Cドライブの空き容量を増やす方法6選!空き容量の確認方法もご紹介
Windowsのパソコンに搭載されている記憶領域「Cドライブ」。ダウンロードしたアプリやキャプチャ、画像などさまざまなデータを格納する役割を担っています。
非常に重要な機能を持つCドライブですが、空き容量の減少に伴い、パソコンの動作にも影響があるのはご存知でしょうか?もしかすると現在、パソコンの動作が重いと感じている場合や、アプリのインストールがエラーになってしまう場合は、容量不足が原因かもしれません。
そこで本記事では、Cドライブの容量を増やす6つの方法をご紹介します。方法ごとの具体的な手順はもちろん、OS別に空き容量を確認する手順も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
Cドライブの空き容量を増やす方法6選
Cドライブの空き容量を増やしたい場合、不要なファイルやフォルダの整理が簡単な対処法となりますが、それだけでは対処しきれないケースも多いかと思います。
そのような場合、以下の6つの方法を状況に応じて使い分けるのがおすすめです。
- 復元ポイントを削除する
- ディスククリーンアップを行う
- 他のドライブにデータを移動する
- 「temp」フォルダ内のファイルを削除する
- Cドライブのデフラグを実行する
- 外付けHDD・SSDを活用する
それぞれの方法の詳細や具体的な手順について詳しく解説しますので、パソコンの容量不足にお困りの方はぜひご活用ください。
復元ポイントを削除する
Windowsのパソコンには異常が発生した際、システムを復元するために役立つ機能が備わっています。この機能によって正常な状態のシステム(=復元ポイント)を保存しておくことで、何らかのトラブルがあっても迅速な復旧が可能となります。
ただし復元ポイントは自動で作成され、どんどん溜まっていくため、放置しているとCドライブを圧迫する原因になりかねません。実際、最新の復元ポイント以外は使用する機会がほとんどないため、こまめに削除することをおすすめします。
なお、復元ポイントを削除する具体的な手順は、以下の通りです。
- タスクバーにある検索ボックスから「ディスククリーンアップ」を呼び出す
- 「システムファイルのクリーンアップ」を選択
- 表示された画面にある「その他のオプション」をクリック
- 「システムの復元とシャドウコピー」の項目内にある「クリーンアップ」をクリック
- 最新の復元ポイント以外のデータ削除に同意する
- 最終確認のメッセージが表示されたら「ファイルの削除」をクリック
長年使用しているパソコンであれば復元ポイントの削除によって、数GBの空き容量を確保できる可能性もあるため、ぜひ試してみてください。
ディスククリーンアップを行う
ディスククリーンアップ機能を活用すれば、必要ないデータの一括削除が可能となります。ディスククリーンアップの具体的な手順は以下の通りです。
- タスクバーにある検索ボックスから「ディスククリーンアップ」を呼び出す
- 実行するドライブに「Windows(C:)」が含まれていることを確認
- 表示された画面内の「クリーンアップ」をクリック
- 削除するファイルを選択
- 「ファイルの削除」をクリック
なお、Windows10の場合、不要データを定期的に削除してくれる「ストレージセンサー」が搭載されている可能性があります。設定しておけば、上記の手順を自動で行ってくれるため、搭載済みのパソコンを使用している場合は、ぜひ有効活用しましょう。
他のドライブにデータを移動する
Cドライブ内のデータを「Dドライブ」など他のドライブに移動させることで、空き容量を増やせます。なお、ドライブ間のデータ移動は、以下の手順で実行可能です。
- 移動するファイルを右クリックし「切り取り」を選択
- 移動先のドライブを展開
- ドライブが表示されたら、余白の部分を右クリックし「貼り付け」を選択
また移動元と移動先を同時に表示し、データをドラッグする方法でもデータを移し変えられるので、お好みの方法を試してみてください。
「temp」フォルダ内のファイルを削除する
Cドライブ内に保存されている「temp」と表示されているフォルダを削除することで、手早く空き容量を作れます。削除を実行する場合の具体的な手順は、以下の通りです。
- タスクバーにある検索ボックスに「%temp%」と入力し、フォルダにアクセス
- フォルダ内のすべてのファイルを選択
- 右クリックから「削除」を選択する or ゴミ箱へドラッグする
「temp」は、圧縮ファイルが展開されたり、キャッシュフォルダが保存されたりと一時的なファイルが保管されるフォルダであるため、基本的には内部のデータをすべて削除してしまっても問題ありません。
とくに長く使っているPCの場合、「temp」に多数のファイルが保存されている可能性があるため、一定の空き容量を確保したい方は、整理するのがおすすめです。
Cドライブのデフラグを実行する
ファイルの断片化を解消するデフラグを実行することで、Cドライブ内のデータを整理できます。その結果、空き容量の増加につながるため、時間がある時に実行するのがおすすめです。
なお、デフラグの具体的な手順は以下の通りです。
- 検索ボックスを活用し「ドライブのデフラグと最適化」を表示
- デフラグの実行先として「Cドライブ」を選択
- 「最適化」をクリック
デフラグはデータの処理に時間がかかりやすいため、休憩中や休みの日に実行するのがおすすめです。また、ハードディスクに負担がかかる操作なので、年に2〜3回を目安として頻繁にやりすぎないように注意しましょう。
外付けHDD・SSDを活用する
Cドライブ内のデータを外付けHDD・SSDにデータを移すことで、本体の空き容量を増やせます。具体的には、以下の手順でデータを移動できます。
- パソコンと外付けの記憶装置を接続
- 移動したいファイル・フォルダを右クリック
- 表示された項目にある「コピー」を選択
- 「エクスプローラー」内にある「ツリー」から接続したデバイスを選択
- デバイスページの余白の部分を右クリックし「貼り付け」をクリック
HDDとSSDは、どちらもデータを保存するための記憶装置ですが、それぞれ以下のようなメリット・デメリットがあるため、用途に合わせた製品選びが重要です。
メリット | デメリット | |
SSD | ・読み書きの速度が早い ・衝撃・熱に強い |
・記憶できる容量が少ない ・値段が高い |
HDD | ・記憶できる容量が大きい ・値段が安め |
・衝撃や熱、磁気に弱い ・消費電力が高め |
なお「外付けHDDを購入したいけど、どのような製品を購入すべきか迷ってしまう」という方は、下記の記事も合わせてご確認ください。
関連記事:外付けHDDの選び方とは?用途別におすすめの容量をご紹介
【OS別】Cドライブの空き容量を確認する方法
Cドライブ内の空き容量を増やす方法を実行する前に、現状の容量を把握しておく必要があります。
OS別に空き容量を確認するための手順をご紹介しますので、ぜひご活用ください。
▼Windows7
- 「コンピューター」をクリック
- Cドライブのアイコンにマウスポインターを合わせる
- 表示された「空き領域」を確認
▼Windows10
- スタートメニューから「設定」をクリック
- 表示された項目から「システム」を選択
- 「記憶域」をクリック
- ローカルディスク(C:)の使用状況が表示されるので、空き容量を確認する
▼Windows11
- スタートメニューから「設定」をクリック
- 表示された項目から「記憶域」を選択
- ローカルディスク(C:)の使用状況が表示されるので、空き容量を確認する
なお、Cドライブには、全体の10〜15%くらいの空き容量が必要といわれています。現状と空き容量を増やす方法を実行した後の違いを見比べ、どの方法が効果的か判断しましょう。
まとめ
パソコンを使用していると知らぬ間に溜まっていくCドライブ内のデータ。中には、古い復元ポイントや「temp」フォルダなど削除してしまっても問題ないデータもあるため、こまめに整理することをおすすめします。
なお、Cドライブ内の容量が少なくなると、パソコンの動作が重くなったり、アプリやシステムのアップデート・インストールができなかったりといったトラブルに発展する可能性もあるため、日頃からこまめに空き容量をチェックし、不要なデータを削除するよう心がけましょう。