情シスのための新常識ボディメイク術 第3回 「撃退 肩こり解消法 Part2」

2016/05/26

前回の記事で肩こりが起こるメカニズムを頭で理解していただけたでしょうか。

では、今度は体でそれを理解していきましょう。

今後、紹介する運動は、「立位」もしくは「座位」で行います。まず、この基本姿勢を先に覚えましょう。何ごとも基本と基礎が大切です!

(1)立位
足の裏全面を地面にしっかりと付着させて、地面を軽く押し付けるように立ちます。地面を押し付けることによって、上体はその反作用を使うかのようにピンと伸ばされ、胸は自然に張ります。腹筋に力を入れお腹を締めます、お尻も力を入れギュッと締めます。

(2)座位
椅子に腰かけ、骨盤をしっかりと立てて、左右のお尻の筋肉で椅子を軽く押し付けるように座ります。イスを押し付けることによって、上体はその反作用を使うかのようにピンと伸ばされ、胸は自然に張ります。腹筋に力を入れお腹を締めます、お尻も力を入れギュッと締めます。

 

この基本姿勢で、いよいよ本番の運動スタートです。また、運動ではタオルを使うので、タオルを用意します。それでは、立位での動作を写真を使って説明していきます。

(1)手のひらを上にして、肩幅の広さでタオルを両手で持ちます。左右の手でタオルを引っ張り合うように力を入れます。

(1)手のひらを上にして、肩幅の広さでタオルを両手で持ちます。左右の手でタオルを引っ張り合うように力を入れます。

(2)力を入れたまま、両手を前に伸ばして行きます。この際に、左右の肩甲骨が離れていくイメージで肩甲骨を広げます。広がる限界までしっかりと広げます。

(2)力を入れたまま、両手を前に伸ばして行きます。この際に、左右の肩甲骨が離れていくイメージで肩甲骨を広げます。広がる限界までしっかりと広げます。

(3)肩甲骨が広がり切り、両手が前に伸ばされたら、今度は肩甲骨を閉じて行きます。肘を曲げながら両手を引く動作です。引いたタオルがおへその位置に来るようにします。あくまでも腕ではなく、左右の肩甲骨が閉じる動作がメインとなります。

(3)肩甲骨が広がり切り、両手が前に伸ばされたら、今度は肩甲骨を閉じて行きます。肘を曲げながら両手を引く動作です。引いたタオルがおへその位置に来るようにします。あくまでも腕ではなく、左右の肩甲骨が閉じる動作がメインとなります。

ここで、みなさん、忘れてはいないでしょうか? そう、タオルを引っ張り合うことです。力が抜けていませんか? あくまでも一連の動作はタオルを両手で引っ張り合いながら行います。そうそう、疲れたら、力を抜いてこのタオルで汗を拭いてもかまいません。なんと、このタオルは汗を拭くのにも使えるのです。

ところで、「僧帽筋」を覚えていますか? 肩こりを起こす筋肉ですね。この僧帽筋に疲労を感じたあなた。もしそうなら、それこそが、肩こりを起こしている原因です。それは肩甲骨を使えずに僧帽筋頼みの運動をしていることになるからです。そういう方は、鏡を見てみましょう。(2)の腕を引く動作の際に、肩をすぼめるように、肩が上がっていないでしょうか。肩が上がらないよう、タオルがへそのラインで動くように注意して動作しましょう。

先ずは10回1セットをトライしてみましょう。慣れてきたら徐々に、2セット、3セットと増やして行きます。

どうでしょうか? 肩甲骨を自分の思うように動かせるでしょうか? 「他人はなかなか自分の思い通りに動いてはくれない!」と嘆いているあなた。とりあえずは自分の肩甲骨を思い通りに動かせるようになりましょう。きっと他人も世界も動かせるようになるはずですよ!?

■参考動画
三澤威の【プロレス式】タオルトレーニング5 背中


三澤 威 (みさわ たけし)

1989年10月新日本プロレスにてデビューするも、頚椎(けいつい)損傷の重傷を負い四肢麻痺となる。1年半のリハビリ生活を経て復帰したが、再度頚椎(けいつい)を痛めて現役を離れる。

柔道整復師の国家資格を習得後、現在まで新日本プロレストレーナー&トレーニングディレクターとして選手のメディカル管理、練習指導にあたる。プロレスリング以外にも、体操プロデュース、ビューティーアドバイザー、新コンセプトの「4D インソール」開発等に携わる。現在、「かっこいい生き方」をテーマに食、運動、心を連動させた4Dボディソウルメイクを発信、展開中。

●新日本プロレスメディカルトレーナー、トレーニングディレクター
●新日本メディカルトレーナー協会理事長

 

所属:ミサワ整骨院

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