原因とは?長持ちさせるための対策をご紹介
公私ともに多くの人がパソコンを活用している現在、私たちの生活になくてはならないデバイスのひとつといっても過言ではありません。そのような状況下において、急なパソコンの故障や不具合は死活問題といえます。
とくに普段、パソコンでの業務が中心になっている方にとっては、作業が進められなかったり、重要なデータの消失が懸念されたりと無視できないトラブルに発展する可能性もあります。リスクを少しでも軽減するために、なんらかの対策をとっておきたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、パソコンが壊れるおもな原因とその対策について詳しく解説します。さらにパソコンのパーツごとの故障原因や長時間の稼働による影響などもご紹介。
パソコンを少しでも長持ちさせたい方や急な故障に頭を抱えたくない方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
パソコンが壊れるおもな原因と対策5選
突然パソコンが故障してしまった場合、考えられるおもな原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 発熱よる故障
- 衝撃による故障
- 水没による故障
- 落雷・磁気による故障
- マルウェアによる故障
上記のような故障がなぜ発生してしまうのか原因を深掘りするとともに、それぞれの対策をご紹介します。現在、パソコンに発生している不調を突き止めたい方はもちろん、故障を未然に防ぎたい方もぜひ参考にしてください。
発熱による故障
パソコンの稼働時、CPUやGPU、HDDなどの各種パーツから熱が発生します。通常、搭載されている冷却ファンや放熱板によってパソコン内部の温度上昇を防いでいますが、以下のような原因により、排熱しきれないケースがあるようです。
- 冷却ファンが正常に作動していない
- パソコン内部や排熱口にゴミやほこりが溜まり、通気性が悪くなっている
- 排熱口が塞がる場所にパソコンを設置している
- 高温の環境で使用している など
その結果、パソコン内部の基盤が変形したり、突然シャットアウトしたりといった不具合が発生します。一般的なPC内部の適正温度は40〜70℃程度ですので、明らかにそれ以上の高温になっている場合は、以下のような簡単な対策から試してみてください。
- 排熱口に溜まっているほこりやゴミを歯ブラシなどで定期的に清掃する
- パソコンの背面、底面にある排熱口を塞がないよう、壁際やクッション、ベッドの上での使用はできるだけ避ける
- 室温を30度以下に保つ など
なお、上記の対策を行ってもパソコンが高温になってしまう場合は、ファンや放熱板など冷却機構の故障を疑うべきです。パソコンの動作に異常が発生する前に修理やパーツ交換を検討しましょう。
衝撃による故障
パソコンの落下や振動はありがちな故障原因のひとつです。
とくに、電源が入っている状態でパソコンに衝撃が加わると、ハードディスク内で回転している記憶面が他の部品と物理的に接触してしまい傷がついたり、破損したりする可能性があります。
その結果、データが消失してしまったり、パソコンがうまく起動できなくなってしまったりといったトラブルに発展するケースもあるようです。
またパソコン内部の破損だけでなく、人混みや満員電車の圧力による画面破損など外部的な故障にも注意しなければなりません。
パソコンを持ち運ぶ際は、電源をオフにするのはもちろん、耐衝撃のカバーやバッグに入れるなどの対策を心がけましょう。
水没による故障
精密機器であるパソコンの水没・水濡れは、故障に発展する可能性が高い原因です。
水没後、すぐに不具合が発生しなくても数日後に突然、起動できなくなったりモニターや音声に異常が発生したりするケースもあるため極力、水分から遠ざけるような対策を心がけましょう。
基本的な対策になりますが、急な大雨によるパソコンの故障を防ぐために、外出時は防水カバーやバッグの活用がおすすめです。
また、糖分や塩分を含む液体はパーツの腐食や錆が発生しやすいため、被害が大きくなりやすいです。高額な修理費用が発生するケースも珍しくないためパソコン付近に飲食物を置かないように注意しましょう。
落雷・磁気による故障
発生する頻度は稀ですが、落雷によってパソコンが故障してしまう可能性もあります。
自宅の避雷針や近所に雷が落ちると過電流が発生し、コンセントに繋がっているパソコンに悪影響を与えてしまうケースがあるようです。その結果、電源ユニットやマザーボードが故障し、電源が入らなくなってしまう可能性もあるため、落雷の恐れがある場合は一旦電源を抜くことをおすすめします。
また、強力な磁気によってパソコンが故障してしまうケースもあります。とくに磁力を活用してデータを記憶するハードディスクは影響を受けやすいため、大切なデータを守るためにも磁石などをパソコンに近づけるのは控えましょう。
マルウェアによる故障
パソコンが故障するひとつの原因として、ウイルスやワーム、トロイの木馬といったマルウェアの影響も考えられます。
マルウェアに感染すると個人情報が流出するだけでなく、パソコンの動作が停止したり、データが削除されたりといったデバイス本体への被害が発生するケースもあるため、対策は必須です。
なお、対策としてセキュリティソフトを導入している方がほとんどかと思いますが、それでも完全に防げるわけではないため、ユーザー側で注意する必要があります。
マルウェアはメールや無料ソフトなどさまざまなものを媒介としているため、流行しているマルウェアの傾向や被害状況を把握し、怪しいサイト・URLは閲覧しない、よくわからないソフト・アプリをダウンロードしないといった対策によって感染リスクを軽減しましょう。
ハードディスクが壊れるおもな原因
ハードディスクが壊れるおもな原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 振動や衝撃
- 磁気
- 経年劣化 など
パソコンのパーツの中でも、ハードディスクは比較的壊れやすい部品であり、寿命は約3〜5年程度といわれています。もちろん、衝撃や磁気への対策は必須ですが、いつハードディスクに不具合が起きても困らないよう、こまめにデータのバックアップをとっておくことも重要です。
とくにパソコンを購入してから数年経っている場合は、できるだけ早めに外付けHDDやUSBメモリなどに重要なデータを複製・保存しておきましょう。
メモリが壊れるおもな原因
パソコンのメモリが壊れるおもな原因は「初期不良」です。
データの一時的な記録を担当するメモリは、パソコンパーツの中でも比較的長持ちしやすい傾向があります。メモリが故障する前に、マザーボードやハードディスクなど他のパーツが故障してしまうため、パソコン自体を買い換えるケースがほとんどです。
そのため、もしメモリに不具合が発生している場合は、製造工程から不具合が発生している可能性が高いといえます。一般的に、販売店やメーカーが初期不良に対応してくれるのは、3ヶ月程度となるため、不調に気づいたら早めに購入店に相談しましょう。
パソコンのつけっぱなしは壊れる原因になる?
パソコンを長時間つけっぱなしにすることで直接的な故障の原因になるとは言い切れませんが、結果的に寿命を縮める原因にはなり得ます。
そもそもパソコンの内部で動作しているパーツは消耗品ですので、当然、稼働時間が長ければ長いほど寿命は短くなります。また長時間稼働によって、本体に熱がこもりやすくなったり、内部にゴミやほこりがたまりやすくなったりなど、故障の間接的な原因になるケースもあります。
少しでもパソコンを長持ちさせるために、面倒でも使用していない時は電源をオフにするよう心がけましょう。
まとめ
パソコンが故障してしまった場合、熱や衝撃、水分などといった外部的要素からマルウェアによるシステムへの被害までさまざまな原因が考えられます。
原因がいずれにせよ、本格的に故障してしまった場合は、修理や買い替えといった出費を伴う対応が必要となるため、不具合が出る前に対策しておくことが重要です。
自身の使用状況や環境を考慮し、日頃から少しでもパソコンが長持ちさせるためのケアを徹底しましょう。