GoogleのチャットAI「Bard」の日本語対応はいつから?使い方の4ステップを解説
AI技術が日々進歩している現在、さまざまな関連サービスが創出され、幅広い業界・企業から注目を集めています。
中でも、検索エンジンなど各種オンラインサービスを提供している世界的な企業「Google」が、2023年2月6日から提供開始したAIチャットサービスが「Bard」です。
本記事では、世界中から注目されているBardの使用方法や今後の追加予定の機能について詳しく解説します。また、待望の日本語対応に関する情報も紹介するので、AI関連のサービスに興味がある方はぜひ参考にしてください。
この記事の目次
GoogleのチャットAI「Bard」の日本語対応はいつから?
Googleが提供するチャットAI「Bard(ばーど)」は、2023年5月11日から日本語に対応しています。従来までは、英語のみに対応していましたが、最新の大規模言語モデル「PaLM2」への移行によって、日本語だけでなく韓国語にも対応できるようになりました。
そもそもBardとは、Googleが提供しているチャットAIであり、ユーザーの質問に対して、AIが回答となるテキストの作成をしてくれるサービスです。
AI技術への関心が高まっている現在「Bard」や「chatGPT」など、AIチャットの活用方法を模索している企業・業界も増加しています。なかでもBardは、知名度の高いGoogleが提供しているサービスとして、大きな注目を集めているのが特徴です。
なお、Bardは試験運用中のサービスとして、2023年6月16日現在、無料で利用できるのでこの機会に使用感を試してみるとよいでしょう。
【4ステップでわかる】日本語対応「Bard」の使い方
待望の日本語対応を開始したBardを「さっそく試してみたい!」という方のために、具体的な使い方を以下の4ステップで解説します。
- Bardの公式サイトにアクセス
- Googleアカウントへログイン
- 利用規約とプライバシーに同意
- プロンプト(質問・指示)を入力・送信
Bardを有効活用して業務を簡略化したい方はもちろん、AI技術の進歩を実感し、新サービス開発のヒントにしたいエンジニアの方もぜひ参考にしてください。
【STEP1】Bardの公式サイトにアクセス
まずは、Googleが運営する「Bardの公式サイト」にアクセスします。
この際、アプリケーションやソフトウェアをダウンロードする必要はないため、デバイスの空き容量は気にする必要はありません。
パソコンはもちろん、iPhone・Androidのスマートフォンや、タブレットからでもアクセスできるため、お好みのデバイスを使用しましょう。
【STEP2】Googleアカウントへログイン
Bardの公式サイトにアクセスできたら、画面右下の「Bardを試す」と表示されたボタンをクリックします。
Bardを利用するには、Googleアカウントへのログインが必要です。初回アクセスの場合、右下に「ログイン」と表示されるため、ボタンをクリックしましょう。
なお、Googleアカウントを持っていない場合は、新規で作成しなければなりません。具体的な作成手順は、以下の通りです。
- Googleアカウントのログインページにアクセス
- [アカウントを作成]をクリック
- 名前とユーザー名、パスワードを入力・設定
- [次へ]をクリックして、アカウント作成完了
【STEP3】利用規約とプライバシーに同意
続いて「利用規約とプライバシー」のページが表示されます。
Bardが提供するデータの取り扱いやプライバシーに関する注意喚起などが、掲載されているため、しっかり確認しておきましょう。
ページ最下部までスクロールすると、画面右下のボタンの表記が「詳細」から「同意する」に変化します。内容を確認できたら「同意する」をクリックしてください。
【STEP4】プロンプト(質問・指示)を入力・送信
「Bard は現在、試験運用中です。Bard の利用や回答の評価を通じて、サービスを改善してまいります。」と表示されたサービスページを開いたら、画面下部の「ここにメッセージを入力してください」と記載された入力欄をクリックします。
プロンプト(質問・指示)を入力し、Enterキーまたは、入力欄右側の送信ボタンをクリックすれば、質問に対する回答が表示されます。
なお、現在のチャットをリセットしたい場合は、画面左上に表示されているメニューから「チャットをリセット」をクリックしましょう。
また、誤ってチャットをリセットしてしまったなど、過去の質問や回答を再度確認したい場合は、メニューから「Bard アクティビティ」をクリックすると、質問・回答履歴を閲覧できます。
日本語対応の次は?「Bard」に追加予定の機能3選
AI技術が日々進化している中、Bardにも今後新たな機能が追加されていく予定です。なお現在、Googleが発表している追加予定の機能としては、以下のようなものが挙げられます。
- 今後、40言語に対応予定
- Google関連サービスとの連携
- 回答を画像で表示する機能
世界中から注目されているAIチャット「Bard」の今後の動向が気になる方は、ぜひご確認ください。
今後、40言語に対応予定
現状、Bardは英語・日本語・韓国語の3言語に対応していますが、今後は40言語に対応する予定と明言されています。また、英語版のBardに関しては、2023年5月11日から180以上の国と地域で利用できるようになりました。
なお、Bardを利用する際、従来まではウェイティングリストへの登録が必要となり、サービスの利用開始まで数日間待機しなければならないケースもありましたが、今回の機能拡張に伴って、廃止されています。
Googleアカウントにログインすれば、すぐに使用できるようになったため、利便性は大きく向上したといえるでしょう。
Google関連サービスとの連携
Bardには、将来的に以下のようなGoogle関連サービスとの連携機能が追加される予定です。
- Google ドライブ
- Google マップ
なお、2023年5月11日からAIが作成した回答を、GoogleドキュメントやGmailにエクスポートできる連携機能が搭載されています。
また今後、パートナーの拡張機能によって数ヶ月以内に画像生成AI「Adobe Firefly」との連携が可能になるようです。他にもGoogleは、以下のようなサービスとの連携も予定していると発表しています。
- Kayak
- OpenTable
- ZipRecruiter
- Instacart
- Wolfram
- Khan Academy
多くのパートナーとの連携が強化されることによって、操作性と生産性の大幅向上に期待されています。
回答を画像で表示する機能
Googleは、Bardの質問と回答がより視覚的に表示される機能を、近日中に公開予定と発表しています。
機能追加後は、テキストだけでなく画像での質問が可能になるため、直感的に操作しやすくなるのが特徴です。また、回答も画像で得られるため、より求めている情報を手軽に取得しやすくなります。
現在、発表されているのは英語対応のみですが、需要が高ければ今後、日本語対応のアップデートにも期待できるでしょう。
まとめ
ついに日本語対応が可能となったGoogleのチャットAI「Bard」。今回のアップデートに伴って、利用できる地域の拡大やGoogleドキュメント、Gmailとの連携機能も追加されました。
また、Googleでは今後も関連サービスのみならず、パートナーとの連携を強化していく方針を発表しており、さらなる操作性・利便性の向上が期待されています。
今後、AIを活用した業務や他社サービスが増加すると予想されており、その中でもBardは非常に注目度の高いサービスなので、試験運用中に動作を確認しておくことをおすすめします。