デザインシステムの管理方法:ワイヤーフレームから完成UIまで
UIデザインにおいて、一貫性を保ちながら実装をスムーズに進めるには、初期段階からデザインシステムを整備することが不可欠です。デザインシステムは補助的なツールではなく、ワイヤーフレームの段階からプロダクト設計の中心的な要素となるべきものとして意識的に構築を始めています。
この記事の目次
ワイヤーフレームの段階からデザインシステムを整備する
デザインシステムを導入することで、プロジェクト開始時に以下のルールを明確にできます。
- 文字スタイル(見出し・本文・キャプションのサイズとウェイトを統一)
- カラートークン(HEXコードではなく、用途別に分類)
- レイアウトグリッドとスペーシング(8ptや4ptのベース設計)
初期段階でこれらを設定することで、デザイナー間の認識が統一され、開発との連携が円滑になります。Figmaからのハンドオフもスムーズになり、開発チームの負担が大幅に軽減されます。

Atomic Designを活用したコンポーネント設計
UI詳細設計に入ると、Atomic Designの考え方を基にコンポーネントを設計します。
- Atom(ボタン、入力欄、アイコンなどの最小単位)
- Molecule(検索バーやフォームなど、Atomの組み合わせ)
- Organism(カードリストやヘッダーなどのより大きな構造)
Variantの数は必要最低限に抑えることが重要です。多すぎると管理が困難になり、少なすぎると柔軟性が失われます。シンプルで使いやすいデザインシステムを維持することで、継続的な運用が可能になります。
デザインシステムを徹底適用するメリット
設計ルールを決めたら、それを一貫して適用することが重要です。
- 既存の文字スタイル以外を使用しない
- カラートークンにない色を追加しない
- グリッドと余白のルールを厳守する
新規コンポーネントが必要な場合は、勝手に作成せず、まずチーム内で提案するルールを設定することで、ファイルの統一性を保ち、開発との連携がスムーズになります。
デザインシステムの導入による実装フェーズの効果
デザインシステムを厳格に適用することで、以下のメリットが得られます。
- UIの統一性が向上し、ユーザーの信頼を獲得
- 開発者が迷わず実装できる(デザインファイル=実装に直結)
- 新メンバーも迅速にプロジェクトにキャッチアップできる
Figmaと実際のUIにズレが生じることがほとんどなくなり、プロダクト全体の品質と開発効率が大幅に向上します。
まとめ
デザインシステムは、後から導入するものではなく、設計の初期段階で整備することをおすすめします。
- UIの統一性を保ちたい
- 複数端末で一貫性のあるデザインを実現したい
- 開発スピードを向上させたい
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