情シスのための新常識ボディメイク術 第2回 「撃退肩こり解消法 Part1」

2016/03/15
肩こりのイメージ図

肩こりに悩む現代人は多い。あなたもその一人でしょうか? そもそも肩こりとはなんなのでしょうか? みなさんの感じる肩こりは、首から僧帽筋(首~肩につながる三角形の山のような形の筋肉)あたりに感じるつらさ、重だるさ、固さ、不快感といった感じではないでしょうか。時には、頭痛や吐き気を伴う人もいるでしょう。

それらの症状は、首回り、僧帽筋、背中の筋肉の緊張と血行不良がもたらします。血行不良によって疲労物質が同じ個所に停滞し、つらさを感じさせてきます。滞った状態をいかに抜け出すかが肩こり解消への鍵となるのです。

さて、みなさんは一日に何回、肩を回しますか。今日一日の中で何回、手を高く挙げたでしょうか? そう、挙手することの多い子供や学生時代と違って大人になった我々は、手を高く上げる機会があまりなく、肩関節をめいっぱい動かすという動作が少ないのです。まして机に座ってパソコン作業の多い方なら尚更です。

体には肩甲骨というものがあります。もちろん知っていますね。背中に貼りついている三角形状の骨です。時には天使の羽に例えられたりもします。この肩甲骨を動かしてみて下さい。どうでしょうか? 自由に動かせますか? 天使の羽のようにパタパタと動かせそうでしょうか。多くの人はあまり動かせないのではないでしょうか。かなり固い人は肩甲骨が背中を滑らずに、岩にへばり付く貝のように貼りついたままになっているかもしれません。

肩こり撃退には可動域の確保と筋力トレーニングが効果的

右手を上から、左手を下から(左)、続いて左手を上から、右手を下から(右)のイメージ図

右手を上から、左手を下から(左)、続いて左手を上から、右手を下から(右)

では、ここで簡単な実験をしましょう。右手を上から、左手を下から背中に回し、左右の手を背中側で触れることが出来るでしょうか? 逆もやってみましょう。

どうでしょう? 出来ましたでしょうか。これは肩関節というより、肩甲骨がきちんと動かないと難しいのです。人間の腕は、肩甲骨を介してから体幹とつながっています。ですからこの肩甲骨がしっかりと動かないと腕の可動域に問題が出てきます。体幹・肩甲骨・腕、この連結が大切です。肩甲骨をよく動かし、可動域を保つのが、肩こり撃退の一つのポイントとなります。

 

そしてもう一つ重要なのが、肩甲骨を支え動かす筋肉をしっかりと鍛えるということです。肩甲骨を自由に動かせないということは、肩甲骨を動かす筋肉が使われていないということ。そして、筋肉が使われていないということは、筋力がないということ。筋力がないということは、重力に従うがままに肩甲骨を支えられず、肩甲骨、腕の重みが首、僧帽筋にかかってしまい、慢性的に筋肉が疲労して、肩こりにつながるということなのです。

 

そこで、肩甲骨をしっかりと動かしながらの筋力トレーニングが必要となるのです。肩こりのメカニズムをご理解いただけましたでしょうか。次回は、この肩甲骨をしっかりと動かしてのトレーニング、肩こり解消法実践編をお伝えします。それまで肩甲骨を自分で動かしてみながら準備してお待ちください。お楽しみに!

 


三澤 威 (みさわ たけし)

1989年10月新日本プロレスにてデビューするも、頚椎(けいつい)損傷の重傷を負い四肢麻痺となる。1年半のリハビリ生活を経て復帰したが、再度頚椎(けいつい)を痛めて現役を離れる。

柔道整復師の国家資格を習得後、現在まで新日本プロレストレーナー&トレーニングディレクターとして選手のメディカル管理、練習指導にあたる。プロレスリング以外にも、体操プロデュース、ビューティーアドバイザー、新コンセプトの「4D インソール」開発等に携わる。現在、「かっこいい生き方」をテーマに食、運動、心を連動させた4Dボディソウルメイクを発信、展開中。

●新日本プロレスメディカルトレーナー、トレーニングディレクター
●新日本メディカルトレーナー協会理事長

 

所属:ミサワ整骨院

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