ブロックチェーンの種類を解説 | プラットフォーム4選についても紹介

  • 2022/9/14
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ブロックチェーンは、今後も加速する分野であり、その可能性からビジネスに取り入れたい技術です。
ビジネスで活用するためには、ブロックチェーンの種類について理解し、目的に適した方法を選んで開発を進める必要があります。
今回は、ブロックチェーンにある3つの種類と特徴をご紹介します。
ブロックチェーンを開発する上で知っておくべき代表的な開発プラットフォームについても併せてご確認ください。

 

ブロックチェーンの種類は3つ!各チェーンの特徴

ブロックチェーンとは、データを一定の量でブロックに詰め、順番に並べてチェーンで繋げた状態にする技術をいいます。
全員でデータを共有・監視をし、非中央集権型であることが特徴のブロックチェーンですが、3つの種類があります。
1つずつ順番に解説します。

1.パブリック型

ブロックチェーンのパブリック型は、管理者が一切存在せず、参加者に制限がないため誰でも取引などに参加できます。
全てがオープンなので、取引データも公開されており、誰でも自由に確認が可能です。
管理者がいないため、参加には承認等の概念もないことが特徴ですが、ハッシュ値を計算するマイニングによって取引の正当性が担保されます。
パブリック型は、全員でデータを管理・監視し、誰もが参加できるので、透明性の高さと特定の管理者による意向に左右されません。

2.プライベート型

ブロックチェーンのプライベート型は、特定の管理者を存在させ、限定されたユーザーのみが参加できます。
取引データは参加者のみに公開されるので、外部に公開されずプライバシーの確保が可能です。
中央集権型なので、個々の端末には依存しないため、処理のスピードやデータの大きさが問題になることもありません。
プライベート型は、透明性はないものの、クローズドでブロックチェーンデータを管理したい単体の企業や金融機関に有効な点が特徴です。

3.コンソーシアム型

ブロックチェーンのコンソーシアム型は、複数の管理者を存在させ、限定されたユーザーのみが参加することができます。
取引データは参加者のみに公開されますが、情報の公開範囲を制限することも可能です。
中央集権型ですが、管理者が複数存在するため、一定数以上でデータの監視や合意形成が必要であるため、パブリック型とプライベート型の中間に位置付けられます。
コンソーシアム型は、一定の透明性が担保され、管理も分散できることから同業他社での活用に有効な種類として注目されています。

 

ブロックチェーンのプラットフォーム種類4選

ブロックチェーンをビジネスで活用するにあたって、開発基盤はとても重要です。
どのような目的で利用するのかによって、プラットフォームを検討し、必要なプログラミング言語スキルを持った人材をアサインする必要があります。
多くの開発基盤が存在しますが、ここでは代表的なプラットフォームを4つご紹介します。

1.Ethereum(イーサリアム)

Ethereumは、パブリック型のプラットフォームで、使用するプログラミング言語は「Go言語(ゴーゲンゴ)」と「Solidity(ソリディティ)」です。
DApps(分散型アプリケーション)なので、ブロックチェーン上にアプリケーションを構築し、過去の操作ログなども全て記録され、ユーザー全員が観覧することができます。
独自仮想通貨はETH(イーサ)で、ブロックチェーン上にプログラムを書き込むことで契約の自動化ができるスマートコントラクト機能があるのも特徴です。

2.Ripple(リップル)

Rippleは、プライベート型のプラットフォームで、使用するプログラミング言語は「Python(パイソン)」と「C++(シープラスプラス)」です。
中央集権型でRipple Inc.が管理者となっており、契約の自動化ができるスマートコントラクト機能があります。
独自仮想通貨はXRP(エックスアールピー)で、マイニングではなくRipple社が認めたバリデータが計算をしているため、トランザクション速度が少なく、国際間の送金などをスピーディーに行えることが特徴です。

3.GoQuorum(ゴークオラム)

Quorumは、コンソーシアム型のプラットフォームで、使用するプログラミング言語は「Go言語(ゴーゲンゴ)」と「Java(ジャバ)」です。
EthereumをベースとしtoB向けに開発され、許可された複数の管理者でネットワークを構成することができます。
パブリックトランザクションとプライベートトランザクションが実装されているため、データをパブリックとプライベートに分けて管理できる点が特徴です。

4.Corda(コルダ)

Cordaは、コンソーシアム型のプラットフォームで、使用するプログラミング言語は「Kotlin(コトリン)」と「Java(ジャバ)」です。
金融取引で使うことを前提に開発されており、当事者間の取引のみが台帳に記録されるため、参加者ごとに台帳が異なりプライバシーを確保しています。
監査の役割としてバリデーションをNotaryと呼ばれる外部のノードに行わせており、一部に中央集権型の要素を持っている点が特徴です。

 

まとめ

ブロックチェーンの種類は、「パブリック型・プライベート型・コンソーシアム型」の3つに分類されます。
ブロックチェーンの種類によって、管理者の有無や人数、ユーザーの参加方法やデータの確認範囲が異なる特徴があります。
また、開発プラットフォームはブロックチェーンの種類によって既に多くの開発基盤が存在します。
そのため、使用する目的に合わせて選択をして必要なプログラミングスキルを持った人材をアサインする必要があります。
ブロックチェーンの種類と特徴を生かし、より有効な使い方をすることで自社のビジネスインパクトに繋がるでしょう。

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