【情シス女子】 第10回・番外編「育児と仕事を両立するシステム女子」田中絵理さん

若い人たちのエネルギーで満ち溢れている自由で居心地の良い会社です

――若い社員で活気に溢れている貴社の事業内容について教えてください。

田中さん：弊社は高品質・低価格なプリンターの互換インクを扱う「インク革命.COM」という通販サイトからスタートした企業です。現在はこれに加え、私が担当している女性用の布ナプキンなどを扱う通販サイト「nunona」などを展開し、アジアNo.1の総合ECカンパニーを目指しています。システム、デザイン、企画、買い付け、物流、カスタマーサービスなど通販にまつわるほとんど全ての業務を自社で運営することで業務効率化を図り、サービスの改善も素早く行うことができています。中でも、受注から配送までをスピード重視で行えることが私たちの大きな強みです。例えば「インク革命.COM」では、21時までの注文なら即日発送し、関東近郊などの対象地域にば翌日届くよう対応していますし、東京23区内であれば朝11時までの注文で当日にお届けしています。発送は365日休まず行い、お客様目線のサービスを心がけています。

――利用者にとってありがたいサービスばかりですね。社内の雰囲気も若い社員が多くて活気がありますね。

田中さん：そうですね。20～30代前半の社員が中心でとても自由な雰囲気です。服装もデニムのようなカジュアルなファッションもOKですし、ネイルやヘアカラーも規定がありません。最近では女性スタッフも増えてきて、社内の半分くらいは女性ではないでしょうか。運営するサイトも女性視点の製品やサービスが増えつつあります。

――田中さんは女性用の布ナプキンを扱う「nunona」というサイトを担当されているとのことですが、具体的にどのような仕事をされているのでしょうか。

田中さん：「nunona」は布ナプキンを中心とした、女性の健康を気遣う商品を扱う通販サイトで、私の主な業務はサービスシステムの設計や開発、テスト、リリースなどです。運用チームからの要望や修正をヒアリングしてプログラムやリリースを組むサイトを裏側で支える仕事ですね。現在は4名のチームで連携をとりながらサイトを運営しているのですが、育児があるので週3～4日の時短勤務で働いています。

――最近では仕事と家庭を両立される女性が本当に増えていますが、田中さんがシステムエンジニアになったきっかけは？

田中さん：高校生の頃から趣味で自己流のホームページを作っていたことがありまして。自宅にホームページビルダーがあったので遊び感覚でブログや掲示板を設置して、飼っていた犬の写真をアップしていたんです。ちょうど就職について考え始めていた時期でもあったので、父にそのことを相談したら「手に職をつけた方がいい」とアドバイスをもらい……。大学ではなく、プログラムやネットワークを学ぶことができる専門学校へ進学をしたことがシステムエンジニアを目指すことに繋がったのだと思います。前職ではプログラマーとして働き、妊娠をきっかけに退職。その後、育児が少し落ち着いてから再就職を目指して活動を始めました。子供がいるとできる仕事が限られてしまいますが、思い切って自分がやりたいと思う仕事に就きたい！　と思い、就職活動中に出会ったのがこの会社でした。

人事の方がとても面白い人で。雑談を交えながらの楽しい面接だったのを覚えています。

社内の人たちとは「パクチーが食べたい！　」の一言で一致団結する仲の良さ

――とても楽しそうにお仕事をされているようですが、社内の雰囲気はどんな感じでしょうか。

田中さん：入社した時から思っていたのですが、皆仲が良いという印象が強いですね。何かトラブルがあった時も相談しやすいし、仕事環境はとても良いです。プライベートでも社員同士で飲みに行くこともありますよ。最近だと「パクチー祭」を開催しました。「パクチーが食べたい」と私が言ったことが発端だったのですが、すぐにその場で盛り上がりパクチー好きの女子社員で食べに行きました。次回はトルコ料理で話が進んでいます。

――仕事と育児の両立で大変な部分もあるかと思います。そのあたりについても聞かせてください。

田中さん：仕事をする上でどうしても避けられないことなのですが、子供に負担をかけさせてしまうことが気がかりです。通常は16時～17時に帰らせてもらっているのですが、やはり業務の状況によって遅くなってしまう日があるのも事実。遅く帰ってきた日はそこからご飯を作って、お風呂に入れて、明日の準備をして寝かすので子供の睡眠時間が削られてしまう。私にとってそこが一番心苦しいですね。

――プライベートではさまざまな趣味をお持ちだとお聞きしていますが、休日はどのように過ごされているのでしょうか。

田中さん：時間がある時は子供達と一緒にお菓子作りをしています。パウンドケーキやどら焼きなどお菓子を作ることが昔から大好きでパン教室に通っていたこともあるんですよ。最近は卵を割る練習を子供がしていて。見ていて微笑ましいです。私自身が楽天家で「なんとかなる」と思ってなんでも実行してしまうタイプ。だから休日を使って富士山の2合目にある遊園地で子供と遊んだり、仲良くなった友達家族とキッザニアに行くなどアクティブに過ごしていることが多いです。

――お子さんは今年小学校に入学するそうですね。

田中さん：そうなんです。今年の春から小学校に入学をするので、その前に簡単な勉強を教えてあげています。今の100円ショップはすごく便利で。セリアやダイソーで売っている子供向けのドリルを使って計算などをしています。ドリルの種類も豊富にあるし、子供達も遊び感覚で出来るので一緒に楽しく勉強していますよ。

子供と触れ合う時間は何よりも大切。子供たちそれぞれの個性を尊重したいと思っています

――仕事をしながら子供を育てることで心掛けていることなどありますか。

田中さん：うちは女の子が2人、男の子が1人なのですが、3人とも全く違う性格をしているんです。娘の1人は私に似ていて男勝りの楽天家、もう１人は女の子らしくてしっかり者。男の子は女の子に囲まれて育っているので優しい性格の持ち主です。子供たちは服も自分で選ぶので、三つ子とはいえ同じものを着ていることはほとんどないです。

私の場合、ずっと側にいてあげることができないので子供とのコミュニケーションは特に大切にしています。子供たちを迎えに行く時は「今日は何があったの？」と話を聞いてあげたり……。寝る前にぎゅっと抱きしめて「おやすみ」と言い合うと子供も安心してくれるので毎日欠かさずやっています。子供からぎゅっとしにきてくれると私も嬉しい気持ちでいっぱいになります。

――子供を持つ親として仕事を続けるために思うことや、田中さん自身の今後の目標についてお聞かせください。

田中さん：私が入社した当初は育児しながら働く女性が社内にはいなかったのですが、それも最近は増えてきたように思います。人事も、困ったことや、希望などなにかあれば気軽に話してねと言ってくれているので、これからも皆と一緒に気持ちよく働けたらいいなと思います。

今後の目標としては、まず自分自身のスキルを上げていきたいです。再就職後にいざ仕事をしてみるとシステムのバージョンが変わっていて。常に新しい知識が必要とされる職種なので自分の時間を作り、しっかり勉強をしたいと思います。

＜最後に＞
「三つ子」という通常の子育てよりもハードな状況にも関わらず「子育てが楽しい」とあっけらかんと答える前向き思考な田中絵理さん。どんな状況でも意外となんとかなるんですよねと笑顔で話す姿が印象的でした。今後は田中さんのように育児と仕事を両立する女性が社内でもますます増えそうとのことでしたので、ぜひ頑張ってもらいたいと思います。

＜株式会社シー・コネクト＞
〒113-0034 東京都文京区湯島1-6-3湯島１丁目ビル6階
設立：2009年8月27日
URL：http://c-connect.co.jp/
従業員数：約50名（2016年3月現在）
経営理念：経済的な活動を通し、より良い世の中の創造に貢献すると共に、常に感謝し、感謝される企業市民であることを目指す。

文：izumi　撮影：松波賢　ヘアメイク：内藤瑛貴