【情報セキュリティEXPO 春】協業でさらに発展するセキュリティ
- 2016/5/19
- レポート
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「情報セキュリティEXPO 春」。情報システム関係者であれば、ぜひチェックしておきたい展示会だろう。
今回の「情報セキュリティEXPO 春」は、「Japan IT Week 春」の一環として開催された。
この記事の目次
興味の高さを実感する人の波
展示会の初日となる5月11日。午前10時の開場に向けて、会場である東京ビッグサイトには続々の人の群れが飲み込まれていった。
来場者はネクタイにスーツ姿がほとんどだが、デニムにパーカーというラフスタイルの人も見かけられた。彼らは情報システムの現場担当者たちだろうか。
会場に入ると、来場者受付の前は長蛇の列ができており、それでも後から後から、やってくる人波が絶えなかった。常に進化し続けるIT分野の展示会ともなると、さすがにビジネスパーソンたちの興味は相当に高いようだ。
コンパニオンを使ってアピールする出展社も少なくなかった。
今回の「Japan IT Week 春」は、広大な東京ビッグサイトのうち、2つのホールを使い、複数のIT関連展示会を同時に開催。その1つである「情報セキュリティEXPO 春」は、その名の通り、セキュリティ関連企業が出展するエリア。会場にはブース前にコンパニオンが立つ企業も多く、出展各社は自社と自社製品のアピールに余念がなかった。
進化と協業が進むセキュリティサービス
さて、今回の情報セキュリティEXPOで感じたことが2つある。
1つは、セキュリティ環境の進化だ。
サイバー攻撃の手口は複雑化・巧妙化をたどっている。そして、それを防ぐためのセキュリティとは「いたちごっこ」というのが、セキュリティに関して基本的な概念としてある。
IT分野でのセキュリティの基本は「攻撃を回避し、防ぎ、跳ね返す」だ。そのうえで「攻撃を受けた場合に、その異変を即時に検知し対応する」「被害を受けた場合でもその被害を最小限に抑え、復旧を容易にし、その後の検証をスムーズにする」という視点と発想をより進化させたことが、今回の出展各社の製品のバックボーンにあるように見えた。
強まる「協業」の流れ
もう1つは「他社との協業」だ。
「単独の企業、単一の製品だけでは、効果的・効率的なセキュリティは完成しない」。
これは、いくつかの出展社で実際に担当者から聞いた言葉だ。
そのため、他社製品を積極的に活用し、自社製品の弱い部分を補完することを積極的に進めている企業が今回の展示会を見ると少なくない。
「モチはモチ屋」という言葉があるが、モチ屋だけではメニューは成立しない。のり屋、しょうゆ屋、瀬戸物屋があって、さらに料理する甘味処があって初めて、例えば、メニューとして完成された「磯辺焼き」ができあがる。
少々例えが突飛すぎるかもしれないが、大きく外れてはいないだろう。
展示会では他社と協業したソリューションを展示する企業も多かった。
各社が自社の特性や強みを活かしてさまざまなセキュリティ製品、サービスを作り、それを効果的に組み合わせてソリューションを構成する。未知の脅威に対抗するためにセキュリティ業界では連携が、協業という形で今後ますます加速していくのではないか。今回の展示会では、この点も強く感じられた。
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