先端IT人材になるには|必要なスキルや学習に活用できる支援制度をご紹介!

  • 2022/8/10
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IT業界におけるビッグデータやIoT、AIなどの先端技術によって、人々のライフスタイルやビジネスなどに大きな変化をもたらすとされる「第4次産業革命」。
現在進行形で技術が進歩している中、IT業界に携わる人材の需要も高まっています。
中でも先端技術を扱う「先端IT人材」は非常に高い需要を誇り「これから20年は仕事に困らない」と言われているほどです。
一方、受託開発や保守運用をメインの業務とする「従来型IT人材」は過剰になると言われており、従来以上にエンジニアの質が問われる時代が訪れるとも言われています。
そのような背景から、これから生き残るために先端IT人材を目指す現役エンジニアや学生の方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、先端IT人材になるにはというテーマで求められるスキルをご紹介します。
先端IT技術を学ぶために取るべき行動や効率よく学習できる制度についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

先端IT人材の需要

現在から近い将来にかけて需要が急増すると言われている先端IT人材ですが、具体的にはどれほど貴重な人材なのでしょうか。
2019年に経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」によると2030年には最大79万人ものIT人材が不足するという試算結果が出ています。
一見、IT業界に従事していれば安泰と思える結果ですが、実際はそこまで単純な話ではありません。
同調査によると、先端IT人材は55万人不足すると危惧されているのに対し、従来型IT人材は10万人余るという結果が出ています。
つまり、この調査結果は先端技術を扱えないエンジニアが飽和し、生き残れなくなるという問題が起こる可能性を示しているのです。
なお、この調査結果に衝撃を受けた方も多いようで、SNS上でも以下のような投稿が上がっています。

 

 

SNS上でさまざまな意見が飛び交う中、Yahooでは全社員約8,000人の再教育を実施し、先端IT人材への転換を急いでいるというニュースも。大企業も無視できないほどエンジニアの質に関する課題は重要視されていると言えるでしょう。

先端IT人材に求められるスキル

将来的に長く活躍できる先端IT人材になるためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。
これからのIT業界で重要視される3種類のスキルをピックアップしましたので、先端IT人材を目指すためにも参考にしてみてください。

・専門的かつ高度なITスキル

先端IT人材として活躍するためには、専門的かつ高度なITスキルが必要不可欠です。

たとえば、第4次産業革命で求められるスキルとしては以下のような分野・領域が挙げられます。

  • データサイエンス
  • 人工知能(AI)
  • IoT(モノのインターネット)
  • ビッグデータ
  • AR/VR
  • ブロックチェーン
  • クラウドコンピューティング
  • セキュリティ関連 など

上記のような分野に対応できる専門的なエンジニアスキルが必要となります。
まずは、関心が高い分野や得意そうな領域に絞って習得していきましょう。
また基本的なスキルとして、PythonやJava、C言語などのプログラミング言語はもちろん、今後創出される新しい言語への適応も必要です。

・基本的なビジネススキル

これからの時代でも求められるIT人材になるには、基本的なビジネススキルも重要となります。
幅広い業界でDX(デジタルトランスフォーメンション)による新規事業開拓や生産性向上が進んでいる現在、プロジェクトやサービスの企画・発案段階からエンジニアの意見が必要です。
したがって、ミーティングにおけるプレゼンやクライアントと交渉するためのビジネススキルも重要視されるようになります。
また、培った技術や専門的な知識をビジネスに落とし込むための戦略的思考やクリティカルシンキングも必要です。

・コミュニケーション能力

デジタルが多くのビジネスの中心となることで、エンジニアはコミュニケーション能力も問われるようになります。
ビジネス部門やデザイナーなど他部署との連携が必要となる機会も増えるため、円滑なコミュニケーションが取れる「ソフトスキル」を持った人材が重要視されるのです。
またマネージャーなどの部署をまとめる人材になるには、マネジメント能力やリーダーシップなども必要となります。
グローバルな企業であれば、英語の習得も優先度の高い項目です。
1人で黙々と作業するイメージが強い従来のエンジニアとは大きく異なり、先端IT人材には幅広い能力が必要と言えるでしょう。

 

先端IT人材になるには

多くの業界で求められる先端IT人材を目指したいという方のために、踏むべき手順や重要なポイントをご紹介します。
先端技術を効率よく身につけるために活用できる制度についても解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

・まずは企業に勤めるのがベスト

エンジニアとしてIT業界に携わりたいと考えている方の中には、将来的にフリーランスを目指しているという方も多いのではないでしょうか。
しかし、フリーランス志望だったとしてもまずは企業に勤めるのが最適な選択です。
仮に学生の時点でエンジニアとして十分なスキルを持っていたとしても、会社に勤めることは将来的に貴重な経験になります。
上司や同僚のスキルや考え方を学べるだけでなく、先端IT人材に必要とされるビジネススキルやコミュニケーションスキルも効率よく習得可能です。
IT人材としてのキャリアの第一歩を踏み出すためにも、将来的に自身が携わりたい領域・分野に特化した企業に勤めて、幅広いスキルを学んでいきましょう。

・専門的なITスキルの習得・アップデート

従来型IT人材から先端IT人材になるためには、第4次産業革命に関わる先端IT技術の習得が必要です。
もちろん技術的なスキルの質は重要ですが、それよりも変化を恐れず、常に新しい技術を学んでいくマインドが最も大切と言えます。
将来的にどのようなテクノロジーやプログラミング言語が流行るのか調査・分析を繰り返し、先見の明を持ってスキルをアップデートしていかなければなりません。
技術トレンドを敏感に察知し、好奇心を持って学習していく姿勢を忘れないよう心がけましょう。

・先端IT人材育成支援制度を有効活用する

先端IT人材不足が危ぶまれている現在、国や自治体が先端IT人材の育成支援制度を設けているケースもあります。
代表的なものでいえば、経済産業省が実施している「第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)認定制度」です。
本制度は、第4次産業革命に関係する高度なITスキルを学べる専門的・実践的な教育訓練講座を経産省大臣が認定する制度を指します。
つまり、先端IT技術を習得するために有益な講座を政府が選出してくれるということです。
さらに認定を受けた講座は教育給付金制度が活用できるため、最大70%(上限56万円)の補助が受けられます。
また、政府以外にも先端IT人材育成支援を実施している自治体もあり、沖縄県では県内のIT企業における技術力・開発力の高度化を目的とした「先端IT人材育成支援事業」を進めています。
このような取り組みは今後、他の自治体でも拡大していくことが予想されます。
講座やスクールに通うことを検討しているのであれば、経済的な負担を緩和できるこのような制度を活用するのがおすすめです。

まとめ

今後、さらなる需要拡大が予想されている「先端IT人材」。
エンジニアとしての質が問われるこれからのIT業界で生き残っていくためには、常に新しいスキルを吸収し、アップデートしていく革新的なマインドが必要です。
またこれからのIT人材に必要とされる基本的なビジネススキルやコミュニケーションスキルといったソフトスキルの習得も忘れてはなりません。
従来のエンジニアの形に固執せず、先を見据えて行動できる柔軟性を心がけましょう。

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