【情シス女子】第16回 「仕事も趣味も“変化”を楽しむのが好き!」前野桃子さん
- 2016/7/22
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モバイルファクトリー 人事総務部リーダー 前野桃子さん
今回の情シス女子は、ソーシャルアプリやモバイルコンテンツを手がけるモバイルファクトリーの人事総務部に所属する前野桃子(まえの・ももこ)さんです。「慎重派」という彼女は話し方もひとつひとつが丁寧。一方で、ハキハキとした受け答えが印象的な女性です。そんな前野さんに、仕事やプライベートで感じる楽しみを語ってもらいました。
(取材・文:ミノシマタカコ 撮影:大塚七恵 ヘアメイク:内藤瑛貴)
<前野桃子さんプロフィール>
人事総務部所属リーダー。大学時代は英米文学を専攻し、2009年に新卒でモバイルファクトリーに総合職で入社。着メロサイトの運用に従事した後、10年にシステム開発へ異動。その後産休に入り、12年に復帰。復帰後は開発推進室を経て、14年から人事総務部(情シス)に異動。プライベートでは5歳児の母でもあるワーキングママ情シス。
着メロ担当、システム開発から情シスに
――入社後、最初の配属先は着メロサイトを運営する部署だったのですよね。
そうです。そして、仕事をしているうちに「HTML(※注1)の小さな修正などは自分でもできそうだな」と思って、システム開発部に留学という形で籍を置くようになりました。その頃は主にタスク(業務)のふるい分けを行っていて、システム的な部分はシステム開発部に、自分で修正できるものは自分で修正していました。そして、翌年にはシステム開発部へ本格的に異動しました。そこで小さな修正やプログラミングの勉強をした後、出産のために1年半のお休みをもらいました。
――もともとHTMLは詳しかったのですか?
大学は全く関係がない学部だったのですが、中学校の時に趣味でホームページを作ったり、チャットルームを作ったりして友達と遊んでいたんです。だから、仕事で使うのも難しくはありませんでした。
――産休後に配属されたのは「開発推進室」ですが、どんな部署でしたか?
開発推進室は、今はもうない部署です。配属された当時、会社ではプロジェクトごとにエンジニアを配置するという「プロジェクト制」をとっていました。その時、開発の人たちが知識を共有するために立ち上げたのが「開発推進室」です。その部署が解散になったあと、人事総務部に異動して、そこで初めて情報システム担当として働き始めました。
――今はどんな業務をされているのですか?
アシスタントの人と2名体制で、社内のヘルプと社内で利用しているシステムの管理・運用をやっています。困った時は、インフラチームに元情シスの人がいるので、その人に助言をもらいながら業務を進めています。
――情シスだからこその仕事の楽しさなどはありますか?
最初に携わった着メロサイトの運用では、サービスを提供している相手が見えないし、反応がなかなかダイレクトには返ってこないんですね。それに比べて、今の仕事は、相手が社内にいて顔もわかりますし、困っている人を助けた時には、直接「ありがとう」と言ってもらえるので、うれしいです。これは以前にはなかったやりがいですね。
――情シスならではの「大変さ」はありますか?
いろいろな人の意見を聞いて取りまとめをする時、うまく意見をくみ取れているのか、わからないと大変だなと思います。多くの人の思惑の中で、1つにまとめなければいけないので「思ったようにくみ取れていなかった……」と、後から反省することもあります。
挿してはいけない所にLANケーブルが……
――「これは失敗した!」という出来事はありますか?
毎日トラブルの連続です(笑)。その中でも大きなトラブルとしては、社内LANを止めてしまったことがあります。原因は挿してはならないならない口にLANケーブルを挿したせいでした。その時はインフラ担当の人たちとみんなで原因を探して、「ここだ!」と見つけ出して、正常に戻すことができたのでホッとしました。
そのトラブルがあってからは、使わない穴は塞いで再発の防止をしています。当時はシステムのことを理解していなかったので、自分ですぐに原因を突きとめることができず、多くの人に迷惑をかけたので反省しました。
それからは「論理的にも穴を塞ぐ」ということは常に意識するようにしています。例えば、システム的なルールを作る時に「AのときはB、BのときはC。でもEのときはどうするの?」と、ツッコまれても穴や隙がないように心がけています。まだきちんとはできてはいませんが、LANケーブルの一件は意識改革につながった出来事だと思います。
また、日常業務の中では、漠然としているものを箇条書きのリストにしています。文章でアウトプットするよりも自分の頭の中も含めて整理することができるし、他人に伝えるときも伝えやすくなると思っています。
趣味は仕事でのコミュニケーションに役立ってます!
――プライベートでは5歳児のお母さんですが、趣味はありますか?
毎年、連休シーズンになると、ホームセンターで苗を買ってきて植物を育てています。きっかけは子供です。「子供と一緒に何か育ててみたいな」と思って始めました。最初はなかなか興味を持ってくれなかったのですが、最近ようやく関心を持ってくれるようになりました。
今年はニンジン、朝顔、ひまわり、あと3種類くらいの花を育てています。毎朝「あっ、今日も芽が出てる!」とか「実が大きくなってる!」と観察するのが楽しみなんです。だから日課みたいなものができて、よかったなとも思っています。
――お子さんと一緒に楽しまれているのですか?
植物と一緒に虫も出てくるので、子供は虫を触ったりしています。都会に住んでいると、なかなか虫と触れ合うことができないのでよかったと思います。私自身も虫に強くなって、大きいバッタを触れるようになりました(笑)。
前野さんが“変化”を楽しみながら育てるという植物たち。(左から)ミニトマト、きゅうり、ひまわり
――植物を育てる以外の趣味はありますか?
実はメジャーなアイドルが好きなんです(笑)。頑張っている人、カワイイ人が好きなんです。そして、アイドルは出てきたばかりの子が変わっていくのが好きです。そういう意味では植物もアイドルも変化していくのを楽しむことが好きなんですよ。育成感覚です(笑)。これは仕事も一緒かな。
――仕事中はどうやってリフレッシュしていますか?
最近、ハーブティーにリラックス効果があることを知って、引き出しにカモミールティーを入れてイライラしたら香りをかぐようにしています。香りがいいって聞いたので。もっとすっきりしたい時にはローズヒップティーを飲んでいます(笑)。
――「趣味が仕事に生かされているな」と思うことはありますか?
コミュニケーションで生かされていると思います。自分が好きなものは社内で公表するようにしているんですが、予期せぬ人からグッズをもらったり、その話題で盛り上がったりすると「人間関係の輪が広がってるな」と感じています。逆に自分も「社員のあの人は何が好きなんだろう?」と、たまに思っています(笑)。
「私がいないと困る!」と言われる情シスになりたい
――前野さんにとって、情シスとはどんな仕事ですか?
会社の要だと思います。会社によって情シスの役割も違うとは思うのですが、要になっている部門ではないかと思っています。私は今のところ、要ではなく、目の前にある課題をどう攻略していくかだけで精一杯ですけれど(笑)。
――今後、どのような情シスになりたいですか?
世の中的には「情シスはいらないんじゃないか」「情シスを外注しよう」という流れがあり、経験のある人が求められていると思います。そういう意味で、自分自身を考えると「首の皮一枚でつながっているのかな」と思う時もあります。だからこそ「私がいないと困る!」という状況になっていけたらいいなと思っています。
ただ、私はプログラムができるわけでもないし、本当のエンジニアとして活躍していくのは難しいと思うので、新しく出てくるサービスをキャッチアップして、いろいろな提案ができる情シスになっていきたいです!
最後に情シスとしての目標を書いてもらいました!
※注1:「Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)」の略で、Webページを作るための基本的な言語の1つ。
<インタビューを終えて>
若さあふれるワーキングママの前野さん。ひとつひとつの質問に対して、真摯に考え答えてくれる姿に、仕事での丁寧な対応の一端を垣間見ることができました。インタビュー中には「これで大丈夫ですか??」と時折、不安な様子だった前野さんですが、アイドルの趣味を恥ずかしそうに告白しながらも周囲とのコミュニケーションに活用している話や「提案できる情シスを目指したい」といった話からはとても前向きな姿勢を感じました。
モバイルファクトリー
http://www.mobilefactory.jp/
●事業内容:モバイルサービス事業
●本社:東京都品川区東五反田1-24-2 東五反田1丁目ビル8階
●設立:2001年10月
●従業員数:89名(2016年6月時点)
●売上高:17億5100万円(2015年12月期連結)
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