Windows Defenderやメーカーバンドルのプリインストールセキュリティソフトなどにより、そのまま利用しているというのが多いのかもしれない。 しかしながら、情シスとして危惧すべきことは、「Windows Updateなどによるセキュリティパッチの更新」が50.8%しか行われていない事実である。 これは「個人向けPCでのこと」と言ってしまえばそれまでかもしれないが、人のマインドは変わらない。20代・30代では約5割、パソコン習熟度で見てもレベル4で約3割、レベル3では約4割の人たちが”セキュリティパッチ更新を行わない”のである。 もちろん、すべての人がPCを使った業務に従事しているわけではないと思うが、企業における「情報セキュリティ教育」の必要性を感じた結果である。
何故、行われないセキュリティパッチ更新
次にセキュリティパッチ更新が行われない理由を見てみることにする。
Windows Updateなどのセキュリティパッチの更新を行っていないと回答したPCユーザーがその理由として挙げたのは、「具体的な方法が分からないから」、「設定などが面倒くさいから」、「対策をする理由が分からないから」となっている。 中には「費用がかかるから」という理由もあがっていることを考えると、そもそも「セキュリティパッチとは?」という理解が不足している結果ではないかと思われる。
Windows 10ではWaaS(Windows as a Service)などと訴求し、以前よりも頻繁に更新プログラムをインストール必要があるのは確かであるが、PC利用者は必要最低限のセキュリティを確保するための方法は知識として身につけなければならない。