PDFを無料で編集する方法は?おすすめのツールや注意点を解説
発注書や請求書のやり取りなど、仕事においてPDFを使用する機会は少なくありません。
場合によってはPDFの内容を編集しなければならないケースもあるため、「無料でPDFを編集できる方法はないか」と考えている企業担当者もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、PDFを無料で編集する方法や具体的なツール、無料でPDF編集ツールを使用するうえでの注意点などを解説していきます。
この記事の目次
PDFを無料で編集する方法
はじめに、PDFを無料で編集する方法として、以下の2つの方法について解説します。
- パソコンにインストールせずにWebブラウザ上のツールで編集する
- パソコンに事前にアプリをインストールして編集する
パソコンにインストールせずにWebブラウザ上のツールで編集する
PDFを編集する簡単な方法として、Webブラウザ上のオンラインツールを利用する方法があります。
パソコンへの事前インストールが不要であるため、迅速かつ手軽にPDFを編集できることが利点です。
パソコンに事前にアプリをインストールして編集する
もう1つの方法として、使用しているパソコンにPDF編集用のアプリケーションをインストールする方法があります。
事前のインストール作業は必要となりますが、インターネットに接続しない状態でもPDFを編集可能です。
普段インターネットに接続しない環境で作業する機会が多い人は、事前にアプリケーションをインストールしてPDF編集する方法が適しているでしょう。
PDFを無料で編集できるWebブラウザ上のツール
ここでは、PDFを無料で編集できるWebブラウザ上のツールとして、以下の2つを紹介します。
- Smallpdf
- HiPDF
Smallpdf
Smallpdfは、2013年にスイスで創設されたPDF編集ツールです。
PDFの結合、テキストや画像のPDFへの追加、PDFの圧縮など、21種類のツールが無料で利用できます。
世界24か国語に対応し、195か国で合計10億人以上のユーザーに利用されています。
簡単なドラッグアンドドロップ操作により、PDFの変換や結合が可能です。
HiPDF
Smallpdfは、回数制限なし・広告表示なしの無料で利用できるPDF編集ツールです。
情報セキュリティの国際規格であるISO27001にも認定されており、セキュリティに力を入れている点などが特徴となります。
いずれのブラウザ(Chrome、Firefox、IE、Safariなど)やOS(Windows、Mac、Linux)においても使用可能です。
ただし、ファイルサイズの上限は最大10MBまでとなっているため、大容量のファイルのPDF変換などには不向きです。
PDFを無料で編集できるアプリ
続いて、PDFを無料で編集できるアプリとして、以下の2つを紹介します。
- PDF Shaper Free
- PDF-XChange
PDF Shaper Free
PDF Shaper Free は、スペインのBurnawareという会社が提供している無料のPDFツールです。
PDFのテキストファイルやCSVへの変換、結合、分割、パスワード保護、ページの回転・削除などができます。
OSはWindowsに対応しており、無料では32bit版が対象です。64bit版で利用する際は、有料プランを契約することが必要です。
PDF-XChange
PDF-XChangeは、25年以上前に英国で設立されたサービスであり、PDF関連のアプリケーションを提供しています。
複数のPDFファイルをタブで切り替えながら表示できることなどが特徴です。
無料でもPDFへのコメント記入やサイズ変更などの200種類以上の機能を使用できます。
OSはWindowsに対応しており、32bit・64bitいずれも無料でダウンロードが可能です。
無料でPDF編集ツールを使用するうえでの注意点
無料でPDF編集ツールを使用する際は、以下のような点に注意しましょう。
- 無料の場合は画面上に広告が表示されることが多い
- 自社のセキュリティポリシーの事前確認が必要
- ファイルサイズの利用制限に注意
無料の場合は画面上に広告が表示されることが多い
無料ツールでは、広告が表示されている場合も少なくありません。
広告が表示されている場合、作業時に誤って広告をクリックして広告ページに遷移してしまうなど、作業効率が低下する可能性があります。
自社のセキュリティポリシーの事前確認が必要
あらかじめ自社のセキュリティポリシーなどを確認し、無料のPDF編集ツールを利用するうえで問題がないかを確認することが不可欠です。
特にオンライン上にPDFをアップロードする場合、アップロードしたファイルが削除されるまで一定の時間を要するため、特に機密情報を含むファイルの取り扱いには十分に注意しましょう。
ファイルサイズの利用制限に注意
無料のPDF編集ツールでは、ファイルサイズなどに利用制限が設けられている可能性があります。
ファイルサイズの利用制限がある場合、容量の大きいファイルには使用できない点にも注意が必要です。
まとめ
PDFを無料で編集する方法には、Webブラウザ上のツールを利用する方法とパソコンに編集用のアプリをインストールして編集する方法があります。
手軽に編集したい場合はWebブラウザ上のツールを利用し、インターネットに接続できない作業環境で編集したい場合はアプリを利用するとよいでしょう。
無料のPDF編集ツール・アプリを利用することで、費用をかけずにPDFファイルの編集ができるため便利です。
ただし、無料の場合は画面上に広告が表示されることも多いため、必ずしも快適に編集作業ができるとは限りません。
また、機能制限やファイルサイズの利用制限が設けられている場合もあるため注意しましょう。
加えて、無料のPDF編集ツール・アプリを利用する際は、事前に社内のセキュリティポリシーを確認しておくことが必要です。
特に機密情報を含む社内ファイルを取り扱う際は、オンライン上にアップロードしても問題ないかセキュリティ担当などに確認することが大事なポイントとなります。
無料のPDF編集ツール・アプリを便利かつ安全に使うために、上記の注意点を守った利用を心がけましょう。