前出の一志氏は次のようにも述べています。
「今回の調査では、データ・リテラシーが成功要因であるという回答は多くありません。このことから、分析スキルは成功要因として上位に挙げられ、成功に貢献すると認識されている一方で、データ・リテラシーはそのように認識されていないことが見て取れます。データ・リテラシーの向上を目指すに当たっては、企業はまず組織全体のリテラシーがどうあるべきか (目指すレベルや目的) を明らかにして戦略的に取り組むことが重要です。継続的にリテラシーを測定し、データ利活用によるビジネス成果との相関を調べれば、自ずと成功に貢献しているかどうかが分かります。初期段階からスキルやリテラシーの大幅な向上を目指すのではなく、一部の人員のみに専門的な分析スキルを先行的に獲得させることを目指すのがよいでしょう。その後、育成した人員でカバーできる範囲に分析対象を絞り、経験を積みながら、人員の拡充も含めて取り組みを拡大 (横展開) させていくべきです」
ガートナーは来る7月12~13日に、ガートナー データ&アナリティクス サミット 2021をバーチャル (オンライン) で開催する。本サミットでは、最新テクノロジ・トレンドから戦略を策定する手法に至るまで、データとアナリティクスのリーダーが、データ/アナリティクス戦略を構築、実行するのに必要なコンテンツを提供する。コンファレンスのニュースや最新情報をチェックしてはどうだろうか。
関連する内容は、ガートナーのレポート「日本におけるデータ利活用の実情 (2021年)」で詳細を見ることができる。
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本レポートは、ガートナージャパン様のプレスリリースの内容を元に作成しております。
ソース:https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20210610