日本HP、Windows 10 Mobileスマホ「HP Elite x3」を9月から発売へ

2016/09/01

日本HPは、Windows 10 Mobileを搭載したスマートフォン(スマホ)「HP Elite x3」を9月5日から発売すると発表した。税別価格は7万7800円。

HP Elite x3

HP Elite x3

5.96インチの有機ELディスプレーを搭載。データ保存などの内蔵ストレージは64GB。1600万画素のカメラを備えており、指紋センサや赤外線カメラを使った虹彩認証といったセキュリティ機能も盛り込んだ。OS(基本ソフト)にWindows 10 Mobileを採用したことで、外部ディスプレーやキーボード、マウスを接続して、Windows 10のデスクトップPCとしても利用できる。

日本HPでは直販や販売代理店経由で販売。KDDIも代理店となり、法人向けのスマホとして販売する。製品は10月初旬から順次発送する。

発売にあたり日本HPでは記者説明会を開催。会見で岡隆史社長は「PCのマーケットは2013年がピーク。マーケットは厳しい状態。その中でHPが自社の強みを生かしてWindowsをコアにしたスマホを作っていくことで、HPとして新たな成長も期待できる」と抱負を述べた。

岡隆史・日本HP社長

岡隆史・日本HP社長

米HPのモビリティ・プロダクト・マネージメント パーソナルシステムズのキース・ハーツフィールド・バイスプレジデントも「この1台でPCの置き換えやワークフロー、次世代コンピューティングをカバーできる。また1つがあれば、いろいろな場所で仕事ができる」とアピールした。

会見には米マイクロソフトのピート・バーナード・プリンシパル グループプログラムマネジャーも出席。「(Windows mobileのスマートフォン)は仕事の生産性を上げられる。また、単一のOSでPCやスマートフォンなど複数の機器として動かすことが可能で、世界で3億5000万台あるWindowsデバイスが活用できる」と、OSの優位性を強調した。

同じく、会見に出席した東海林崇・KDDI取締役執行役員常務は、「スマートフォンの使い勝手はよくなっているのに、ビジネス用途では多くの人が、メールやスケジュール管理、通話といったガラケーと変わらない使い方をしている。そうしたスマートフォンの使い方を変えていきたい」と意気込みを述べた。

(左から)ピート・バーナード・米マイクロソフト プリンシパル グループプログラムマネージャー、岡隆史・日本HP社長、キース・ハーツフィールド・米HP モビリティ・プロダクト・マネージメント パーソナルシステムズ・バイスプレジデント、東海林崇・KDDI 取締役執行役員常務

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