国内ビッグデータ/アナリティクスソフトウェア市場予測-IDC
IDC Japanは、国内BDAソフトウェア市場を調査し、2023年までの同市場の予測を発表。
IDCではビッグデータ/アナリティクスソフトウェア市場を、分析情報管理/統合基盤、BI/分析ツール、パフォーマンス管理/アナリティクスアプリケーション市場の3中分類市場と中分類市場に含まれる16の機能別市場に分けて市場規模予測を行った。
その結果によれば、2018年の国内ビッグデータ/アナリティクスソフトウェア市場は、前年比9.6%増の高い成長率を記録し、市場規模は2,778億7,500万円となった。
国内BDAソフトウェア市場2018年の実績と2019年~2023年の予測
Source: IDC Japan, 7/2019
2018年の国内ビッグデータ/アナリティクスソフトウェア市場は企業のモバイルデバイスによる顧客接点の改善やAI活用の取り組みが進む中で、パブリッククラウド上のデータマネジメントサービスやCRMアナリティクス分野への投資が急速に成長しており、市場の拡大に貢献している。
今回のレポートにおける2023年までの予測期間において企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)やそれに伴うアナリティクスおよびAI活用の取り組みは一層の広がりを見せ、本市場の拡大に貢献するとIDCではみている。
企業はDXやAIによる業務改善における生産性を向上させ、競争力を高めるために、BDAソフトウェアを中核に据えた、DXのためのプラットフォームを整備していくであろう。予測期間における年間平均成長率 (CAGR:Compound Annual Growth Rate)においても、8.5%の成長とIDCでは予測している。
「AIを活用したアプリケーション開発による顧客の業務プロセスの自動化への貢献はもちろん、BDAのプロセスにおける自動化テクノロジーの積極的な活用を行うことが生産性への貢献をより大きくするために重要になる」とIDC Japanソフトウェア&セキュリティ シニアマーケットアナリストである草地慎太郎氏は分析している。
生産労働人口の減少、働き方改革など、この分野への期待は大きい。いかにしてその効果を最大化させることができるのか、それは各企業の情シスの手にゆだねられているのではないだろうか。
本レポートは、IDC Japan様のプレスリリースの内容を元に作成しております。
ソース:https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ45345019