CCNAとは?受験料や出題範囲などの詳細情報や受験方法について徹底解説

自身が所持している知識やスキルをアピールするのに非常に有効なIT資格。就職や転職のために取得しておきたいと検討している方も多いのではないでしょうか。
中でも、ネットワークエンジニア・インフラエンジニアが優先して取得しておくべき資格が「CCNA」です。
本記事では、世界中で通用するIT資格「CCNA」について解説します。CCNAの概要から受験料や日程などの詳細情報、受験方法など基本的な情報をご紹介します。CCNAは本当に取得すべきか、エンジニアの正直な意見も紹介しますので、資格の取得を迷っている方はぜひ参考にしてください。

 

CCNA(Cisco Certified Network Associate)とは

CCNA(Cisco Certified Network Associate)とは、世界共通基準のネットワークエンジニア技能試験のこと。世界最大手のネットワーク関連機器メーカーであるシスコシステムズ社が実施している試験であり、日本のみならず世界中で通用するITベンダー資格です。
具体的には、基礎的なネットワーク知識やルーター・スイッチに関する技術力を証明する資格であり、ネットワークエンジニア・インフラエンジニアには必須級の資格ともいわれています。
ベンダー資格ではありますが、シスコシステムズ社が販売している製品の関連知識だけでなく、基礎的な知識から学べるため、これからネットワークエンジニア・インフラエンジニアとして活躍したい方にもおすすめの資格です。

試験は5段階のレベルに分かれる

CCNAは「シスコ技術者認定」と呼ばれる認定試験の一つです。シスコ技術者認定は以下の5段階のレベルに分かれています。

  • エントリー(CCT)
  • アソシエイト(CCNA)
  • プロフェッショナル(CCNP)
  • エキスパート(CCIE、CCDE)
  • アーキテクト(CCAr)

エントリーが最も簡単で、アソシエイト→プロフェッショナル→エキスパート→アーキテクトという順番で難易度が上がります。CCNAは下から2番目の難易度であるアソシエイトクラスの試験ですが、エントリークラスは日本語の試験が廃止されているため、実質CCNAが最も基礎的な試験です。

CCNA(200-301)とは

CCNA(200-301)とは、2022年に取得できる現行バージョンの試験のことです。以前までCCNAは資格を活用する業務や業界に応じて、以下の9種類に分かれていました。

  • CCNA Cloud
  • CCNA Collaboration
  • CCNA Cyber Ops
  • CCNA Data Center
  • CCNA Industrial
  • CCNA Routing and Switching
  • CCNA Security
  • CCNA Service Provider
  • CCNA Wireless

上記の試験を2020年の大幅改定により、統合したのがCCNA(200-301)であり、現在は1種類のみと分かりやすくなっています。

 

CCNAは取得すべき?リアルな意見をご紹介

CCNAを取得するべきか迷っている方のために、エンジニアのリアルな意見をご紹介します。自身の状況と照らし合わせながら、本当に自分に必要な資格か判断するためにご活用ください。

■Uさん

ここ3日で一気に色々なこと覚えて、大変だーとは思うけどインフラエンジニア楽しい。
CCNAとってて良かった。
とはいえ12月に取得してからだいぶ頭から知識抜けてるので復習します←
あとLinuxもかなあ。
引用:https://twitter.com/mir_scarlet/status/1594995275638403072

 

■Hさん

今話題のAWS。
学習し実務に落とし込むことで、年収アップも狙える。
とはいえAWSはインフラの上に成り立つ。
では事前に何を学んでおくと良いのか。
僕の答えはこれ。
・サーバ
・ネットワーク
これらの基礎を学ぶために、『LPICレベル1』『CCNA』あたりは取っておくといい。錯覚資産にもなる。

引用:https://twitter.com/hare_engn/status/1437898489581735942

 

■Uさん

CCNAはシスコ思想強めですが、ネットワークの基礎もそれなりに学べたので、資格取る意味があるか?とは思いましたが勉強にはなりました。
引用:https://twitter.com/Unlucky_0314/status/1598125768298889216

上記の意見からも、ネットワークやサーバーに関する基礎的な知識を学べる資格であることが分かります。

 

CCNAの詳細情報一覧表

試験名 Cisco Certified Network Associate
試験コード 200-301(v1.0)
受験料 36,960円(税込)
試験時間 120分
受験日 通年実施
出題形式 CBT(Computer-Based Testing)方式
・択一問題
・複数選択問題
・ドラッグ&ドラッグ問題
問題数 102~140問
受験資格 13歳以上(13〜17歳の場合、保護者の同意が必要)
合格点の目安 約8割程度(公式には非公開)

また、CCNAで出題される範囲は以下の通りです。

  • ネットワークの基礎
  • ネットワーク アクセス
  • IP コネクティビティ
  • IP サービス
  • セキュリティの基礎
  • 自動化とプログラマビリティ

CCNAを受験する場合、上記のようなネットワーク関連知識を学習・対策しておく必要があります。CCNA取得に向けての勉強方法を知りたい方は「【目指せ一発合格!】CCNAのおすすめ勉強方法や必修教材を徹底解説 」も合わせてご確認ください。

 

CCNAの受験方法

CCNAを受験するためには、以下の2つの方法が用意されています。

  • 指定の受験会場で試験を受ける方法
  • オンライン受験

いずれにせよ、シスコ技術者認定の配信委託先である「ビアソンVUE」で予約手続きを行う必要があります。試験は随時受け付けており、月〜土曜日(祝日は除く)であれば受験日も自由に選択できるため、都合に合わせて申請可能です。

受験会場は全国のピアソンVUE公認試験会場から選択できるため、お近くの会場を選択するのが良いでしょう。なお、会場で受験する場合は、設置されているPCを使って受験することになります。

CCNAの有効期限

CCNAは3年間の有効期限が設定されています。そのため、CCNAの資格を持ち続けるためには、3年ごとの再試験が必要です。
資格の更新が目的であれば、同ランクのCCNAを受験すれば問題ありませんが、上位資格であるCCNPを受験しても構いません。
CCNAの資格としての有効性を担保するために試験に合格したからといって慢心せず、常に知識をアップデートしなければ所持できない仕組みを作り上げているのです。

 

まとめ

世界共通基準のネットワークエンジニア技能試験である「CCNA」。ネットワークの基礎を学べ、知識・スキルの証明になることから、多くのネットワークエンジニアやインフラエンジニアが受験しています。
将来的にネットワークエンジニアとして活躍したいと考えている方は、取得しておいて損のない資格ですので、ぜひ取得を検討してください。
情シス担当者が取得しておくべきその他の資格について知りたい方は「情シスにおすすめの資格7選|ジャンル別に取るべき資格をご紹介」も合わせてご確認ください。

 

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