情シスのための新常識ボディメイク術 第4回「手のひらストレッチで身体が変わる!」

2017/03/07

今、この文章を読んでくれているあなた、この画面を見ているのはスマホでしょうか、パソコンでしょうか。どちにしろ、きっと、あなたは手を使ってそれらを操作していることでしょう。

今日は少しこの「手」について考えてみましょう。手を使ってものを握る。この人の体の仕組みによって、人は多くのものを使えるようになり、多くの新しいものを作り、この世界に数々のものを生み出して来ました。この仕組みが人間を今のような文明社会に発展させたといってもいいでしょう。

ものを掴むと言う動作、これは指を曲げることによって可能となります。この動作は、手にある筋肉のうち、手のひら側の筋肉、屈筋群によって行われます。逆にものを放す動作、これは手の甲側にある指を伸ばす筋肉、伸筋群によって行われます。曲げる筋肉、伸ばす筋肉、この拮抗する2種類の筋肉群によって、私たちは1日の間中、物をつかむ離すを繰り返すことができます。今、パソコンのキーボードを売ったり、携帯電話の画面を操作しているのも、この能力があればこそです。好きな彼女や彼氏と手をつなげるのもこの能力のたまものです。ちょっと仕事を休憩し、お気に入りのお菓子をつまみ、コーヒーを飲んでいるあなたの動作もこの手の仕組のおかげなのです。

さて、今日は少し手を休ませてみましょうか。もし今、手に何かをつかんでいたらそれを離し、手の力を抜いてリラックスしてみましょう。その時、あなたの指は少し曲がっている状態でしょうか、それとも完全に指が伸びきった状態でしょうか。完全に指がまっすぐ伸びきった状態の人は、なかなかいないのではないでしょうか。たいがいの人は少し指が曲がった状態になっていると思います。ということは、指を曲げる側の屈筋群の筋肉が少し強いということになります。

この屈筋群の筋肉をストレッチしてみて下さい。手のひらを伸ばす動作です。反対の手で、先ずは親指だけを反らし、次に25指をつかんで、手のひら全体を伸ばすように反らします。どうでしょう?気持ちよくなりませんか?この指と手のひらのストレッチだけで、人の体には反応が見られます。もちろんよい反応です。

人の体は全体がつながっています。全身は皮膚でつながり、血管でつながり、リンパでも細胞でもつながっています。どれ1つとして独立しているもはないし、全てがつながって人の体を存在させているのです。

 

あなたが手に起こした行為と刺激は、皮膚、筋肉、リンパ、神経、そのほか、あらゆるつながりを介して、反応を起こしあなたに変化を起こします。たったそれだけのことでと思わないで下さい。たったそれだけのことでも実行するとしないとでは大きな違いになります。普段、「ストレッチしなきゃな~」とぼやいているあなた、まずは手のストレッチから始めてみてはいかがでしょうか。そして、その気持ちよさを感じて下さい。

 

私は、整骨院で、高齢になり指がまっすぐに伸び切らなくなった患者さんを何人も診てきています。日頃のストレッチをするだけで、その多くは避けられるだろうし、それは全身へもよい影響を与えます。

 

普段、あなたに喜びを与えるためにずっと作業をしてくれている手を、ストレッチで労ってあげて下さい。それは、またあなたを労わる反応へとなって帰ってくることでしょう。よい行いにはよい結果が、悪行いには悪い結果が。人と人との関係だけでなく、人の体自体も鏡の法則なのです。

三澤 威 (みさわ たけし)

1989年10月新日本プロレスにてデビューするも、頚椎(けいつい)損傷の重傷を負い四肢麻痺となる。1年半のリハビリ生活を経て復帰したが、再度頚椎(けいつい)を痛めて現役を離れる。

柔道整復師の国家資格を習得後、現在まで新日本プロレストレーナー&トレーニングディレクターとして選手のメディカル管理、練習指導にあたる。プロレスリング以外にも、体操プロデュース、ビューティーアドバイザー、新コンセプトの「4D インソール」開発等に携わる。現在、「かっこいい生き方」をテーマに食、運動、心を連動させた4Dボディソウルメイクを発信、展開中。

●新日本プロレスメディカルトレーナー、トレーニングディレクター
●新日本メディカルトレーナー協会理事長

 

所属:ミサワ整骨院

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