AWSサミット AWS Summit Japan2024に行ってきました!基調講演を聞いての感想


AWSサミット AWS Summit Japan2024に参加したのでその感想を書いていきます!

1.はじめに

私としては過去に一度だけ2022年にオンラインで参加しており、今回は初の現地参加となります。とにかく基調講演から生成AI時代を意識させるものが多かったので各セッションで学んだことよりも基調講演を見ての感想を始め全体的な感想をまとめていこうと思います。

ちなみに配信アーカイブなども視聴しておりますが、私が現地参加してきたのは2日目の方になります。

2.09時50分 会場入り!

残り僅かになっていた、名物であるAWSサミット座布団クッションを辛うじてゲット!!
基調講演はどのブースでも聞くことができるので適当に空いている部屋に入って早速ゲットしたクッションをパイプ椅子に引いて視聴~~ ふかふかのクッションが超快適~~~

3.基調講演を聞いての感想~

AWSサミット2024の2日目の基調講演「ビルダーとテクノロジーが加速する次のイノベーション」は、非常に興味深い内容でした。

講演では、金融、自動車、通信、運輸などの業界におけるAWSの活用事例が紹介され、そのすべてにおいてAIの利活用が強調されました。

我々の技術が不可能を可能にしてきた歴史を大きく変えた重大の出来事が順に紹介されており、

1800年 交換可能な部品が誕生し それが鉄道や飛行機 自動車になり人の移動やものづくりが変わってきて、世界がもっと繋がって生産性が高まった「産業革命」

1947年 トランジスタやオペアンプなど所謂増幅器が作られ、電子機器の歴史を変えるビックバンが起き、後々スマホやノートパソコンにつながった「デジタル革命」

1983年 TCP/IP インターネットの登場による情報化時代が一気に到来し、これにより現代のようないつもでどこでも誰とでも簡単に情報が共有できるIT化社会が出来上がってきた「インターネット登場の時代」

そして記憶に新しい生成AIが一般化し生成AIに関する報道が飛び交い、空前の盛り上がりを見せた2023年をAI時代とし、時代の変革の一つの位置付けになるほどにAI時代の到来が重大時代の転換期として強調されていました。

2024年今日ビルダーにとってAIは推論のための全く新しいソフトウェアコンポーネントとなり世界でもっとも困難な解決方法を変革しており、ヘルスケア・ライフサイエンス,金融,エネルギー,製造メディア,エンターテインメント,自動車様々な分野で用いられており、さらにそれらの生成AIツールはAWS上にあることを強調し実際のAWS上の生成AIツールの一部であるAmazon Bedrock活用事例が紹介されていました。基調講演の中で出てきた画像、アートワークのほとんどがAWSのデザイナーとAIのコラボレーションによって生み出されたものであることをアピールしており、なかでも心に残っているのは「高度に発達した技術は魔法と見分けがつかない」という言葉ですね!

4.基調講演の中で紹介された、3つのレイヤーにスタックされたAWSの生成AIサービス

AWSでは生成AIにより簡単にデータを構築 サービスをアップデートできるように3つのレイヤーに分けてスタックされた生成AIサービスを提供しているようでした。

最下位のレイヤー 基盤モデルの学習と推論のためのインフラストラクチャであり生成AI基盤や大規模言語モデルLLMを学習させ本番環境で実行するためのインフラレイヤー

AWS TrainiumやSageMakerなどのツールが紹介され、高性能なNVIDIA製GPUやAWS製GPU(AWS Gravitonプロセッサ)が取り上げられました。これらのツールは、比較的低コストで環境負荷を低減しながら利用できる点が強調されました。なかでもNVIDIAは世界最速そして最大規模GPUのスーパーコンピューターを開発したいとAWSに提案をしており、20736基のGB200と第4世代のEFAネットワークを活用しており、

AWSもこれまでAIワークロードの実行で培ったAWS独自のカスタムシリコンであるGPUベースのインスタンスのAWS INFERENTIAおよびAWS TRANIUMを5年にわたり投資し開発してきたこともアピールされました。

AWS INFERENTIA2は深層学習推論時のエネルギー効率が最大50%、AWS TRANIUMは深層学習トレーニング時のエネルギー効率が最大25%同等のEC2インスタンスと比較して向上したことも発表されておりました。

中間層 必要なモデルにアクセスしたり必要なツールにアクセスし、生成AIベースのアプリケーションの構築 拡張に活かすためのレイヤー

LLMや他の基盤モデルを活用してアプリケーションを開発するためのツールについてAmazon Bedrockが紹介され、様々な生成AIモデルを提供するAPI型サービスとして、自社データを活用した基盤モデルをセキュアかつプライベート環境下で利用できる点が強調されました。また、有害コンテンツのフィルタや機密情報のマスキング、各種コンプライアンス基準の準拠といった安全性も強調されました。

最上位層 LLMや基盤モデルを活用して構築されたアプリケーション

LLMや基盤モデルを活用して構築されたアプリケーションこれにより専門知識がなくても生成AIのメリットを最大限活かすことができるAmazon Qが紹介され、開発ライフサイクル(設計~テスト~実装)支援やモデル選択・利用における開発支援について説明されました。Amazon Qは、AWS版ChatGPTのようなイメージで、生成AIアシスタントとしての役割を果たします。

5.まとめ

基調講演全体を通じて、AWSが提供する生成AIの可能性と、それがどのようにしてビジネスのイノベーションを加速させるかがアピールされ、特に、生成AIを活用することで、企業がどのようにして新たな価値を創出し、競争力を高めることができるかについて具体的な事例が紹介されました。

また、AWSの生成AIサービスが、エンタープライズグレードのセキュリティとプライバシーを提供し、高性能な基盤モデルの選択肢を提供する点も強調されました。これにより、企業は生成AIを活用してプロトタイプやデモを迅速に作成し、実際の生産性向上につなげることができます。

さらに、AWSのデータガバナンスフレームワークが紹介され、大量に生成されるデータを企業全体で適切に管理し、従業員がデータから継続的に価値を引き出すための仕組みが説明されました。データのCuration(収集)、Understand(理解)、Protect(保護)を繰り返すことで、データの戦略的活用が可能となります。

AWSサミット2024の基調講演は、生成AIの可能性とその実用化に向けた具体的なアプローチを示すものであり、参加者にとって非常に有益な内容でした。特に、生成AIを活用したビジネスのイノベーションがどのようにして実現されるかについての具体的な事例が紹介された点が印象的でした。

このようなイベントを通じて、AWSが提供する最新の技術とその活用方法について学ぶことができ、参加者は自身のビジネスにどのように適用できるかを考える良い機会となりました。AWSサミット2024は、生成AIを活用したビジネスの未来を示すものであり、今後の技術の進展に期待が高まります。

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