【Win10】SMB1.0を有効化する方法(コンパネ・コマンド)
有効化するには「コントロールパネル」「コマンド」の2つの方法がありますので参考にして下さい。
Windows10でSMB1.0を有効化する2つの方法
環境の説明
今回説明する環境ですが下記の通りとなります。
■OS
Windows10 Enterprise
■Microsoft Office
Office2016Professional
■パソコンスペック
メモリ:8GB
Bit数 :64bit
■ネットワーク
無線LAN(固定IP)
SMB1.0とは?
SMB1.0とはWindowsで使用する通信プロトコルの事で
このSMB1.0を使用しファイルの共有をしています。
ただ、SMB1.0は20年以上も前に開発された規格のもので
今となってはセキュリティ上あまりよろしく無いのは当然で
Windows10からはSMB1.0がデフォルトで無効化されております。
こんなSMB1.0を有効化する記事を書いていてなんですが、
SMB1.0は極力有効化しない方が良いという事を念頭に置いた上で作業を行って下さい。
また不要になった場合は無効化にする事をおすすめします。
SMB1.0を有効化する方法・手順
①コントロールパネルから有効化
②コマンドで有効化※オススメ
①②どちらも下記まとめてありますので手順に沿って一緒に実施していきましょう。
コントロールパネルからやっても有効化できない場合がありましたので
私はコマンドで実施するのをお勧めしております。
SMB1.0有効化方法①:コントロールパネルからの実施方法
最初にコントロールパネルからSMB1.0を有効化する方法のご紹介です。
コントロールパネルを開き、プログラムを選択します。
Windowsの機能の有効化または無効化を選択します。
「SMB1.0/CIFSファイル共有のサポート」の箇所にチェックを入れOKを選択します。
手順④
再起動を実施し完了
最後に再起動を実施し完了となります。
SMB1.0有効化方法②:コマンドからの実施方法
それでは次にコマンドでSMB1.0を有効化する方法です。
※先ほども記載しましたがコマンドから実施をお勧めしております。
検索窓に「cmd」と入力すると「コマンドプロンプト」が表示されますので選択しコマンドプロンプトを立ち上げます。
下記コマンドを順番に実行していきます。
①sc.exe config lanmanworkstation depend= bowser/MRxSmb10/MRxSmb20/NSI
②sc.exe config mrxsmb10 start= auto
※お使いの端末によって
「指定されたサービスはインストールされたサービスとして存在しません」
と表示されます。この場合はこのコマンドは無視して次のコマンドを実施して下さい。
③reg add HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanWorkstation\Parameters /v AllowInsecureGuestAuth /t REG_DWORD /d 1 /f
再起動を実施して作業完了です。
(接続できるかどうか確認して下さい。)
※もしこれでSMB1.0が有効化されていない場合は再度同じコマンドを実施して下さい。
SMB1.0が無効化されている事による不具合事例
SMB1.0が無効化されている事により
「ネットワークドライブに接続ができなくなった」
という問い合わせが私の所へ一時殺到しました。
というのもこの時Windows7サポート切れに伴い、Windows10へ全ての端末を更新したタイミングだったのです。
この問い合わせの内容を聞いていくと、どうやらNAS(ナス)に接続できなくなったとの事。
社内には簡易的に使用する為に、一部バッファロー製の外付けHDDを設置していました。
(NAS(ナス)です。)
このNASにWin10から接続ができないというのです。
原因はお察しの通りSMB1.0が無効化されている為で、有効化してあげると問題なく使用する事が可能となりました。
まとめ
Windows10でSMB1.0を有効化する方法
①コントロールパネルから有効化
②コマンドで有効化※オススメ
再度にはなりますが注意して頂きたい点としましては、SMB1.0の通信方法はなぜデフォルトで無効化されているかという所です。
マイクロソフトが検討をした結果、セキュリティリスクが高いから無効化してあるのであってそれを有効化するという事はそれなりのリスクを抱えるという事。
その点を考慮して作業を実施して頂ければと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。