エンジニアとの効果的なコミュニケーションとは?

現在ではどの企業の部署でもエンジニアを配置したDXに取り組んでいることが殆どだと思います。その中で、上手くエンジニアとのコミュニケーションが取れないことはありませんか?エンジニアはこれまで、職種としても特殊な役割でしたので、他部署とは違ったアプローチが必要になるケースもあります。

今回は、エンジニアとのコミュニケーションをより効果的にするための3つの重要なポイントを解説します。

1. 技術的な知識を少しでも持つ

エンジニアと効果的にコミュニケーションを取るためには、基本的な技術的知識を持っておくことがとても有効です。

営業などの職種でも同じように営業のことを理解して欲しいと思うことが多いのではないでしょうか。エンジニアも同様で技術的な用語や概念についての理解があると、エンジニアも話しやすいと感じることが多く、エンジニアが説明する内容や提案を理解しやすくなり、ディスカッションがスムーズに進むことが期待できます。

実践方法

基本的な技術用語の学習

システム開発に関連する基本的な技術用語や概念を学んでおくことが重要です。たとえば、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)、データベース、クラス、オブジェクト指向など、一般的に使用される技術的な用語を理解しておくと、エンジニアとのコミュニケーションが容易になります。ITパスポートなどの資格を取るのも有効でしょう。

プロジェクトで使用する技術スタックの調査

プロジェクトで使用する技術スタック(プログラミング言語、フレームワーク、ツールなど)について基本的な知識を持っておくことが役立ちます。例えば、もしプロジェクトでPythonが使用される場合、その基本的な構文や特性について知識を持っておくと、エンジニアの説明やコードレビューに対する理解が深まります。

技術的な質問をする際の準備

技術的な問題について質問する際には、ある程度の背景知識を持って質問をすることが大切です。質問が具体的であればあるほど、エンジニアからの回答が的確で有益なものとなります。質問する前に、自分で調べたり、基本的な概念を確認したりすることで、より深い理解を得ることができます。

 

2. クリアで具体的な指示を出す

エンジニアに対する指示がクリアで具体的であることは、機能を正確に実現することに繋がります。。指示が曖昧であると、機能に対する誤解やミスが生じやすく、結果としてプロジェクトの遅延や品質の低下を招く可能性があります。他の職種では大体の指示で進められることはありますが、エンジニアに対する指示は具体的、かつ、詳細であると、エンジニアが機能の理解が正確になり、自分の作業に集中しやすくなります。

実践方法

要件文書の作成

要件や仕様を文書化し、具体的な成果物や機能について詳細に説明します。文書には、機能要件、性能要件、デザイン要件などを含め、エンジニアが理解しやすいように記述します。要件文書は、プロジェクトのガイドラインとして機能し、エンジニアが方向性を間違えることを防ぎます。

明確なタスクの割り当て

エンジニアに対するタスクの割り当ては、具体的で明確に行います。タスクの目的、期日、機能の仕様、作る成果物の詳細などを詳しく説明し、エンジニアが自分の作業を把握しやすくします。また、タスクに関連する依存関係や前提条件についても明記することで、エンジニアが適切な準備を行うことができます。

確認とフィードバック

エンジニアがタスクを進める中で、定期的に進捗状況を確認し、指示内容に対する確認を行います。タスクの進行状況に対するフィードバックを提供し、問題があれば早めに対処します。必要に応じて、指示内容の修正や追加の指示を行い、作業の方向性を維持します。

 

3. フィードバックを積極的に行う

エンジニアとのコミュニケーションの一つとして、フィードバックを行う機会を設けます。プロジェクトの進行中にフィードバックを積極的に行うことで、エンジニアが自分の作業を改善し、プロジェクトの目標に向けてより効果的に貢献できるようになります。

つい、ITに明るくない人は出来上がるまで待ってしまいますが、エンジニアと相談し、なるべく早く成果物をチェックすることで、全てが出来上がる前に確認をして、改善に向かうことが出来ます。最後まで作った後で、認識が違うことになるとエンジニアのモチベーションにも影響し、今後のエンジニアの動きも悪くなってしまいます。

実践方法

タイムリーなフィードバック

エンジニアが作業を進める中で、タイムリーにフィードバックを提供します。問題や改善点に気づいた時点で、すぐにフィードバックを行うことで、エンジニアは迅速に対応することができます。また、ポジティブな成果についても即座にフィードバックを行い、エンジニアのモチベーションを維持します。

具体的なアドバイス

フィードバックは具体的で、改善点や成功した点について詳細に説明します。たとえば、「コードの品質が向上した」といった一般的なフィードバックではなく、「この部分のコードが効率的になり、パフォーマンスが20%向上しました」といった具体的な指摘を行います。これにより、エンジニアは具体的な改善点や成功要因を理解しやすくなります。

改善提案の共有

フィードバックとともに、具体的な改善提案を共有します。改善点についての意見やアドバイスを提供し、エンジニアがどのように改善できるかを明示します。また、改善提案に対するエンジニアの意見を聞き、協力して最適な解決策を見つけることが重要です。

 

さいごに

エンジニアとの効果的なコミュニケーションは、DX化を目指す企業にとっては必要不可欠なものになります。技術的な知識を少しでも持ち、クリアで具体的な指示を出し、積極的にフィードバックを行うことで、エンジニアとの関係を強化し、プロジェクトを円滑に進めることができます。

これらのポイントを実践し、コミュニケーションの質を高めることで、より効果的なチームワークを実現し、プロジェクトの継続的な成功へとつなげていきましょう。

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