【情シス女子】第27回 「厳しくても親身に見守ってくれる人がいれば、がんばれる!」瀬川千晶さん
サイボウズ 運用本部 情報システム部 サービスデスク 瀬川千晶さん
今回の情シス女子は、クラウドを使ったグループウェアや業務改善サービスを手がけるサイボウズで、運用本部 情報システム部 サービスデスクに所属する瀬川千晶(せがわ・ちあき)さんです。今年、新卒で入社し配属された現在の部署で情シスとしてのキャリアをスタートしました。そんな彼女に仕事に対する思いや情シスとしての目標について聞きました。(取材・文:ミノシマタカコ 撮影:松波賢 ヘアメイク:酒井遥加)
<瀬川千晶さんプロフィール>
サイボウズ 運用本部 情報システム部 サービスデスク所属。慶應義塾大学環境情報学部卒。2016年4月に新卒でサイボウズ入社。現在はヘルプデスクとして社内からの問い合わせ対応などの業務に携わっている。明るい性格が持ち味で、社会人1年生のフレッシュ情シス女子。
この記事の目次
いいイメージがなかったITが“人を幸せにできるツール”と感じた
――大学では環境情報学部だったそうですが、なぜITに興味を持ったのですか?
私がいたのは幅広い分野を勉強する学部でした。その学部には最初、プログラムの勉強がしたくて入ったのですが、向いてないことに気付いて社会学を選びました(笑)。
その一方で、実はITにはいいイメージを持っていませんでした。特にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、高校時代にSNSがいじめやトラブルの原因になったのを見たのでよくは思っていなかったんです。
そう思っていた時に、アルバイト先でサイボウズのガルーン(大企業向けのグループウェア)に出会いました。使ってみると、とても便利で、ITを通じて人を幸せにできる商品だと感じました。それでITに興味を持ったんです。
――では、就職活動ではIT企業を中心に受けていたのですか。
サイボウズ以外は、ITにこだわらずに活動していました。実は私、就活が苦手で(笑)。「ここに行きたい!」という会社へのこだわりもなくて、就活も上手くいってなかったんです。そんななかで、サイボウズの人は「就活は大事だよ」と面接の時に親身になって話してくれんたんです。だから「この会社に尽くそう!」と思って志望しました。
――情報システム部は自分で配属を希望したのですか?
実は「情報システム部=情シス」という部署があることを知らなくて、最初は営業職を希望していました。人事の人から情シスという部署があることを聞いて、初めて知りました。だから「情シス」がどんな部署なのかをイメージすることができませんでした。
でも情シスのことを聞いた後、サイボウズの商品が情シスの人を対象にしているということもあって「お客様の立場を経験するにはいい経験になるのでは?」と考えたんです。それから、社員を支える部署ということも分かったので、社内のいろいろな人と関われることが増えると思って希望しました。
「OSって何?」から始まり、ひとつひとつ知識が増えるが楽しい!
――今はどんな仕事をしていますか。
基本はヘルプデスク業務です。社員からの「困っています」という声に、1日10件くらい対応しています。そのほか、入退社に伴うICカードの交換や失効、新しいPCの検証、細かいトラブル対応などを行っています。
私は、IT業界って、すごくシステマチックに動いていると思っていました。「ピッ」と押せば、「パッ」と出てくると思っていたので(笑)。でも実際は手間をかけなければいけない泥臭いところもあったり、作業によっては時間もかかったりすることに驚きました。それから固定された業務がなく、ルールを決めても、どんどん変わることも驚きでした。
――仕事で「楽しい!」と思うことはありますか?
今はITの知識が増えることです! 最初は「OS(基本ソフト)って何??」という状態だったので、そうした知識がひとつひとつ自分の中で埋まっていく感じが楽しいです。
また、(所属部署は)規模が小さいので、「こうしたい!」という希望が言えるのはありがたいと思っています。以前、マニュアルをどこからでも見られるように「オンプレミスからクラウドに移行して外からも見られるようしたらいいんじゃないですか?」と提案したら、採用してもらえてうれしかったです。
それから、社員の人とたくさん話す機会があり、そこで自分の名前を読んでもらえるので「(社内で)認知度が上がっているな」と感じられることもうれしいです。
――一方で、大変なことはありますか?
最初は1日中、パソコンの前に座っているのが大変でした(笑)。業務では問い合わせがあった時に、その意味が分からない場合、どうやって返答すればよいのか分からないことです。問い合わせの対応では特に言葉の使い方で悩みます。そんな時には、先輩に相談したり、過去の履歴を確認したりして対応しています。
――では「失敗したな」と思ったことは?
営業の方のパートナー管理アプリを消してしまったことが、今のところ一番の「やっちゃった!」です。ただ、幸いにもアプリが作ってから1~2週間で登録しているデータが、それほど多くなかったんです。また、使っていたのが同期だったこともあり、大きな問題にならず、謝るだけで済みました。このことがあってから手順書を作って、確認してもらってから作業をしなければいけないと痛感しました。
趣味のフットサルで社内の人とかかわりが増えた
――趣味はフットサルだそうですね。
小学校の頃からサッカーをやっていたんです。中学時代はフットサル部、高校はサッカー部で副部長をやっていました。今は社内のフットサル部に所属しています。サッカーは見るより、断然やるほうが好きなんです! 会社のフットサル部に入ったことで、ほかの部署の人ともかかわりが増えて、仕事にも生かすことができていると思います。
会社のフットサル部のメンバーと。前列右から2人めが瀬川さん。高校のサッカー部ではボランチだったそうです
――お酒を飲むのも好きだとか?
はい。飲み会は、いろいろな話を聞くことができるので楽しいんです。だいたい週2~3日は飲みに行きます(笑)。お酒は大学時代の夏休みにサトウキビの刈り入れをするボランティアに行って、そこで泡盛を知り飲めるようになりました。
それと、飲みに行くお店はお気に入りの居酒屋があります。地鶏が中心の大手居酒屋チェーンです。その居酒屋は、食材の生産者という、普段はお客さんから見えない人たちに焦点を当てて商品づくりをしているところが好きなんです。
みんなの「困った」を解消しつつ、どんどん提案もしていきたい!
――瀬川さんにとって、情シスはどんな仕事ですか?
最初は保守的な怖い部署だと思っていました。でも働いてみて、今は社内の働きやすさを生み出す仕事だと思います。パソコンやソフトの設定も禁止事項を作るのもすべて社員の人が働きやすい環境を作るためのものだと思うからです。
――仕事での目標はありますか。
同期や先輩をはじめ、社員みんなの「困った」を解消できるようになりたいです! それから、「こういうことができたらいいのでは?」と、どんどん提案できるようにもなりたいと思っています。
今は上司の人などから教えてもらって知識を吸収するのが楽しいという瀬川さん
そのためには勉強をしなければいけないのですが、実は私、勉強は嫌いなんです。でもハマったらがんばれるんですよ(笑)。ハマるきっかけは、すべて「人」です。厳しいけれど私のことを親身に思って見守ってくれていると思える人がいたら「この人のためにがんばろう!!」ってなるんです。これはサッカーをしていた時のコーチ、学校では数学の先生がそうでした。仕事でもそういう人を見つけてがんばっていきたいです!
最後に今後の目標を書いてもらいました!
<インタビューを終えて>
明るく親しみのあるキャラクターが印象的だった瀬川さん。写真撮影の時にはノリノリでいろんなポーズをとってくれました。そんな瀬川さんは、きっと会社の人たちからも愛されているのだろうと感じました。また、インタビューでは「厳しくされても愛があればがんばれちゃいます!」という言葉が印象的でした。これからも持ち前の明るい性格を生かして目標に向かって突き進んでいってください!
サイボウズ
https://cybozu.co.jp/
●事業内容:ソフトウェアとクラウドサービスの企画・開発・販売
●本社:東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー27F
●設立:1997年8月
●従業員数:464人(2015年12月末 連結)
●売上高:70億円(2015年12月期)
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