【2022年最新版】IoTの活用事例|業種・用途別に最新技術をご紹介

近年、幅広い業界、サービスに活用され始めている「IoT技術」。
「モノのインターネット」として私たちの生活やビジネスの利便性を高めてくれる無限の可能性を秘めています。
そのような背景からIoTを活用した新たなシステムやサービスを創出したいと検討しているエンジニアの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、2022年最新のIoT活用事例を業種に分けてご紹介します。
生活や産業など従来のサービスからアップグレードした事例だけでなく、発想の勝利とも言えるユニークなIoT活用事例もピックアップしました。
アイデアの種となる最新のIoT技術トレンドを幅広くご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!

 

【2022年最新版】IoTの活用事例

IoTに関する技術トレンドを学びたいという方に向けて、2022年最新のIoT活用事例をご紹介します。
さまざまな形で活用されているIoT技術を業種別にピックアップしたので、新たなビジネス・システムを創出するためのヒントとして活用してみてください。

・【生活】株式会社アクセルラボ「スマートホームサービス SpaceCore(スペース・コア)

「株式会社アクセルラボ」が提供している「スマートホームサービス SpaceCore(スペース・コア)」は、スマートロックや屋内カメラなどのIoT機器や給湯器、床暖房などの住宅設備を統括し、操作するスマートホームサービスです。
前より提供されていたサービスですが、2022年5月より住宅内における電力消費量を可視化できる「HEMS機能」を追加。
高い省エネ性能を確立した住宅「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」への対応を実現しました。
「Cube」というHEMSコントローラーをコンセントに繋ぎ、Wi-Fiを接続することで「SpaceCore」のアプリから太陽光発電の発電量・蓄電量、売電量・買電量を可視化。
1つのアプリで電力の管理とスマートホーム機器の操作を管理できます。

・【生活】株式会社Residence kit「Residence kit for Customer」 

賃貸不動産に特化したIoT機器・ソフトウェアの開発を行う「株式会社Residence kit」は、入居者用ソフトウェア・アプリケーション「Residence kit for Customer」を独自開発しました。
本サービスは、アプリ上でIoT機器の操作だけでなく、管理会社とやりとりできるのが特徴。
赤外線で操作するリモコンを一元化でき、室内のセキュリティカメラやインターフォンの来客対応も専用アプリによって管理可能です。
また将来的には、パナソニックが開発したマンションインターホン機器との連携も可能となるため、専用に開発している集合住宅だけでなく、中・大型マンションへの導入も可能となります。

・【スポーツ】凸版印刷株式会社「ゴルフトレーニングシステム」

「凸版印刷株式会社」では、アスリートの動作解析データを基準にベストな体の動かし方を学べるゴルフ用トレーニングシステムを開発しました。
さまざまなゴルフプレイヤーの動作を平均化し、対象の動作と比較した際の改善点を抽出。
アスリートの動きと自身の動きはどう違うのか可視化できる「標準動作を活用したループ型動作トレーニングシステム」を採用しています。
他にも、大手スポーツ用品メーカー「ミズノ」では、野球のスイング解析デバイスが開発されるなど、IoTによる行動・状況把握がスポーツに活用されている事例は多いようです。

・【スポーツ・医療】住友ベークライト株式会社・ミツフジ株式会社「ウェアラブルセンサ」

「住友ベークライト株式会社」と「ミツフジ株式会社」は、運動中でも精度の高い心拍波形を取得できるウェアラブルセンサを開発しました。
「高引裂き耐性シリコーンゴムDuraQ」と「高機能性銀めっき導電性繊維AGposs」を使用した導電布を組み合わせることで、従来のウェアラブルデバイスにおいて課題となっていた体動に起因したノイズの軽減に成功。
これにより、異常時のバイタルデータはもちろん、日常生活の幅広い状況において確度の高いデータを取得出来るようになります。
IoT技術による状況把握能力を素材によって、さらにアップデートした事例といえるでしょう。

・【介護】NECプラットフォームズ「NECサニタリー利用記録システム」

「NECプラットフォームズ」が提供する「NECサニタリー利用記録システム」は、要介護者の排便を自動で感知、職員への通達を可能とした介護施設向けシステムです。
トイレに後付け可能な「排泄検知ユニット」とAIエンジンでデータ処理を行う「制御ボックス」によって、排泄時刻や着座時間だけでなく、排泄量や形状などの詳細なデータを職員のスマートフォンアプリに通知。
これにより、職員の排泄記録作成業務の効率化が可能となります。
またプライバシーを考慮して、排泄データの分析処理は制御ボックス内で完結。
必要最低限の情報に加工され利用されることになります。
介護業界における職員の負担を大きく軽減できる画期的なIoT活用事例と言えるのではないでしょうか。

・【産業】THK株式会社「製造業向けIoTサービス OMNIedge(オムニエッジ)

「THK株式会社」が提供している製造業向けIoTサービス「OMNIedge(オムニエッジ)」は、製品の製造工程で使用する機械装置の部品にセンサーを後付けすることで、状態を数値化。
事故やトラブルの予兆を検知できるIoTサービスです。
LMガイドやアクチュエータ、ボールねじなどの直動部品やモーター、ポンプなどの回転部品にも対応可能なラインナップを展開しています。
また、プライベートクラウドにも対応を開始することで、セキュリティの強化や拡張性、多台数の機械でも運用可能な環境を実現。
専用SIMによる無線通信を活用することで、工事不要の短期間導入を可能としています。

・【農業】株式会社ソラコム「クラウドカメラサービス ソラカメ」

「株式会社ソラコム」が提供している「ソラカメ」は今後、農作物の盗難防止に活用されることが予想されるクラウドカメラサービスです。
本サービスでは、スマートフォンやタブレットなどの端末からリアルタイムで状況を閲覧可能。
IoT通信によってクラウドに常時録画することで、過去の映像も確認できます。
またモーション検知によって、不穏な動きがあった場合、関係者に通知することも可能です。
IoTとクラウドの技術を用いて、セキュリティ性能を大きく高めた活用事例といえるでしょう。

 

【アイデアの勝利】面白いIoTの活用事例

IoT活用事例の中には、ユニークな技術の使い方をしているケースもあります。
新しいビジネス・システムを創出するためのアイデアの参考としてぜひ活用してみてください。

・ノバルス(Novars)「電池型IoT MaBeee(マビー)」

ノバルスが提供している「電池型IoT MaBeee(マビー)」は非常にユニークなIoT技術の活用事例と言えます。
マビーは、単三電池のような形状をしたIoT機器で、電池で動くおもちゃに装着することによって、スマホでの遠隔操作が可能。
例えば、ラジコンにマビーを装着することによって、発進・停止・速度調節などの操作がスマホからできます。
また、プログラミングツール「Scratch」とリンクさせ、新たな動作を構築・設定することで、さらに操作の幅が広がります。
既存のおもちゃをアップグレードさせるだけでなく、お子様のプログラミング学習のための教材としても活躍するIoT機器といえるでしょう。

・MAMORIO「忘れ物防止タグ MAMORIO(マモリオ)」  

MAMORIOが提供している「忘れ物防止タグ ‎MAMORIO(マモリオ)」も面白いアプローチをしているIoT機器です。
マモリオは100円玉1枚程度の薄さをしたタグ形状の製品で、財布や鍵に取り付けることで紛失した際、スマホに位置を通知してくれます。
また、他のユーザーや700路線の交通機関や商業施設とのネットワークが繋がっているため、落とし物が届いた際にも知らせてくれるシステムを搭載。
ついつい大事なものを紛失しがちな人に最適なIoTサービスと言えるでしょう。

 

まとめ

さまざまな業種、サービスに幅広く活用されているIoT技術。今後さらに普及し、さまざまなモノからインターネットに接続できる世の中になることが予想されています。
スマートホームなどを代表とする生活関連から農業や製造業などの産業、お子様のプログラミング学習ツールなど、ご紹介した幅広い活用事例からIoTの新たな可能性を模索してみてください。

 

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