web3.0とは?ブロックチェーンの特徴やメリット、注意点を解説

  • 2022/9/20
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web3.0というキーワードをご存じでしょうか。
web3.0とは、ブロックチェーンという新しい技術を活用した、これまでのwebとは異なる概念です。
企業で働くご担当者の方にとっては、「どこかで聞いたことはあるが、あまり詳しくは知らない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、web3.0の概要や特徴、メリット、注意点などを解説していきます。

 

web3.0とは?

web3.0とは、ブロックチェーン技術を活用したサービスを指す新しい概念です。
ですがこれだけ聞いても、「ブロックチェーンってなに?」「なぜ3.0なの?」とわからないことも多いでしょう。
以下で順番に解説していきます。

ブロックチェーンとは?

まずはブロックチェーンについて見ていきましょう。
総務省によると、ブロックチェーンは以下のように定義されています。
「ブロックチェーン技術とは情報通信ネットワーク上にある端末同士を直接接続し、取引記録を暗号技術を用いて分散的に処理・記録するデータベースの一種であり、「ビットコイン」等の仮想通貨に用いられている基盤技術である」
※出典:総務省|平成30年版 情報通信白書|ブロックチェーンの概要

つまりブロックチェーンは簡単に言うと、「不正や改ざんができないように、複数の場所で取引を記録して信頼性を担保する仕組み」といえます。
ブロックチェーンがどのように活用されているか?については、下記の記事でご紹介しているので合わせて参考にしてみてください。
関連記事:ブロックチェーンとは?活用事例や自社に導入する際のポイントを解説

・web1.0/2.0との違い

web3.0があるということは、web1.0やweb2.0があるということです。
web1.0・web2.0・web3.0のそれぞれの特徴について、以下で簡単にご紹介します。

年代 特徴
web1.0 1990年~2004年頃にかけて 「読み取り専用ページ」の時代。GoogleやYahoo!などの検索エンジンや個人ホームページが台頭した。
web2.0 2005年~2021年頃にかけて 「SNS」の時代。現在よく見られるYoutubeやTwitterなどのSNSが台頭し、双方向的なコミュニケーションが活発となった。
web3.0 現在 「非中央集権(1箇所集中ではなく分散)」である点が特徴。GAFAをはじめとする企業組織が独占的に顧客情報を保持する状態が解消されることが大きな転換点となる。

 

web3.0のメリット

web3.0の経緯や活用技術のブロックチェーンについて理解できたところで、次はweb3.0のメリットについて考えていきます。
メリットには以下のようなものが挙げられます。

  • ネットワークが分散されることで、負荷も分散でき、サーバー停止などのリスクが下がる
  • 特定の大規模サーバーがDDoS攻撃(特定のサイトやサーバーに対して複数のコンピューターから大量にアクセスを送るサイバー攻撃)を受ける被害を低減できる
  • ブロックチェーン技術を用いることで、不正や改ざんを防止でき、情報の信頼性が高まる

web3.0は、取引記録を1箇所集中ではなく分散して記録できるブロックチェーン技術を用いるため、非中央集権型であることが大きな特徴といえます。

 

web3.0の注意点

web3.0にはネットワークの負荷分散や情報の信頼性向上などのメリットもある一方、以下のような注意点も存在します。

  • これまでの集中型サーバーと比べて、分散型のネットワーク構造となるため、一度に大量のリクエストを集中的に処理することが難しい
  • 分散型ネットワークはノード数(ネットワーク上の拠点数)が多く、ネットワークの渋滞が起きる懸念がある。そのため、大規模利用にあまり適していない場合もある。

web3.0は、情報や取引を特定の箇所で集中的に管理する構造から、複数の場所に分散させて管理する構造に変化します。
そのため、これまでのような1箇所にまとめた集中的な処理や、銀行システムなどで見られるメインフレームコンピューターのような大規模利用が難しい点は注意点といえます。

 

企業にとってweb3.0は役に立つのか?

web3.0は企業のビジネスにおいて役立つのでしょうか。
結論としては、多くの場合で企業にとって役立つといえます。
その理由は、web3.0はGAFAなどの独占的な企業や組織の力を分散させるネットワーク構造の変化であるためです。

たとえば、web3.0を活用することで、企業内の基幹システムで集中的に管理していたデータを分散させることができます。
これにより、DDoS攻撃のリスクの低減、サーバーダウン時のデータロスの被害最小化などにつながります。
その結果、サイバー攻撃などによってビジネスが止まるリスクを低減することができ、企業のBCP(事業継続計画)対策にもなるでしょう。

現時点では、ブロックチェーン技術は個人による仮想通貨の投資取引に使われることも多いですが、今後は企業にとっても欠かせないwebの概念・技術となっていくでしょう。

 

まとめ:web3.0はブロックチェーンを活用した新しいweb概念

web3.0は、取引を複数の場所で記録して信頼性を担保するブロックチェーン技術を用いた新しいwebの概念です。
web3.0にはネットワークの負荷分散や情報の信頼性向上などのメリットがあります。
現在は個人投資家の仮想通貨の取引などでよく使われていますが、今後は企業においてもますます重要性が高まっていくと考えられます。
ブロックチェーンの基本的な仕組みや種類一覧は下記の記事でご紹介しているので合わせてご参考ください。
関連記事:ブロックチェーンとは?仕組みや実装事例を知識ゼロでもわかるように解説
関連記事:ブロックチェーンの種類を解説 | プラットフォーム4選についても紹介

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