2020年 国内ネットワーク仮想化/自動化市場Top10 Predictions-IDC


IDC Japanは、SDN(Software-Defined Network)およびNFV(Network Functions Virtualization)に代表される国内ネットワーク仮想化市場において、2020年に起きると予測される主要な事象を、ITサプライヤー向けにTop 10 Predictionsとして発表した。

1. 国内ネットワーク仮想化/自動化市場は、2020年も成長を続けるが、成熟化に向かう姿が鮮明になる。

2. 「結果としてのマルチクラウド」からの脱却に向けて、クラウド内/クラウド間のネットワーク管理の課題がようやく注目されるようになり、マルチクラウドネットワーク仮想化の訴求機会が訪れる。

3. 勢力図が明らかになったデータセンター向けネットワーク仮想化/自動化市場では、もはや競争相手は「必要性の欠如」である。

4. ネットワーク仮想化/自動化ソリューションの適用先として、産業用ネットワークの重要性が高まる。

5. AI/機械学習を活用した企業ネットワークソリューションがバズワードの域を超えて、企業ネットワークに「溶け込むAI」になり得るか真価が問われる。

6. パブリッククラウド中心のネットワークアーキテクチャの議論が、あらゆる関係者の間でいっそう高まる。

7. 魅力的な最新ネットワーク半導体を搭載したホワイトボックススイッチ製品の拡充が進む。

8. 5G SAやMECの実現に向けて、クラウドネイティブ 5Gインフラの議論がさらに活発化する。

9. SD-WANの導入事例は着実に増加するも、既存市場に地殻変動を起こすまでには至らない。

10. DXの取り組みで、ネットワーク仮想化/自動化によるネットワークの次世代化が取り残されることへの危惧が広がる。

国内ネットワーク仮想化/自動化市場は、SDN(Software-Defined Network)ブームを超克し安定した成長市場になっている。
2020年は次のステージである成熟市場に向けて、その姿が明らかになるとIDCではみている。たとえば、市場の成熟化を示す指標の一つである技術的な成熟化とベンダー勢力図の固定化は進んでおり、不可逆的な流れとして2020年もそうした動きが進展すると予測している。

もちろん、すべてのユーザーにネットワーク仮想化/自動化が行き渡っているわけではなく、ネットワーク仮想化/自動化市場に成長の余地は依然として多く残されている。
また、市場の成長を再加速するような、クラウドネイティブ/コンテナ化、マルチクラウド、AI(Artificial Intelligence)を活用したネットワーク自動運転などプラットフォームの変化や新たな技術の活用機会も見えています。

企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるに当たって、ネットワークインフラストラクチャの整備が重要であると認識される中、「ネットワーク仮想化/自動化を用いて、DXが求めるスピードや柔軟性を実現するネットワークの次世代化こそが、DXの成功を支える重要な要素であることをベンダーもユーザー企業も改めて認識すべきである」とIDC Japan コミュニケーションズのグループマネージャーである草野 賢一氏は述べている。

 

今回の発表はIDCが発行したJapan Network Virtualization 2020 Top 10 Predictions にその詳細が報告されている。
本調査レポートは、2019年までの国内ネットワーク仮想化/自動化市場の概況や、ユーザー動向、ネットワーク仮想化/自動化ベンダーの動向分析を基に、2020年の該当市場に影響を与える10項目についてまとめたものである。


本レポートは、IDC Japan様のプレスリリースの内容を元に作成しております。
ソース:https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ46050220

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