【情報セキュリティEXPO 春】低コスト・高セキュリティのシンクライアント エス・アンド・アイ
- 2016/5/20
- レポート
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製品を擬人化したキャラクターでひときわ目を引いていたブースが、システムインテグレーターのエス・アンド・アイだ。遊び心一杯のブースだが、展示されていたシンクライアント端末「ThinBoot ZERO(シンブートゼロ)」とシンクライアントソリューション「ThinBoot PLUS(シンブートプラス)」は堅実な内容だった。
マイクロソフトのタブレット「Surface(サーフェース)」版のシンクライアント端末「ThinBoot ZERO」
エス・アンド・アイのシンクラアント端末「ThinBoot ZERO」ではPCとタブレットを用意した。PCはレノボのノートPC「Think Pad(シンクパッド)」、タブレット端末はマイクロソフトの「Surface(サーフェース)」を採用した。
マイクロソフトのタブレット「Surface(サーフェース)」版とレノボのノートPC「Think Pad(シンクパッド)」版のシンクライアント端末「ThinBoot ZERO」
「いずれもウィンドウズエンベディットなので、使い慣れた既存のアプリを使うことができる。特にPC端末でタフさに定評があるレノボ製PCとの組み合わせは、モバイルワークには最適といえる」と、村田良成・執行役員 マーケティング本部本部長は自信を見せる。
村田良成・エス・アンド・アイ執行役員 マーケティング本部本部長
レノボのThink Padをシンクライアント端末で使いたいというニーズは多く、これまで5万台以上の出荷実績があるという。一方で、今春からは携帯性に優れたタブレットのSurfaceを追加することで、端末の選択肢をさらに広げた。
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従来コストの半分でシンクラ環境が可能
ThinBoot ZEROを使ってシンクライアント環境を構築するソリューション「ThinBoot PLUS」は、既存のサーバーと端末に実装するソフトウェアでシンクライアント環境を構築できる。コストも「一般的な端末の1.3~1.5倍程度。完全なデスクトップ仮想化と比較すると半分程度で導入が可能」(村田執行役員)というのがメリットだという。
テレワークでのセキュリティ確保ではデスクトップ仮想化という方法があるが、完全な仮想化を行うと常時接続が必須だ。一方、「ThinBoot PLUS」では接続が必要なのは起動時のアプリケーションの配信、シャットダウン時のデータセーブの時だけ。アプリケーションは一度配信されると、接続が切れても動作し続ける。
また、アプリケーションは起動のたびにサーバーから配信されるが、作業を終えて端末をシャットダウンすれば、クライアント側のデータはすべて消去されるため、一切残らないという。
テレワークの加速でニーズは増す
エス・アンド・アイではユーザーの要望に応じたカスタマイズにも対応する。
例えば、ユーザーの好みや使用状況に合わせて、デスクトップのデザインを変えたり、操作ガイドを組み込んだりすることが可能だ。ビデオ会議をしたい場合には、無料通話ソフト「Skype(スカイプ)」とウェブカメラのドライバをインストールすることもできる。
同社では今後、テレワークの導入を考えている企業をターゲットに顧客を開拓していく考え。「テレワークユースは、昨年から急速に増えている印象がある。(ThinBootは)仮想化と同等のセキュリティレベルの実現ができるので、今後、ますますニーズは増えていくと思っている」と、村田執行役員は期待している。
エス・アンド・アイは1987年に設立のシステムインテグレーター。ネットワーク専業インテグレーターとして事業をスタートした。システム構築・運用を手がけるほか、最近ではスマートフォンを活用した中心としたサービス、ソリューションも提供している。
製品をアニメキャラクターのように擬人化した展示が目を引いたエス・アンド・アイのブース。
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