『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート「動物たちの『キモチ』を最新の解析技術やアプリで人に伝える」株式会社Anicall

2016/01/22
ブース画像

ウェアラブルEXPOの展示スペースでもひと際目を引いた、ワンちゃんやネコちゃんたちが集まるAnicallのブース。ITやウェアラブル機器とは一見縁がなさそうですが、同社は「すべての動物にインターネットを」をコンセプトに、まさに動物にウェアラブル端末をつけて、動物たちの暮らしを豊かにするためのサービスを開発する会社でした。同社の朝井さんにお話を伺いました。

「当社はまだ設立から2年足らずの会社ですが、『AnimalCall』つまり、動物たちの(心の)声を最新のセンサーやアプリ、そして解析技術を使って、人とのコミュニケーションを可能にすることを目指しています。この春には、犬やネコといったペットの『キモチ』を伝えることができるウェアラブル端末とスマホアプリを組み合わせたサービス『しらせるアム』をリリースします。『しらせるアム』は犬やネコに取り付けたウェアラブル端末のセンサーで行動状態を解析し興奮やリラックスなどのキモチや、食事をおいしく食べたか把握できる「食事解析機能」を搭載。しゃべることができない犬たち、ネコたちの生活をしっかり見守ることができます」

センサーが動物の行動や姿勢を読み取り「キモチ」を伝えます 画像

お話しを伺った、朝井 昌喜さん

同社の開発はペットだけではありません。乳牛の飼育情報を1頭ごとに管理できる「Cowcall」、そして競走馬の個体管理ができる「Horsecall」の開発も行っています。

「何百頭の牛を飼育する牧場でも、一頭一頭に繊細な飼育管理を行う必要があります。そのため、牧場は非常に厳しい労働環境にあります。『Cowcall』はこのような状況に革新をもたらすべく開発されました。牛一頭一頭ごとにビーコン通信モジュールを装着すれば、生産者はスマホを持って牛に近づくだけで、その牛の個体情報をその場で知ることができます。例えば飼育情報、血統情報はもちろんのこと、発情・出産予定の情報も手元のスマホに表示されるので、いちいち牛を探したり、汚れて読み取りにくいことが多いバーコードを読み込む必要がなくなります。
また、競走馬も同様に「Horsecall」によって個体情報を簡単に管理できるようになります。こちらもビーコン通信モジュールを馬に装着しておけば、スマホを持って馬に近づくだけでその馬の情報がスマホに自動表示。また運動量センサーを装着することで、日々の活動量や、出産間近の馬の行動を検出して出産を予測するといったことも可能になります。
このように、動物の生体情報をネット経由で管理することで、より高度な飼育が容易にできるようになります」

動物と一緒 画像

この春、いよいよ各サービスが立ち上がる中、同社では一緒に働く仲間を募集しています。

「システム開発、アプリ開発といった技術者や営業を希望される方も大歓迎ですが、私たちの開発に協力してくれる動物たちのお世話にしてくれる方も大募集しています。どの職種も、『動物が好き』『熱意がある』『新しいことが大好き』『仲間とともに働く協調性がある』方を募集しています。われこそは、と思われる方、ぜひ当社の募集ページからお問い合わせください」

ブースでは同社広報宣伝部長のコルジェイクさん始め、楽しそうに歩きまわっているワンちゃん、台の上で我関せずと寝ているネコちゃんが象徴的でした。動物好きの皆さん、新しいことしてみたいという皆さん、ぜひAnicallさんの門を叩いてみてはいかかでしょうか!


株式会社Anicall
ウェブサイトURL:http://www.anicall.info/
会社情報/採用ページURL:http://www.anicall.info/company.html


この記事の目次

バックナンバー

モバイル・ウェアラブル

世界最大級のウェアラブル専門展『第2回 ウェアラブルEXPO』イベントレポート公開中!

世界最大級のウェアラブル専門展『第2回 ウェアラブルEXPO』イベントレポート公開中!
東京ビッグサイトで2016年1月13日~15日に開催された、『ウェアラブル EXPO』。前回比2倍の出展数に17,000名を超える来場者数で、すごい盛り上がりを見せた同イベントをレポート!!
IoTクラウド

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「手のひらサイズのすごいIoTサーバー現る」 ぷらっとホーム株式会社

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「手のひらサイズのすごいIoTサーバー現る」 ぷらっとホーム株式会社
「知る人ぞ知る」コンピューターメーカ ぷらっとホーム株式会社の星さんに、IoT/M2Mに特化したマイクロサーバー「OpenBlocks IoT Family」についてお話を伺いました。
モバイル・ウェアラブルIoTデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「動物たちの『キモチ』を最新の解析技術やアプリで人に伝える」 株式会社Anicall

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「動物たちの『キモチ』を最新の解析技術やアプリで人に伝える」 株式会社Anicall
動物にウェアラブル端末をつけて、動物たちの暮らしを豊かにするためのサービスを開発する株式会社Anicall。「動物が好き」「新しいことが好き」な方が集まる同社ならではの製品の特長について、同社の朝井さんにお話を伺いました。
モバイル・ウェアラブルIoTデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「スマートウェアでも自然な着心地を実現したい」東洋紡株式会社

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「スマートウェアでも自然な着心地を実現したい」東洋紡株式会社
生体センサーを内蔵したウェア「スマートウェア」を、作るための機能性素材「COCOMI」を展示された東洋紡株式会社。社内の繊維部門と化学素材の部門が共同で開発した新素材の特長と、今後の展開について同社の作田氏へお話を伺いました。
モバイル・ウェアラブルデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「かけ心地とデザイン性を両立したスマートグラスを創る」 株式会社ボストンクラブ

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「かけ心地とデザイン性を両立したスマートグラスを創る」 株式会社ボストンクラブ
展示会場でもひときわ目立つデザイン性の高いフレームとブースを出展されていた、株式会社ボストンクラブ。30年の間、メガネのフレームメーカとして培ってきたこだわりと技術を詰め込んだスマートグラスのフレームについて、小松原氏にお話を伺いました。
モバイル・ウェアラブルデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「小さく、軽く、長く。ウェアラブルデバイスの寿命にあわせたバッテリーを」日立マクセル株式会社

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「小さく、軽く、長く。ウェアラブルデバイスの寿命にあわせたバッテリーを」日立マクセル株式会社
ウェアラブルデバイスにとって、とても重要な電源。日立マクセルのご担当者さまに、同社のバッテリーとワイヤレス給電ソリューションについて、詳しくお話を伺いました。
モバイル・ウェアラブルデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「視力4.0のメガネをつくりたい!」 株式会社メガネスーパー

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「視力4.0のメガネをつくりたい!」 株式会社メガネスーパー
40年以上にわたり1,000万人の眼をみてきたメガネスーパー。「アイケアカンパニー」として生まれ変わった新生メガネスーパーのメガネ型ウェアラブル端末(スマートグラス)「b.g」について、同社の座安さんに開発の想いとこれからについて伺いました。
モバイル・ウェアラブルスマートマシンデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「両手で荷物が持てるイノベーション」株式会社ウェルキャット

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「両手で荷物が持てるイノベーション」株式会社ウェルキャット
日本におけるバーコードリーダーのパイオニア 株式会社ウェルキャット。二次元ウェアラブルターミナルとFIDウェアラブルターミナルについて、同社の毛賀澤さんにお話を伺いました。
モバイル・ウェアラブルIoTデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「ウェアラブルでより健康で快適な生活を提供する」グンゼ株式会社

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「ウェアラブルでより健康で快適な生活を提供する」グンゼ株式会社
衣料技術と電子回路設計技術を融合した新しい「衣料型ウェアラブル」と、それを活かしたサービスを組み合わせたソリューションを出展していたグンゼ株式会社。同社の永井さんにお話を伺いました。
モバイル・ウェアラブルデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「指の動きを理解して、演奏を科学する」 ヤマハ株式会社

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「指の動きを理解して、演奏を科学する」 ヤマハ株式会社
『音楽を生み出す敷居を下げる』Y2というプロジェクトに取り組まれているヤマハ株式会社。同社の鈴木さんにプロジェクトや今後の展開についてお話しいただきました。
モバイル・ウェアラブルデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「創業190年の伝統技術が最新の技術を支える」戸田工業株式会社

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「創業190年の伝統技術が最新の技術を支える」戸田工業株式会社
創業190年の老舗企業である戸田工業株式会社。出展されていた、フェライトICタグ/NFCタグの活用事例など夢が広がるお話しを伺いました。
業務システムモバイル・ウェアラブルデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「もう10年以上、ウェアラブルシステムの企画・開発を社内活用してきました」村田機械株式会社

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「もう10年以上、ウェアラブルシステムの企画・開発を社内活用してきました」村田機械株式会社
10年も前からウェアラブルシステムの自社開発に取り組んでいた村田機械株式会社。今回はそれら自社開発してきた技術の集大成となるサービスを展示されていました。RemoSManなどのシステムについても詳しくお伺いしました。
モバイル・ウェアラブルデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「お客さまのニーズを理解し、接着剤の新たな利用価値を提案していきます」セメダイン株式会社

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「お客さまのニーズを理解し、接着剤の新たな利用価値を提案していきます」セメダイン株式会社
接着剤で有名なセメダイン株式会社が開発した、電気を通す接着剤。耐久性にも優れたこの商品の開発話や、今後の展開についてお伺いしました。電気を通す接着剤を使用した衣装を着て優雅に舞う動画は必見です。
モバイル・ウェアラブルIoTデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「世界のちょっといかしたウェアラブルを日本に」株式会社INNOVA GLOBAL

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「世界のちょっといかしたウェアラブルを日本に」株式会社INNOVA GLOBAL
生活が便利になって、楽しくワクワクするようなIoT機器を、海外から日本に紹介している株式会社INNOVA GLOBAL。ワインの飲み頃がわかるウェアラブル温度計など、ワクワクするような商品についてお話を伺いました。
モバイル・ウェアラブルデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「『Wearvue』はメガネのマジックナンバー“50g”にこだわりました」株式会社東芝

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「『Wearvue』はメガネのマジックナンバー“50g”にこだわりました」株式会社東芝
メガネ型ウェアラブル端末を展示されていた同社。業務で使うことを想定した4つの特長について、詳しくお伺いました。より多くの人が使えるデザインの追及もしているそうです。
モバイル・ウェアラブルデジタル機器全般

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「作業を効率化してより良いモノづくりやサービスに貢献したい」ブラザー工業株式会社

『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「作業を効率化してより良いモノづくりやサービスに貢献したい」ブラザー工業株式会社
ヘッドマウントディスプレイ型のウェアラブル端末とソリューションについて、詳しくお話を伺いました。さまざまな使用用途での実績と、利用者の声を反映した、“良いモノづくり”“サービス提供”の心がこもっていました。

関連記事

情シス求人

  1. 登録されている記事はございません。
ページ上部へ戻る