プロジェクトマネージャーになるには資格が必要?おすすめの資格一覧をご紹介

  • 2023/2/8
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現在、エンジニアとして働いている方の中には、将来的にプロジェクトマネージャーなどの管理職へのキャリアアップを考えている方もいるかと思います
そのような方の中には、プロジェクトマネージャー関連資格の取得を検討している方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、転職や昇進に役立つプロジェクトマネージャーの関連資格について詳しく説明します。資格の概要はもちろん、プロジェクトマネージャー関連資格に対する有資格者のリアルな意見もご紹介。

最後に、資格取得後に活用できる情シスに特化した転職サービスもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

プロジェクトマネージャーには資格が必要?

結論、プロジェクトマネージャーになるために、必須の資格は存在しません。IT関連のスキルや知識、十分な実務経験があれば、無資格でもプロジェクトマネージャーとして活躍できます。

ただし、資格によって自身のスキルや知識を証明することで、プロジェクトマネージャーに抜擢されやすくなったり、就職・転職時に有利に働いたりといったメリットを得られます。

そもそもプロジェクトマネージャーとは、システムやアプリ開発といったプロジェクトを策定・遂行するために必要な管理業務に携わる人材です。おもな業務内容としては、下記のようなものが挙げられます。

  • システム開発計画の設計
  • 予算・スケジュール管理
  • 人材抜擢・チーム編成
  • プロジェクトの推進・進捗管理
  • チーム内の連携や情報共有
  • チーム内の対人関係サポート
  • プロジェクトの評価・レビュー など

上記のような業務を遂行するためには、IT関連の基礎知識はもちろん、高度なコミュニケーション能力や交渉力、管理能力などが必要となります。そのような能力や知識を客観的に証明するために、プロジェクトマネージャーの資格は非常に有用といえるでしょう。

プロジェクトマネージャーの資格に関する有識者の意見・評価

実際にプロジェクトマネージャーの資格を取得した方や各種IT資格の有益性について詳しい方などの意見をTwitterからピックアップしました。

IT業界におけるプロジェクトマネージャー資格に関するリアルな評価を知るために、ぜひご確認ください。

■Rさん

実際、同僚はプロジェクトマネージャー資格の有無で、転職サイトでの求人が数十倍に増えたそうで、実利もある資格と思われる🤔
実際資格持っててもあかん人はおるし、資格なくてもすごい人はたくさんおるけど、面接でその人の力量は見極めづらいし、人事が外的な評価に頼りがちなのも理解できる🙄

引用:https://twitter.com/to_retravel/status/1092476523385241600

■Mさん
IT系ビジネスマンが持っていて損はしない資格■会計系

・簿記2級
・USCPA

■マネジメント系
・プロジェクトマネージャー
・PMP

■セキュリティ系
・情報処理安全確保支援士
・CISSP

■監査系
・システム監査技術者
・CIA
・CISA

資格取得が目的になっては駄目ですが、スキルアピールとしては有効

引用:https://twitter.com/marutaro_consul/status/1304764319733706754

■Mさん
「未経験でも社内SEになれる!」的なサイトを見ていると、
だいたい「プロジェクトマネージャー資格を持っていると有利です❤️」と書いてある。 

ウッソだろお前…
未経験者があの論述試験を突破できるとは到底思えないのだが…

引用:https://twitter.com/SyanaiSE_Kun/status/1152032858757746688

■Sさん
PMP取得が管理職登用試験の受験資格として必須だった。 

取ったけど結局その会社は辞めちゃったが、マネジメント系転職では非常に役にたった。特に外資からのオファー。

引用:https://twitter.com/mouhazuki/status/1594868722451320833

上記の意見から、プロジェクトマネージャーに関するIT資格は、就職・転職や管理職へのキャリアアップの際に活用できる資格であることが分かります。

ただし、社内SE未経験者やIT知識の乏しい方の取得は難しいという意見もあるため、実務経験と勉強を重ねたうえで受験を検討しましょう。

プロジェクトマネージャーに関する資格一覧

プロジェクトマネージャーに関する代表的なIT関連資格として、以下の4点が挙げられます。

  • プロジェクトマネージャ試験(PM)
  • PMP(Project Management Professional)
  • P2M
  • PMOスペシャリスト認定試験

自身にとってもっとも必要な資格を検討するためにも、それぞれの資格の詳細を確認しておきましょう。

なお、プロジェクトマネージャーとして活躍するには当然、基礎的なIT知識も身につけておかなければなりません。基礎的なIT知識を証明できるその他の資格の詳細や難易度を詳しく知りたい方は、下記の記事も合わせてご確認ください。

関連記事:「情シスにおすすめの資格7選|ジャンル別に取るべき資格をご紹介
関連記事:「情報処理技術者試験の難易度ランキング | キャリア別のおすすめも

プロジェクトマネージャ試験(PM)

プロジェクトマネージャ試験(PM)とは、IPA(情報処理推進機構)が実施するプロジェクトマネジメント関連の国家資格です。

プロジェクトマネージャ試験では、プロジェクトの設計から予算やスケジュール管理能力、分析・改善能力などプロジェクトマネージャーに必要な幅広い知識が問われます。

なお、プロジェクトマネージャ試験の詳細情報は以下の通りです。

資格の種類 国家資格
試験日程 毎年10月頃の年1回
受験料 7,500円(税込)
受験資格 なし
出題形式 ・多肢選択式(午前I、午前Ⅱ)

・記述式(午後I)

・論述式(午後II)

合格ライン ・100点満点中60点
公式HP IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:プロジェクトマネージャ試験

※表内の価格は2023年1月時点の情報です。

数あるIT関連資格の中でも取得難易度が高く、令和3年度の合格率が14.4%であることからも、一握りの優秀な人材しか取得できないことが分かります。

参照:IPA|令和3年度 情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 統計資料

PMP(Project Management Professional)

PMP(Project Management Professional)とは、米国の非営利団体「PMI」が認定しているプロジェクトマネジメントに関するベンダー資格です。

民間の企業が運営・認定している資格ではありますが、国際的なプロジェクトマネジメント知識体系「PMBOK」に基づいた知識が問われる海外でも価値の高い資格となります。

なお、PMPの詳細情報は以下の通りです。

資格の種類 民間資格
試験日程 随時
受験料 ・一般:555ドル

・PMI会員:405ドル

受験資格 ・学歴に応じた、一定以上のプロジェクトマネジメント経験

・35時間以上のプロジェクトマネジメント研修の受講

出題形式 CBT形式
合格ライン 175問中108問以上正解
公式HP PMI® 試験・資格について|一般社団法人 PMI日本支部

※表内の価格は2023年1月時点の情報です。

PMPの合格率は公表されていませんが、プロジェクトマネジメントに関する広範囲な知識と長時間の実務経験を問われるため、取得難易度は高いといえます。

P2M

P2Mは、日本国内の特定非営利活動法人「日本プロジェクトマネジメント協会」が実施するプロジェクトマネージャーに必要な実践的な能力を証明する資格です。

試験では「改訂3版プログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック (略称 : 改訂3版P2M)」(平成26年4月に改訂/発行)に基づいたプロジェクトマネジメントに関する幅広い知識が問われます。

現在、実施しているP2M試験は下記の4種類です。それぞれ、必要な受験資格や出題形式、範囲が異なるため、受験する資格の内容を確認しておきましょう。

なお、P2Mに関するその他の詳細情報は以下の通りです。

資格の種類 民間資格
試験日程 試験によって異なる
受験料 ・PMC資格試験:17,000円

・PMSプログラム試験:22,500円

・PMS資格試験:39,200円

・PMR資格試験:220,000円

※事務手数料、税込価格

合格ライン 70%以上の正解
公式HP P2M試験について

※表内の価格は2023年1月時点の情報です。

P2Mの合格率は試験によって異なりますが、48.9〜76.5%と他の資格と比較して高水準となっています。とはいえ簡単な試験ではないため、受験する方は合格に向けて入念な準備を整えましょう。

参照:日本プロジェクトマネジメント協会|P2M資格試験合格者推移

PMOスペシャリスト認定試験

PMOスペシャリスト認定試験は、一般社団法人「日本PMO協会」が実施するプロジェクトマネジメント関連資格です。プロジェクトマネージャの業務をサポートするポジションであるPMO(プロジェクトマネージャーオフィス)に必要なスキルを証明でき、業務に関する実用的なスキル・知識が問われます。

PMOスペシャリスト認定試験はランクアップ制度を採用しており、現在★と★★の2種類の資格が提供されています。

PMOスペシャリスト認定試験に関するその他の詳細情報は以下の通りです。

資格の種類 民間資格
試験日程 随時
受験料 ★:会員9,900円 一般14,300円

★★:会員11,000円 一般16,500円

受験資格 ・当協会または他団体のプロジェクトマネジメント関連資格を取得済み

・指定のNPMO認定教材での学習を修了済み

・★★を受験するには、★の資格が必要

出題形式 オンライン試験
合格ライン ★:正答率80%以上

★★:100点満点中70点以上

公式HP 【認定資格】PMOスペシャリスト認定資格 – 日本PMO協会|NPMO

※表内の価格は2023年1月時点の情報です。

PMOスペシャリスト認定試験の合格率は、★★で56%と比較的高い水準を誇っています。なお、★の合格率は公表されていません。

参照:一般社団法人 日本PMO協会|【認定資格】PMOスペシャリスト(★)認定資格 – 日本PMO協会|NPMO 

【認定資格】PMOスペシャリスト(★★)認定資格 – 日本PMO協会|NPMO

本試験を受験するには、指定教材(e-ラーニング講座)での学習が必須となるため、そちらを中心に学習を進めましょう。

まとめ

プロジェクトマネージャーになるために特定の資格は必要ありません。ただし、プロジェクトマネージャー関連資格を取得することで、転職や昇進の際、有利に働く可能性はあります。

そのため、プロジェクトマネージャーへのキャリアアップを考えている方やより上流工程で活躍したいエンジニアにとっては、取得する価値のある資格といえるでしょう。

ただし資格としての価値が高い分、難易度も高いため、継続的な学習と実務経験を積み上げたうえで挑戦するのがおすすめです。

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