【情シス女子】第43回「情シスと事業部をしっかりとつなぎ支える、“ハブ”をめざします」荒井真優美さん

『多くの人々の「笑顔」のために「感動」を届ける。』を企業理念に、人材・IT・サービスの3軸で多角的な事業を行う「CIN GROUP」。今回はそのなかで、情シスと事業部門を支える、情シス“サポート”女子に注目! 入社3年目に突入したばかりですが、各部門の上司と連携しながら奮闘する荒井真優美さんに、仕事やこれまでのキャリアパスなど、さまざまなお話を聞きました。

(取材・文:坂本 嶺、撮影:江上 嘉郁、ヘアメイク:unsarto poi 池尻・田島ナミ)


<プロフィール> 荒井真優美さん
事業推進本部 編集・ライター。メイン業務はライターだが、前職のIT業務の経験からPマーク取得も兼任。「情報を咀嚼し伝える」ライタースキルとITスキルをリンクさせた、「頼れるサポート」が評価を得ている。私生活では、幼い頃から絵画を趣味とし、高校時代には Webの知識を習得するなど、文系・理系をシームレスに行き交う才女。オフの時間の楽しみは、アロマやウィスキーでの癒しのひととき。


入社1年と数ヶ月で、Pマーク取得メンバーに!?

−−現在、Pマーク取得に向けた業務を担当していると聞きました。

はい。直属の上長よりお話をいただき、今年の1月からプロジェクトに参加しています。

以前に勤めていた会社でISO取得に向けたDBやシステムの管理に少し携わっていた、というのがその理由なのですが・・・、当初はうまくやっていけるかとても心配でした。というのも、私は今、入社してちょうど2年が経つところ。プロジェクト参加当時は、まだ1年と数ヶ月です。さらに、私以外のプロジェクトメンバーは、情報システム部、財務経理部、人事総務部それぞれの部長の方々。いきなりの大役で、本当にどうしようか、と(笑)。

−−荒井さんは、具体的にどんなことを担当しているのですか?

社内の情報資産の洗い出しと、そのPマーク取得の指針に沿った振り分け、事業部の情報資産管理状況のヒアリングですね。あと、ルールを現場にどう落とし込んでいくための立案にも携わってきました。

−−とてもやりがいのある内容ですね。

先ほどのお話のように、近しい内容を経験していたのでおおよその工程は把握していましたし、あと、もともと学生時代からITや Webが好きなんです。それもあって、しっかりとやり遂げたいという前向きな気持ちで臨んできました。ただ、新しく覚えることも多いので、今はまだ勉強とお仕事の繰り返しですね。

−−日々の仕事でたいせつにしていることはありますか?

立ち位置というか・・・、私はよい“ハブ”になりたいと考えています。どの企業もそうだと思いますが、Pマーク取得となると、今までの環境とは大きな変化を求められます。当社のように事業部のメンバーが多い企業だとなおさらです。

そして、そうであればあるほど、たとえばアクセスコントロールだったりモバイルPCのセキュリティだったり、スムーズに統一するのは難しい。遵守すべきだとしても、管理労力が増えるのであれば、当然「現場からもっとよい方法がないのか?」という声もあがりますよね。だから、「守らなければいけない」というお題を、少しでもみんなが自発的に「守ろう」と思えるようにしていきたいんです。なので、決まったルールを「少しでも前向きに守ってもらえるか」をたいせつに、私なりの言葉で現場に説明したり、ヒアリングを通してルール導入のプロセスを練ったりしています。

 

ITから、完全に離れようと思った時期もあった

−−先ほど、「学生時代からIT やWebが好き」というお話がありましたが、そのきっかけは?

実は、最初は「Photoshop」だったんですよ。小さい頃から絵を描くのを趣味にしていたので、PCで描けるなんてスゴい! って。

中学3年生のことでした。国際結婚をした姉がいるのですが、旦那さんがPhotoshop が入っているMacBook Proを使っていて、会うたびにその画面を、私はじぃ〜っと(笑)。そしたら、お下がりでMacBook Proをいただけて。とてもうれしかったですね。

そこから、PCで絵を描くことはもちろん、ITや Webに興味をもつようになりました。独学で知識を学ぶようになり、その1年あとぐらいでしょうか。高校時代には自分の絵や写真を掲載したHPも公開しました。

−−絵画から WebやITというと、馴染むのに少しハードルが高いような気もします。

Webに関しては当時、複雑なタグはなくテーブルが主流だったので、他のHPを参考にすれば、自分なりでもできたんです。参考書ではなく既存のHPを見て「どうすればこうできるんだろう」って、考える。かえって、それがよかったのかもしれません。あと、友人の存在も大きかったですね。高校に入って、情報交換できる友だちがたくさんできて、MacとWindowsのOS間のバグを検証してもらうみたいなことも。また、HPにコメントをいただいた方との交流も純粋に楽しくて、自然に身に付けることができたという感じです。

そういえば、友人と使えるファイルサーバーの導入を検討してみたり(笑)、社会人になってからはBTO PCを購入したこともありました。

−−そうして身に付けたスキルが、これまでのキャリアにも生きたということでしょうか?

これまで携わったお仕事を振り返ると、現在のPマークのきっかけになったサーバーまわりの管理ほか、顧客管理システムの運用、Webデザインなので、そうですね。

ただ、当社の場合は少し違うんです。

−−と、いうと?

実は、編集・ライター業務での入社なんです。経緯をお話しすると、ずっとITのお仕事をしてきたものの、次第に違和感をもつようになっていきました。大きな理由は労働環境ですね。業界でよくいわれてきたことですが、とてもたいへんなときがあって。それで、一時期は業界から完全に遠ざかりたいとも思うようになりました。

そういう気持ちを抱きつつも、Webデザインの仕事をしていた時期があります。そのときにコンテンツ制作の一環で記事作成を担当したのが、現職につながりました。表記規制など、書き方のルールを覚えるのはたいへんでしたが、私にとってはとても新鮮だったんです。それで、ライターを募集していた当社に飛び込み、自社メディアでのライターを経て、現在Pマークの取得を兼任しています。

 

IT / Webとライターのスキルを最大限に生かし、情シスと現場をつなぐ

−−Pマーク取得とライターの兼任は、大変ではないですか?

大変さはありますが、苦労ではないですね。むしろ、より成長できる大きなチャンスだと感じています。なによりも上司の方々の考えに直に触れられるのがとても勉強になりますし、それに、ライター業務もPマークの取得とまったく関係ないわけではないんですよ。

ルールは机上で決めること、行動は実際に行うこと。このように、ルールと行動には隔たりがあります。でも、ルールは実際に守らなければ意味がありません。そこでたいせつになるのが、最初にお話しした “ハブ”だと思うんです。そしてハブは、ルールを一方的に伝えるだけでなく、「みんなに納得してもらう」ことも役目。つまり、Pマークの知識を咀嚼してわかりやすく伝える能力も必要で、そこにライターの能力がとても活かせると実感しています。

−−荒井さんの普段のリフレッシュ法を教えてください。

アロマが好きです。就寝前のリラックスにもたびたび使いますね。凝り性なのもあり、数年前に資格も取得しました。

あと、お酒ですね。ウィスキーが大好きで、そのなかでも“ウィスキーの聖地”とよばれるスコットランド・アイラ島のスコッチはとくに。『タリスカー』、『ラガブーリーン』、『ボウモア』、『ラフロイグ』、それから・・・(笑)。お気に入りのバーや自宅で楽しんでいます。

お気に入りのバーにて

 

−−最後に、今後の目標をお願いします。
ITの技術にしてもサービスにしても、とてもサイクルが早いですよね。そういった動向を、より積極的に把握していくことを自分の課題にしています。当社に適したアイデアを今後も変わらず提案していければ、と。

そうして、一人ひとりの働きやすさ、当社が求める事業のスピード感にしっかりと貢献していきたいです。

 

【取材後記】
情シスにも関わり合いの深いPマーク取得を担当したのは、あくまでも上長の判断だといいますが、爽やかな笑顔ではきはきと語る様子は充実そのもの。また、自らを“ハブ”と称する姿勢や、「規律と自由のバランス」というコメントを見れば、荒井さんがみんなをしっかりと支えていることも一目瞭然です。情シスとライターのスキルをもった、情シス“サポート”女子。荒井さんのような垣根のない存在が、今後の情シスにも、企業にも、重視されていくのかもしれません。

 

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