【TGS2016】ゲーム各社VR続々投入、モバイルVRにらむ企業も カプコン、バンダイナムコ、グリー

2016/09/21

カプコン、VR対応「バイオハザード7」に長蛇の列

ゲームショウ20周年と同様に、シリーズ累計6900万本の売り上げを誇る人気ホラーアクションゲーム「バイオハザード」を擁するカプコン。そのバイオハザードは1作目のリリースから20年を迎えた。

カプコンのブース

カプコンのブース

そのカプコンがVR対応ゲームとして投入するのが「バイオハザード7 レジデント イービル」だ。新作は、「恐怖」に焦点を絞ったというソフト。緻密で主観的な映像が特徴でVRによって、これまで経験したことのない恐怖体験をプレイヤーが体験できるという。

「バイオハザード7 レジデント イービル」

「バイオハザード7 レジデント イービル」

ブースでは「バイオハザード7 レジデント イービル」で、ゲームの象徴である“謎の邸”を再現。このコーナーでは実際にゲームの体験もできた。

「バイオハザード7 レジデント イービル」のコーナーにはゲームを体験しようと多くの人が並んだ

「バイオハザード7 レジデント イービル」のコーナーにはゲームを体験しようと多くの人が並んだ

バイオハザード関連では、このほかにも、「バイオハザード」の映像作品やトークショーが楽しめる特設ステージも設置。また、長編フルCGアニメーション映画「バイオハザード:ヴァンデッタ」のプロモーション映像の上映などが行われており、バイオハザードシリーズへの意気込みを感じさせる内容で、往年のファンから初見までさまざまな人を魅了していた。

ブースでは映画などのバイオハザード関連の展示も行われた

ブースでは映画などのバイオハザード関連の展示も行われた

また、人気ロックバンド「L’Arc-en-Ciel」とコラボしたミュージックVRコンテンツ「Don’t be Afraid -Biohazard × L’Arc-en-Ciel on PlayStation VR」も展示。最新コンテンツをいち早く体験できるとあって長蛇の列ができており、ここでもバイオハザードの人気の高さを物語っていた。

 

バンダイナムコ、VRソフトの目玉は「アイドル」と「コミュニケーション」

ガンダムなどの人気キャラクターを持つバンダイナムコエンターテイメントでは中央に巨大なスクリーンとステージを中央に構え、それを囲むように、人気ゲームの「鉄拳7」「ドラゴンボールゼノバーズ2」「SDガンダム ジージェネレーションジェネシス」、「ONE PEACE 大海賊格闘技場」などの人気タイトルの体験コーナーを設けていた。

バンダイナムコエンターテイメントのブース

バンダイナムコエンターテイメントのブース

バンダイナムコがゲームショウで目玉として出展したVR対応ゲームは2タイトル。それが「アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション」「サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム」だ。

「アイドルマスター」はゲームキャラクターであるアイドルの楽曲などが楽しめるソフト。VRに対応したことで迫力のある映像とサウンドを楽しむことができ、ライブ会場にいるような臨場感を体験できるという。

「アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション」

「アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション」

一方、「サマーレッスン」はゲームのキャラクターと至近距離でコミュニケーションを楽しむソフト。VRによって、キャラクターが本当に目の前にいるかのように楽しめるという。

「サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム」

「サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム」

「VR対応ゲームでは、すでに高い認知度を得ているアイドルマスターのVRコンテンツや、『サマーレッスン』という2タイトルを紹介している。サマーレッスンは当社にとって新しい試みとなり、VRの機能を活かしきったタイトルだと自負しているので、期待してもらいたい」と、星合真樹・CS事業部マーケティング部セールスプロモーション課マネージャーは意気込む。

星合真樹・CS事業部マーケティング部セールスプロモーション課マネージャー

星合真樹・CS事業部マーケティング部セールスプロモーション課マネージャー

 

モバイルVRを見越して市場に参入したグリー

ソーシャルゲームを手がける企業もVRには注目している。2015年に「GREE VR Studo」を設立し、VR市場に本格参入したグリー。今回、スクエア・エニックスとの共同開発によるVRキャラクターコマンドRPG「乖離性ミリオンアーサーVR」の出展。体験ブースも設けられていた。

グリーのブース

グリーのブース

体験ブースでは、HTC製のVR用のヘッドマウントディスプレイ(HMD)とコントローラーが用意されていた。HMDを装着すると幻想的な世界が広がり、自らの手として映し出されるコントローラーを操って敵を倒していくのが、乖離性ミリオンアーサーVRの概要だ。ユーザーの頭の動きにしっかりと同調する視界やキャラクターの滑らかな動き、そしてきめ細かな風景など、このVR体験は非常に没入感の強いものだった。

「乖離性ミリオンアーサーVR」の体験コーナー

「乖離性ミリオンアーサーVR」の体験コーナー

「当社が市場参入したのは約1年半前で、今はハイエンドなコンテンツの制作に携わりながらVRへのノウハウを蓄積している段階。2~3年後にはモバイルVRも台頭してくると思っており、そのタイミングを見越してグリーならではコンテンツを開発していく。将来的なビジョンでは、どのハードでも自在に楽しめるプラットフォーム型のコンテンツ開発にも取り組む」と、VR市場での戦略について、桑谷貴志・Wright Flyer Studios事業本部Nautilus Production部Productグループマネージャーは説明した。

桑谷貴志・Wright Flyer Studios事業本部Nautilus Production部Productグループマネージャー

桑谷貴志・Wright Flyer Studios事業本部Nautilus Production部Productグループマネージャー

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