『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「世界のちょっといかしたウェアラブルを日本に」株式会社INNOVA GLOBAL

  • 2016/1/22
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2016/01/22
ブース全景

産業用の機器が並ぶウェアラブルEXPOに、なぜかベルトが巻かれたワインのボトルが……。すこし場違いでは? と思い、株式会社INNOVA GLOBALのブースを取材したところ、便利で楽しいウェアラブル機器が満載でした。元大手自動車メーカーのデザイナー出身という異色の経歴をもつ代表取締役 木下京子さんにお話を伺いました。

「当社は2006年に海外の雑貨をネットショップで販売するところからスタートし、その後スマホのアクセサリー関係を取り扱うようになって、2015年からは、一般のお客様がスマホと組み合わせて、生活が便利になって、楽しくワクワクするようなIoT機器を海外から日本に紹介すること始めています」

「今のところは国内ではBtoC向けのIoT機器は少ないのですが、海外ではかなり出てきています。今回展示しているワインの飲み頃がわかるウェアラブル温度計『KELVIN』はイギリスから。
ペットの行動パターンがわかるウェアラブル『TRACTIVE』はオーストリアから。
スマホに接続して使えるアルコールチェッカー『FLOOME』はイタリアから輸入しています」

ワインを適温で楽しめる『KELVIN』の画像

ワインを適温で楽しめる『KELVIN』

「『KELVIN』は、世界の75%のワインが適温で飲まれていないということに衝撃を受けた方が開発したそうです。ワインは味が温度に左右されるので、おいしいと言われるワインを買って家で飲んでも思ったほどでなかった、というときは確実に温度が影響しています。
特に日本の常温はヨーロッパの常温と異なってやや高く、赤ワインの場合、適温よりも生温い温度で飲んでいる場合があります。また、白ワインは冷蔵庫で冷やすことが多いのですが、どうしても冷やしすぎてしまいがちです」

「そこで活躍するのがこの『KELVIN BLUE』なんです。
ワインのボトルに温度センサーがついたクリップを付けて、スマートフォンのアプリを立ち上げます。ウェアラブルセンサーからの温度情報はBluetoothで通信しアプリに転送されます。飲むワインの品種をセットし、クリップを付けたまま冷蔵庫に入れて冷やし、適温になるとアプリの画面が緑色に変わり、飲み頃を教えてくれます。高いワインセラーがなくても、ワインの知識があまりなくても、気に入って買ったワインを適温で美味しく飲むことができるという点が気に入って、この商品を販売することを決めました」

オリジナリティーを追求!

お話しを伺った、木下京子さん

「ウェアラブルというとスポーツバンドとか、スマートグラスとかがほとんど、今すぐ日常の暮らしには役に立ちそうなものがあまりないのが実感です。
しかし、海外に目を向けると、実用的なものがちらほら出てきていますので、私たちは常にアンテナを張って、いいものがあればどんどん国内に紹介したいと思います。
今年もこれからエクササイズ系、音楽系の商品を取り扱うことを予定しています」

「私たちはサプライヤーとともに成功して行きたいと考えていますので、単に日本語化するだけでなく、日本での用途にあった形にカスタマイズしています。例えばアルコールチェッカー『FLOOME』ですと、海外では血中アルコール濃度の表記なのですが、国内では呼気アルコール濃度なので表記を変えてもらったり、基準を変えてもらったりしています。また『KELVIN』では今後日本酒など、ワイン以外の飲み物用の商品展開も考えています。
私たちは単に商品を紹介するだけでなく、輸入代理店として、日本で売れるものに仕立てあげ、しっかり自信を持って販売していきたいと常に考えています」

アルコールチェッカー『FLOOME』の画像

アルコールチェッカー『FLOOME』

10年前にもっと外の世界を見てみたいと大手自動車メーカーを飛び出して、起業した木下社長。これまでも国際的な視野を持って海外のユニークでオリジナリティあふれる商材を日本に紹介してきました。これからもウェアラブル・IoTの分野で、日々の暮らしに役立つモノにこだわって扱っていきたいとおっしゃっていました。今後もINNOVA GLOBALから眼が離せません。


株式会社INNOVA GLOBAL
ウェブサイトURL:http://innova-global.com/


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