【情シス女子】第6回「在宅勤務で仕事と家庭を両立するワーキングマザースタイルを改革中」竹内都子さん

2016/03/14

店舗流通ネット株式会社 竹内 都子さんの画像

店舗流通ネット株式会社 竹内 都子さん

情報システム部門で働く女子の生の声をお伝えする「情シス女子」。

 

第6回は店舗流通ネット株式会社 プロモーション課に所属し、課長を務める傍ら、社内のシステム系監理者を兼務されている竹内都子さん。

 

飲食店の出店から退店までのワンストップサービスを目指し、主力である「業務委託型店舗ビジネス」を中心とした新しい外食ビジネスを展開するその裏側で細やかなサポート、そして情報を発信するという役割を担う竹内さんですが、そのワークスタイルは今後先の未来、働く女性にとって大きな希望をもたらすものでした。

 


<竹内都子さんプロフィール>
店舗流通ネット株式会社 プロモーション課兼、社内システム系管理を担当。一児の母であり、現在は社内初の在宅勤務制度を活用しながら仕事と家庭を両立する新しいワークスタイルを社内に広める立役者。趣味はサーフィン。


営業チームが動きやすい環境作りを常に考えて行動

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――スカイツリーと東京タワーが目の前に広がる高層ビルが印象的なオフィスですが、店舗流通ネットでは主にどのような事業を展開されているのでしょうか。

竹内さん:店舗流通ネットは飲食店の新規出店を考えているオーナーや多店舗展開を行っている企業など、飲食業界に向けたサポートを提供している企業です。例えば、内装を残して撤退した居抜き物件を上手に活用し、設備を整えた上で新店舗としてお貸しする、業務委託で初期投資を抑える、店通-TENTSU-というメディアを通じて飲食業界の経営ノウハウや飲食業界特集、トレンド情報といったお役立ち情報の提供など、さまざまな視点から意欲と才能がある方々に事業拡大のチャンスを提供しています。

――いくつかの業務を兼任されているとのことですが、竹内さんはどのような業務を担当されていますか?

竹内さん:店舗流通ネット営業部のプロモーション課に所属し、課長を勤めている傍ら、社内のシステム系管理者を兼務しています。プロモーション課ではコーポレートサイトや物件サイトなどのWEBサイトやオウンドメディアである店通-TENTSU-の制作・運営・管理、およびマーケティング・広告・広報を担当。システム系管理では、社内グループウェアシステムの運用や名刺・マーケティング施策管理のシステムツール、セキュリティ対策の推進管理を行っています。取引先や顧客のデータに対し、どうすれば効率的にアプローチができるのか、営業チームが把握できない部分をサポートすることが主な業務になります。

――プロモーション課では課長という役職につかれていますが、ずっとこの部署でお仕事をされていたのですか?

竹内さん:店舗流通ネットの前身の会社の「飲食店舗のコンサルタント募集」という求人広告をみて応募したのがきっかけ。入社当初は営業職からのスタートでした。「もっとこうだったら便利なのに」と営業時代に感じていたことを形にする立場となり、今の仕事をしているのでとてもやりがいを感じています。

私も会社も初めての挑戦。だからこそ頑張りたい

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――竹内さんの場合、通常とは違う特殊な働き方をしているとお伺いしています。これはどういうことなのでしょうか。

竹内さん:妊娠・出産を機に、産休・育休とその後の働き方について上司に相談したことがきっかけで、会社の人事制度として新たに「在宅勤務制度」を導入していただき、自宅で仕事をしています。社内初の在宅勤務ということでまだまだ手探りな部分はありますが、社内コミュニケーションはグループウェアとメールを使って、実務はPCとモバイル機器を利用しながら自宅で作業を遂行しています。

 

――産休や育休が認知されるようになったとはいえ、とても珍しいケースですね。

竹内さん:妊娠当初は、ちょうど仕事が立て込んでいた時期で、エンジニアやデザイナーと共に、サイトのディレクションを進行している真っ最中でした。今後のサイト運営についてどうしたらよいかを一生懸命に考えた結果、家で仕事ができないか? と思い、上司に相談をしてみたんです。そんな前例はもちろんありませんでしたので厳しいかな・・・・・・と不安だったのですが、返ってきたのは意外にも「いいよ」というお言葉。「在宅勤務制度を作るように人事部に伝えたから、要望を話してきてくれ」と背中を押してくれたことがきっかけで今のワークスタイルに繋がりました。

 

――在宅勤務が決定してからの準備はいかがでしたか?

竹内さん:ありがたいことに人事部の方々が色々と調べてくださり、産休・育休期間の補助についての説明からどのような勤務スケジュールで働けば補助をうまく活用できるのかを表にしてわかりやすくまとめてくれました。同じ部署で働く女性は私の他に2人いますし、ここで在宅勤務制度の基盤をきちんと作っておけば育児に限らず、介護や傷病、その他様々な理由で出社が困難な方でも安心して仕事を続けられる・・・・・・。自分のためだけではなく、会社のためにもなる! と思いながら頑張っています。

 

――家庭と仕事を両立できる新しい制度を取り入れているところを拝見すると、社内の風通しの良さが自然と伝わってきますね。

竹内さん:そうですね。とてもフラットな会社なので女性も働きやすい職場だと思います。私の場合、昨年4月から産休に入り、5月に子どもを出産。今は月に30時間程度を自宅で作業し、月に1度社内ミーティングに参加しています。自宅で仕事をしている最中に子どもが泣いたり騒いだりすれば手を止めなくてはならないので仕事は夜が中心。さまざまな面でまだまだ課題はありますが、子育てと仕事を両立させるために、自分がするべきことを考えて行動に移した結果が今に繋がっていると思いますし、会社に理解と協力をして頂ける恵まれた環境に感謝をしています。

 

――竹内さんと同じようなワークスタイルで仕事を続けたいと思われる女性は今後増えていきそうですね。

竹内さん:私がこのようなワークスタイルで仕事が続けていられるのは、自宅で仕事をすることに対して主人が理解してくれていることや、打ち合わせに参加する時は実家の母が子どもをみてくれるなど、周りの協力があるからこそだと思っています。そして何より、会社が新たな雇用形態を作ってくれたからこそですね。以前、一緒に働いていた先輩ママに今在宅で仕事をしていると伝えたら「いい会社になったね」という言葉をいただきました。「人」を大切にするという会社の姿勢とフォローしてくれる家族には本当に感謝しています。考え方一つですが、企業目線で見ると在宅ワークは光熱費や交通費などちょっとしたコスト削減にも繋がりますよね。出産や育児に限らず、介護などさまざまな場面でこのワーキングスタイルが活用できる場をつくることが長く働ける環境をつくりだし、社員と企業、双方にメリットがあるのではないかと感じています。

――竹内さんにとって仕事と家庭を両立することで得られるものとは?

竹内さん:私の場合、家の中で子育てに集中していると脳が母親脳だけになってしまうんです。でも、仕事という社会との接点があることで、自分自身のバランスが取れるのかなと。在宅勤務を始めたころ、「浦島太郎にならないように」と上司に言われましたがその通りですよね。子育てだけなら子どものペースの生活になりますが、仕事と両立させるための情報やスケジュール管理、ルールを取り入れることで、生活にメリハリがつき、結果、私にとってプラスになっていると思います。

休日はサーフィン! 海に入れば1週間分のパワーが充電できます

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———とはいえ、時には羽を伸ばしたいと思うこともあるかと思います。竹内さん流のリフレッシュ方法はありますか?

竹内さん:30歳を過ぎて仕事が落ち着いてきた頃「やりたいことをやろう」と思い立ち、以前からの趣味であったサーフィンに真面目にハマりました。先輩が誘ってくれたのがきっかけだったのですが、週末は有無を言わさず車で迎えがきて海へ。毎週のように海に入っているうちに、心身のスイッチをリセットできるようになりました。これができていなかったら、本気で仕事にも向き合えなかったし、人生も今とは違うものになっていたと思うほど、私に大きな影響を与えてくれました。昨年、子どもを出産したため、サーフィンはしばらくお休みしていますがそろそろまた海に行きたいな……と考えているところです。

 

———将来はお子さんと一緒にサーフィンができそうですね。

竹内さん:子どもが生後4カ月の頃に、初めて海に連れて行きましたが、風が強かったり、その後も暑かったり寒かったりで、私と車の中から見学するだけになってしまいました。子どもが大きくなって本人が希望したら、一緒にサーフィンしたいなと思います。とにかく今は子どもが中心。子育ては評判以上に大変と感じながらも想像以上の面白さで、私自身が子どもに育てられている感覚です。

———子どもを育てる上で実践していきたいと思っていることなどはありますか?

竹内さん:丈夫な子に育てたいですね。私は田舎で育ったのでできるだけ自然のある場所に連れていって泥だらけになって遊ばせてあげたいです。今は在宅勤務なので休日という概念があまりないのですが、期日までに仕事を完了させるためにスケジュールを効率よく組み立てて、家族との時間を充分に提供できるよう、これからも試行錯誤しながらベストな方法を探していきたいと思います。

<最後に>
女性でも長く仕事を続けるためにはどうすればいいのか。結婚・出産を経験したことのある女性なら誰もが一度は考えるこの大きな課題に真っ向から立ち向かい、試行錯誤しながらも実践している竹内都子さん。情シス女子に新しい風を吹かす存在として今後もさらに活躍の場を広げていかれるのを編集部も楽しみにしています。


店舗流通ネット株式会社

105-6132 東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービルディング32
電話:03-5777-6510
設立:20003
URLhttp://www.tenpo.biz/
社員数:98名(2016年3月1日現在)
経営理念:『明日の街、もっと楽しく』 企業のベストパートナーとして新たな未来を創りあげるチャンスを提供していきます。

<店通-TENTSU-
「飲食業界で生きる人」の為の情報サイト
URLhttp://www.tenpo.biz/tentsu/
店通は外食ビジネスのプロ達が語る「飲食業界の経営ノウハウ」「飲食業界特集」や「グルメレポ」など様々な質の高い生きたお役立ち情報を提供していきます。


文:izumi 撮影:松波賢 ヘアメイク:内藤瑛貴

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