『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「かけ心地とデザイン性を両立したスマートグラスを創る」 株式会社ボストンクラブ

  • 2016/1/22
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2016/01/22
ブース画像

各社のメガネ型ウェアラブル端末「スマートグラス」の出展が、各メディアの話題になった今回のウェアラブルEXPO。その一方であまりメディアには取り上げられませんでしたが、メガネのフレームメーカーさんの出展も目立ちました。その中でもひときわデザイン性の高いフレーム、そしてブースが気になったジョーシス ウェアラブルEXPO取材チームは、その出展社 株式会社ボストンクラブの代表取締役 小松原さんに突撃インタビューしました。

この記事の目次

フレーム専業メーカーとして30年のこだわりを込めました

独自のスライド脱着システム

お話を伺った、小松原 一身 社長

「当社は福井県の鯖江で、30年ほど前から工場を持たないファブレスのフレーム専業メーカーとして営業させていただいております。特にデザイン性にこだわり、メガネのフレームはもちろんのこと、パンフレットやプロモーション映像なども社内のデザイナーたちが自らデザイン、制作を行っています」

「数年ぐらい前から、いくつかのメーカーさんからスマートグラス用フレームのオファーをいただく中で、私たちはメガネのプロとしての立場から、スマートグラス用フレームのあるべき姿を提案してみたいと考え、コンセプトモデルを作りました」

「メガネはいろいろな神経が集まっている顔に、長時間装着するものですから、『ずれない、痛くない、疲れない』という3大要素が重要なんです。これはスマートグラスでも同じ。特に度付きのメガネではレンズと瞳との距離や角度にはノウハウがあり、これらを熟知していないと、かけやすく使いやすいスマートグラスは作れないと考えています。
そこで作ったのが、『スライド着脱システム』を搭載したスマートグラスプラットフォーム『neo-plug』です。デザイン性を保ちつつ、重さやプライバシーの問題をクリアするため、状況や必要に応じてデバイス部分を簡単に付け外しできるようにしました。つまり、普通のメガネにデバイスを足していく、メガネありきの発想です」

「もちろん、これはフレームからのアプローチですので、これを実用化するにはさまざまな課題もありますが、さまざまなデバイスメーカーさんが、それぞれの得意分野の技術を持ち寄って協業で作り上げていければ理想的ですね」

かけ心地とデザイン性を両立したフレームがスマートグラスに変化を生む

眼鏡の製品画像

「メガネはすべての人に無くてはならない存在だと考えています。若い時には必要なくてもシニアになってから必要になる方もいらっしゃるでしょう。スマートグラスも普及が進めば、同じように必須のものになっていくでしょう。その時に、私たちの持つ、『ずれない、痛くない、疲れない』かけ心地とデザイン性を両立したフレームが生きてくると思います。」

逆おにぎりのような形状を持つボストン型メガネを社名に持つ株式会社ボストンクラブ。その素敵な形のロゴも小松原社長が原案を考えたそうで、デザインに強いこだわりを感じます。

 

来年あたりから同社のフレームを使ったスマートグラスが市場に出てくるそうで、そのスタイリッシュなデザインは必ず話題になると確信しました。


株式会社ボストンクラブ
ウェブサイトURL:http://www.bostonclub.co.jp/index.php


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