【情報セキュリティEXPO 春】クラウドのあらゆる鍵を一元管理 ウィンマジック
- 2016/5/19
- レポート
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コーポレートカラーである白とライトグリーンでまとめられたウィンマジックのブース。そこに並べられた製品もいたってシンプルだ。しかし、そこには暗号化に取り組み始めて20年に及ぶウィンマジックの経験の蓄積が反映されている。
白とライトグリーンでまとめられたウィンマジックのブース。
この記事の目次
複数の暗号鍵を管理できるキーマネジメントが強み
ウィンマジックはカナダに本社を置く、ディスク暗号化ソフトの会社。日本ではウィンマジック・ジャパンがサービスを提供する。長年にわたって鍛え上げてきた暗号化技術が、ウィンマジックの武器。そのノウハウが投入された暗号化ソリューション「SecureDoc」シリーズが主力製品だ。
これはディスク、フォルダ、ファイルそれぞれをエンドポイントで暗号化するソリューション。そのため、どこに移動しても暗号化状態を維持することが可能で、高度のセキュリティを実現。使い方もドラッグドロップするだけと簡単だ。
ブースに展示された「SecureDoc」の説明パネル
今回の展示では「Secure Doc」シリーズの中でも暗号化技術を活用したクラウド向けのセキュリティソリューション「SecureDoc CloudVM」に力を入れてアピールしていた。
SecureDoc CloudVMは暗号化と鍵の一元管理を実現するソリューション。データの暗号化はもちろんだが、最大の特徴はクラウドサービスで使用するファイルなどの暗号鍵の一元管理できる機能にある。
クラウドサービスは多くのメリットがあるが、同時に厄介な課題も生み出している。その1つが、複数のクラウドサービスで使用する暗号鍵の管理だ。現実世界と同様に、鍵の管理は煩わしいもの。数が増えればなおさらだ。ウィンマジックでは、SecureDocで培った技術を活用することで複数のクラウドサービスで使用する暗号鍵を一元管理できるようにしたという。
「私たちが提供するのは、インテリジェントなキーマネジメント。さまざまな鍵を一元管理でき、それをクラウド上で提供する。それが当社製品の特徴であり、強みだと思っている」とマーク・ヒックマンCOO(最高執行責任者)は胸を張る。
マーク・ヒックマン・ウィンマジックCOO(最高執行責任者)
日本のクラウド状況に商機あり
「クラウドに関しては、残念ながら日本のセキュリティ体勢はまだまだ遅れており、世界的な基準からはギャップがある。そうであっても今後、日本の企業がグローバルに戦っていくためには、クラウドへの移行が重要な課題となるでしょう」と、マークCOOは日本でのクラウド利用について、こう分析する。
こうした状況から、同社では自社のソリューションのニーズは高まると見ている。「私たちはセキュリティという点で、このインテリジェントなキー管理のソリューションを提供し、広めていきたいと思っています」とマークCOOは力を込める。
クラウドでデータの安全を考える時、暗号化は欠かせない。一方で、暗号化の操作や鍵の管理は煩雑になりがちだ。今後、テレワークが普及すればクラウドの利用も加速し、同時にセキュリティの重要性がますます高まってくる。その時にはSecureDocが活躍する場も広がってくるかもしれない。
ウィンマジック・ジャパン
http://www.winmagic.com/jp
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