DDoS攻撃の対策方法とは?対策ツールの種類についても解説

  • 2022/10/14
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日々進化するサイバー攻撃ですが、その中でもDDoS攻撃はアタッカーの特定が難しくなっています。
企業の所有する個人情報や企業秘密が漏洩してしまうのを避けるためにも、サイバー攻撃について理解し、未然に防ぐための対策が重要です。
今回は、DDoS攻撃の対策方法をご紹介します。
対策ツールの導入時に知っておくべき対策ツール4種類についても併せてご確認ください。

 

DDoS攻撃とは?5種類の攻撃とその特徴

DDoS攻撃とはサイバー攻撃の一種で、DoS攻撃の進化版です。
Dos攻撃は1台のコンピュータから行われるのに対して、DDoS攻撃は複数台のコンピュータから攻撃を仕掛けられます。
攻撃方法は不正なデータや膨大なデータを一斉にターゲットへ送りつけ、ネットワークやサーバーに負荷をかけることで、ネットワークの逼迫やサーバー機能の停止に発展するリスクがあります。

DDoS攻撃は、多くの種類がありますがここでは代表的な5種類を紹介します。

  1. SYNフラッド攻撃/FINフラッド攻撃
  2. ACKフラッド攻撃
  3. DNSフラッド攻撃
  4. Slow HTTP DoS Attack

フラッド攻撃は、アタッカー通常のアクセスのように偽ってBotなどを利用し、接続要求(SYNパケット)・​​切断要求(FINパケット)・確認応答(ACKパケット)・DNSサーバーへのリクエストを大量に送りつける攻撃方法です。
Slow HTTP DoS Attackは、少ないパケット数でTCP(Transmission Control Protocol)の接続を維持して専有することで、本来のユーザーにサービスを提供できないようにする攻撃方法をいいます。
様々なサイバー攻撃を複数台を経由して行うことで、アタッカー本人やIPアドレスの特定が難しいのはDDoS攻撃の難点と考えられます。

 

DDoS攻撃を受けた場合の想定被害

アタッカーの特定が複雑なDDoS攻撃を受けてしまうと、多くの被害が起こります。
想定される主な被害は3つあります。

  1. サーバーダウンなどにより機能不全を起こす
  2. サービス停止による金銭的被害を受ける
  3. 別サーバーへの攻撃により情報盗取される

DDoS攻撃は、ターゲットのサーバーに負荷がかかることで処理がしきれず、機能不全を起こすことが想定されます。
また、サーバーダウンによりサービス停止が起こり、ECサイトの販売停止や広告停止などの金銭的被害にも繋がるでしょう。
その他にも、DDoS攻撃の対策を行っている間に脆弱性を狙って別サーバーへの攻撃を仕掛け、情報盗取やデータ改ざんをされる二次被害に発展する可能性もある点には注意が必要です。

 

DDoS攻撃の対策方法は3つ

大きな被害が想定されるDDoS攻撃ですが、万が一攻撃を受けてしまった場合も、まだ攻撃を受けていない場合でも対策を講じるのはとても有効です。
ここではDDoS攻撃を防ぐための方法について3つご紹介します。

特定のIPアドレスを拒否

DDoS攻撃は、データの一斉送信により負荷をかけるため、攻撃元であるIPアドレスを特定できればアクセス拒否を行えます。
ただし、DDoS攻撃は複数台のコンピュータを経由しているため、全てのIPアドレスやアタッカー本人のIPアドレスを割り出すのは困難であり、効果の限られた対策であるともいえます。

国単位でのアクセス制限

DDoS攻撃は、海外のコンピュータを利用して攻撃してくることが多いとされています。
そのため、自社のサービス範囲によっては国内ユーザーのみのアクセスを許可し、海外からのアクセスを制限するのも有効な手段です。
国単位でアクセス拒否を設定すれば、より広範囲に事前対策を講じることができます。

対策ツールの導入

DDoS攻撃の対策方法として最も有効なのが、対策ツールの導入です。
不正なアクセスの検知や遮断、監視結果のレポート提供など、攻撃種別ごとの対策ツールも多く展開されています。
導入費用や月額費用などコストはかかりますが、日々進化する攻撃対策やセキュリティー担当者の負担軽減にも最適な方法といえます。
企業における不正アクセスの実践的な対策方法を知りたい方は「不正アクセスの原因とは?企業が取るべき防止策も紹介」をご確認ください。

不正アクセスの原因とは?企業が取るべき防止策も紹介

 

DDoS攻撃の対策ツール4種類

DDoS攻撃の最も有効な対策ツールを4つ紹介します。

  1. IDS(不正侵入検知システム)
  2. IPS(不正侵入防止システム)
  3. WAF(Webアプリケーション・ファイアウォール)
  4. CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)

IDS/IPSは、サーバーの脆弱性を狙った攻撃や負荷をかける攻撃などのシステム障害における防止対策ができるツールです。
不正アクセスを検知した場合に、該当アクセスを自動で遮断することも可能となります。
WAFは、WEBアプリケーションの不正アクセスを検知・防御できます。
ネットワークを通り抜けてしまった場合の攻撃対策に有効であり、検知・自動遮断してくれるので安心です。

 

まとめ

DDoS攻撃とは、複数台のコンピュータから不正なデータや大量のデータを送ることでネットワークやサーバーに負荷をかけるサイバー攻撃をいいます。
攻撃を受けてしまった場合、サーバー機能の停止や他サーバーへの攻撃などの被害が想定され、サービス停止による金銭的被害に発展する可能性もあります。
対策には、個別や国単位のIPアドレス制限がありますが、対策ツールの導入では最新の攻撃やセキュリティー担当者の負担軽減が実現できます。
対策ツールは主に4種類あるため、複数を組み合わせたり、特に強化したいポイントに導入することで未然にサイバー攻撃から守る強い味方になってくれるでしょう。

DDoS以外のサイバー攻撃の種類は「サイバー攻撃の代表的な種類を解説|被害と対策についても紹介」にまとめてあるので、こちらも合わせてご確認ください。

サイバー攻撃の代表的な種類を解説|被害と対策についても紹介

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