【情シス女子】第42回・番外編「情シスをよく知る情シス”サポート”女子」清田さん・川合さん

  • 2018/7/18
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2018/07/18

システム運用やヘルプデスクでのトラブル。またはこれからのマインドセットなど、取り組むべき多くの課題をもつ情シス。そんな情シスが情報収集や意見交換を行い、交流も深められるのがPCNW(PC・ネットワークの管理・活用を考える会)です。創立から20年以上の歴史をもつ老舗の会で、勉強会や大会の参加者は年々増加。年に一度の大会では、毎回大きな盛り上がりを見せます。さて、今回はそのPCNWの事務局を務め、情シスを影で支える女性ふたりに注目! 運用の中核を担う清田一葉さんと清田さんの後任となる川合美紗子さんにインタビューを敢行しました。PCNWのことや、情シスの今、さらにキャリアやプライベートなことまで、じっくりとお話を伺いました。

(取材・文:坂本 嶺、撮影:加藤パンダ、ヘアメイク:Nepenji 坂爪 宏成)


<プロフィール> 清田一葉さん
8年にわたりPCNWの運営を務め、情シスの集いの場をサポートしてきた。的確な仕事ぶりとはつらつとした性格で、運営陣、情シスともにファン多数。運営のかたわら、クオリティソフト製品のプロモーションも兼任する。プライベートでは、海外ドラマを楽しむほやほやの新婚さん。

<プロフィール> 川合美紗子さん
システムベンダーのテレマーケティング部門、ソフトウェア会社でのカスタマサポート業務を経て2018年4月に入社。丁寧な話し振りとやわらかな笑顔が印象的な期待の新人さん。ベンダー時代から磨いたITや情シスの知識を生かし、今後PCNWの運営を担当していく。飲みニケーションもそつなくこなし、オフはおいしい日本酒と酒肴でリフレッシュを楽しむ。


情シスの集いをしっかりと支える、ふたりの「情シス“サポート”女子」

−−運営をご担当されているPCNW(PC・ネットワークの管理・活用を考える会)についてお聞かせください。

【清田さん】ひとことで言うと、情シスのみなさんが交流でき、テーマに沿って勉強したり悩みを語らえる会です。沿革をお話しすると、クオリティソフトの同時使用ライセンス管理ツール「keyServer」のリリースを機に発足させた「keyServerユーザ会」を起源にしています。そののち、社会貢献事業として発展しました。弊社の主力製品の一つであるIT資産管理ツール「QNDPlus」のリリースが1998年ですが、PCNWの運営については、他社の情報システム管理者さまにサポートいただき、現在に至ります。

当会の大きな特徴は、弊社製品「QND」や「ISM CloudOne」などをご利用いただいているユーザーさまだけではなく、企業の情シスの方誰もがご参加いただけること。「勉強会」を定期的に、「大会」を年に一度開催しています。

−−情シスが気軽に集え、知識を得たり課題を共有できる場ということですね。

【清田さん】そうなんです。会社の規模や業種を問わず、悩みを抱えている方は多くいらっしゃる。また、ひとり情シスやゼロ情シスの方の場合、そもそも悩みを相談できる機会がない場合が多い。そういった方々が気軽に集まれる場のご提供を当会の趣旨にしています。

勉強会の「クライアント管理勉強会」は、私たちがテーマをつくるのではなく、毎回現場の方々などにお話をいただき、ディスカッションを行なっています。「共感できる」や「とても勉強になった」など、うれしい声を多数いただいています。

一方の大会は、著名な情報システム部の方をお招きした基調講演や、情シスの課題についてのディスカッションなどを開催しています。回を重ねるごとにたくさんの方々にご来場いただいていて、先日開催した東京大会の参加者は嬉しいことに160名を数えました。

まだ7/20に大阪大会がありますので、関西圏の情シスの皆様にもご参加いただければと思っております。

−−清田さんはどんな業務を担当しているのですか?

【清田さん】幹事の方と一緒に勉強会や大会の企画を調整したり、集客を行ったりなど事務局まわりの業務を担当しています。あと、事務局のかたわらで、弊社製品の販促物やカタログの作成、展示会の企画運営などプロモーション業務も兼任しています。入社から8年間が経ちますが、振り返ると、あっという間ですね。もうすぐ産休に入り、現在は業務の引き継ぎをしています。

−−川合さんが後任として、PCNWの運営を担当されていくのですね。

【川合さん】はい。入社は今年の4月なので、清田さんに教えていただきながら、目下勉強中です。覚えることが多くてたいへんですが、任せていただける環境があるのでやりがいがあります。早く仕事を覚えて、一人前になりたいです。

【清田さん】私は、どちらかというと勢いに任せて仕事をしてしまうタイプなんですよ(笑)。でも、川合は一つひとつの業務をとても丁寧に行うことができる。進捗確認などは、自宅からのテレワークで行っていますが、安心しています。

 

PCNWは情シスの悩みをともに解決していく場所

−−事務局として、情シスのみなさんから直接悩みを聞くことはありますか?

【清田さん】そうですね・・・、たとえば「兼任で仕事がまわらない」ということでしょうか。当会には、ひとり情シスやゼロ情シスの方も複数名いらっしゃって、そうした話をお聞ききすることが多いです。 あとは「IT・パソコンの相談がとにかく頻繁」はよくあります。先ほどのことともつながりますが、わからないことがあればなんでも情シスへ、という風潮ができてしまっている会社さんが多く、業務負荷につながっていると伺いました。

また、「セキュリティ強化などの投資が行えない」も。経営陣にコストとみなされ、なかなか予算を割いてもらえない。また、その説得も非常に難しい、ということもたびたびお聞きします。

【川合さん】現職でのことではないので恐縮ですが・・・、私は情シスの権限が会社によって大きく異なる印象をもっています。前々職では、システムベンダーのテレマーケティングを担当。情シスの方とお話しする機会が多々あり、そこでの実感です。あと、清田さんがお話しされた予算のことも。当時、基幹システムなどをご紹介していたのですが、「検討したいが承認が受けられない」と、やむなく断念される方も少なくなかったように思います。

−−なるほど。さまざまな課題があるのですね。

【清田さん】だからこそ、みなさんに気軽にご参加いただけるような運営を心がけてきました。最初に少しお話ししましたが、まったく他との交流がない方だと、悩んでいても相談することができません。一方で、当会には、一度ご参加いただいて常連になっていただける方や数年越しで参加いただける方も多くいらっしゃいます。事務局として、より多くの方に認知していただけるよう、PCNWの活動をより広めていきたいと思っています。

 

みなで共有し学び成長していくために

−−以前からITに興味があったなど、おふたりの入社のきっかけを教えてください。

【清田さん】実はITではなく、英語なんです。海外に住んでいた父の影響もあって、小さいころから英語が大好きでした。それで、大学では英米語学科を専攻。ワーキングホリデーでカナダに留学しました。一方、就活の時期はリーマンショックの影響で就職難。加えて、帰国したのが3年の2月と出遅れてしまい、はじめから就職の間口が狭かったんです。そんな状況の中、自分に合った就職先を探して知ったのが弊社でした。いちばん魅力を感じたのが「シンク・グローバル、アクト・ローカル」という理念です。地域への貢献が世界貢献にもつながるという意味合いですが、海外留学の経験などを通して、以前から世界に貢献できる人物になりたいと考えていました。それで、働きたいな、と。

【川合さん】私は、先ほどのシステムベンダーがきっかけでした。もともとITは詳しくはなかったのですが、おそらくそれが功を奏したのかもしれません。テレマーケティングで求められたITの知識がとても新鮮で、自ら勉強するようになっていました。そのあと、ソフトウェア会社のカスタマセンターを経て現在に至るのですが、IT分野は自分に合っていると感じています。

−−ふだんのリフレッシュ方法などを教えてください。

【清田さん】私は食べること、でしょうか(笑)。とくに好きなものがあるというのではなくて、美味しいものを食べる。よく「食べログ」を見て同僚や友人、夫と出かけていました。秋葉原にある焼肉屋さん『たん清』や、中目黒にあるパン食べ放題があるビストロ料理屋さん『TAVERN(ターバン)』は、とくにお気に入りです。

それから、海外ドラマは昔からよく観ていますね。『LOST』や『プリズン・ブレイク』は学生時代に。最近だと、『クリミナル・マインド』、『バンパイヤ・ダイヤリーズ』ですね。海外ドラマは主にhuluで観ていますが、すごく面白いんですよ。

【川合さん】私は、ゲームです。それほど詳しいわけではないのですが、「シムシティ」のようにイメージを働かせて進めていくシミュレーションゲームが好きで、時間があるときに楽しんでいます。

あとは、やっぱりお酒でしょうか(笑)。学生時代に日本酒を出すお店でアルバイトをしていたこともあって、とくに日本酒が好みです。おいしい日本酒を、利き酒のように少しずつ楽しむのが至福の時間ですね。また、PCNWの懇親会でよく”飲みニケーション”があるのですが、そちらもよいリフレッシュになっています。清田さんがお戻りになられたら、是非ご一緒したいです(笑)。

【清田さん】ああ、そうですね(笑)。川合さんの入社直後に産休を控えてテレワークに移ってしまったので、そんな機会が全然なかったんです。復帰祝いをお願いします(笑)。

−−最後に、PCNW事務局として情シスにメッセージをお願いします。

【清田さん】これまでの勉強会や大会を振り返って、情シスの方々のつながりが個々の課題解決につながるなど、コミュニケーションの素晴らしさを実感しています。一人ひとりではなく、みなで情報を共有し学び合い、課題に向き合って成長していく。それを行える環境がPCNWにあります。ぜひ、これからもさまざまな方々にご参加いただきたいと思います。

【川合さん】PCNWは、誰もが勉強も交流も深められる場所です。情シスの方にとって、とてもよい環境が整っていると自負しています。興味がある、または課題をお持ちの方はぜひ一度ご参加いただければ幸いです。みなさんに気軽に来ていただけるよう、認知度のさらなる向上をめざしていきます。

 

【取材後記】
守りから攻めへなど、今ちょうど情シスは転換期を迎えています。それに伴い、さまざまな課題がたびたび取り上げられますが、PCNWのような会の存在は頼もしいかぎり。また、情シス女子ではなく、清田さんや川合さんのような「情シス“サポート”女子」の存在もあたらしい発見でした。PCNWはもちろん、清田さんの後任となる川合さんの活躍にも、今後も注目していきたいと思います!

 


PCNW 2018(大阪会場)
これからの情シスのあるべき姿 ~クラウド時代に求められるIT戦略~

日程:2018年7月20日(金)
時間:13:30~17:00(懇親会17:10~)
会場:ヴィアーレ大阪
定員:90名
対象:情報システム管理者様及びご関係者様

詳しくはこちら:www.pcnw.gr.jp/pcnw2018/conv/osaka/index.html

 

 

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