狙われているあなたの車!油断大敵、車内のPC放置

テレワークでの勤務となったことで”近所のお洒落なカフェに出かけて仕事をする”、そんな働き方を実践されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
気分転換にもなり、結果的に業務効率が上がるのであればたまには良いかも知れません。
しかしながら、業務用のPCを持ち出すことになるため、注意が必要です。今回はコロナ禍の影響で起きてしまいそうなリスクのお話しです。

COVID-19の感染拡大後、企業もテレワークの導入を進めており、これらの要因により従業員の住まい選びにも変化が起きています。
この一端が伺えるものとして、LIFULL HOME’Sが算出した「コロナ禍での借りて住みたい町ランキング」があります。これはLIFULL HOME’Sに2020年4月~8月に掲載された物件のうち、実際の検索・問合せ数から算出した結果です。


※「前回比」は2020年2月に発表した2020年LIFULL HOME’S借りて住みたい街ランキングとの比較
データ出典:LIFULL HOME’S

表を見て頂ければおわかりだと思いますが、ランキングを大きくジャンプアップさせているのは、都心部ではなく首都圏郊外エリア、もしくは外周エリアに位置する街になります。
テレワーク(在宅勤務)を導入する企業が増えたことで毎日の通勤時間を考慮しなくてもよくなり、その結果、都心近くの利便性だけでなく、「感染リスクに対する安全性・安心感にも着目して住むところを選びたい」という意識が高まっていると考えられます。

まさに「新しい生活様式」の表れなのかも知れません。

 

郊外だからこそ車

東京都に隣接したエリアであれば、公共交通機関も数多くあると思いますが、ランキング上位に入ってきた「八王子」「立川」「八潮」「平塚」などにおいては、やはり車は必需品ではないかと思います。
また、このようなエリアでは、広い駐車スペースのあるお洒落なカフェやコワーキングスペースも存在します。 そこで冒頭でも述べたように「近所のお洒落なカフェに”車で”出かけて仕事をする」こともあるでしょう。

車は鍵もかかる”密閉空間”であることから、ある意味ロッカーのような存在でもあると思います。しかし、その信頼性はさほど高くないことを認識しておく必要があります。

一般社団法人日本損害保険協会では、2000年度から自動車盗難防止対策の一環として、自動車本体盗難事故や車上ねらい事故の実態調査を実施しており、先日「第22回自動車盗難事故実態調査」を発表しています。
この報告内容によれば、盗難発生時間帯は当然「深夜~朝」が多数を占めるものの、「日中」も約15%程度存在することが注目です。
車上狙いにおいては、更に日中の割合は増えています。

データ出典:日本損害保険協会

また、盗難発生場所の割合も、「契約駐車場(屋外)」が約40%、「自宅(屋外)」が約37%である一方、「その他」「路上」「通勤先駐車場」を併せると約15%程度存在しています。


※上記グラフは、車両本体盗難の数値
※屋内:屋根があり、かつ4方向が壁やシャッターで囲まれているもの
※屋外:上記に該当しないもの
データ出典:日本損害保険協会

このように車上狙いだけでなく、車ごと盗難に遭ってしまうのですから、”車はロッカー”と考えることは危険であることが伺えます。
ちなみにイタリアでは、”車の中に物があったら盗られる”というのは常識となっており、イタリア国内を移動中、ホテルの滞在で使う必要がない重い荷物まで毎日降ろしては、翌日に積むということをしていた記憶があります。

お洒落なカフェでリモートワークも作業効率アップのためには重要な要素かも知れませんが、業務で使用するPCを持っていることを忘れずに、迂闊に車内に放置するようなことがないように注意は怠らないようにしてください。

 

恐るべき、車種別の盗難率

車上狙いに合いやすいのは、高級車であることには変わりないですが、やはり外からバック等が置いてあることが見えてしまうとその確立は高まります。
また、余談かも知れませんが驚くべきことに盗難に遭いやすい車種というのも存在するのです。

データ出典:日本損害保険協会

自動車窃盗が突発的に行われることはレアケースかもしれません。
鍵の開け方等も車種で異なり、イモビライザー対策なども考慮すると狙いをつけて行われていると考えられます。
そして盗んだ車は闇マーケットで売買されることになるのですが、この闇マーケットでも人気車種がある為、盗難車種にも偏りがでるのです。

上記の表を見て頂けると分かりますが、ランドクルーザーは直近でも1位、2018年の調査でも3位と非常に盗難率が高い車種になっています。
(一時はランドクルーザーの盗難率は25%くらいあったとか)

ランドクルーザーをお持ちの方は、くれぐれも業務使用のPCを車内に放置しないようにご注意ください。
誰かがあなたの車を狙っているのですから。


【実態調査の実施概要】
調査期間:2020年11月1日~11月30日
調査対象:損害保険会社18社(損保協会非会員会社を含む)
対象事案:全国で発生した自動車本体盗難事故および車上ねらい(部品盗難含む)事故で調査期間内に車両保険金の支払いを行った事案(車両本体の盗難の調査総数は158件、車上ねらいの調査総数は121件)

詳細:https://www.sonpo.or.jp/news/release/2020/2103_03.html


 

【執筆:編集Gp ハラダケンジ】

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