国内ネットワーク仮想化/自動化プラットフォーム市場シェア-IDC
IT専門調査会社 IDC Japan株式会社(以下、IDC)は、SDN(Software-Defined Network)に代表されるネットワーク仮想化/自動化の主要構成要素である国内ネットワーク仮想化/自動化プラットフォーム市場に関する2020年のベンダーシェアを発表している。
国内ネットワーク仮想化/自動化市場をリードするヴイエムウェア(VM Ware)とシスコシステムズは、クラウドシフトやネットワーク運用管理の効率化や高度化の需要を捉えながら、市場内での地位を堅持した。
首位のヴイエムウェアは、コロナ禍においてオンプレミスデータセンターへの投資を保留する企業が相次ぐ中、VMware Cloud on AWSに代表されるパブリッククラウド上でヴイエムウェア環境を稼働するソリューションでネットワーク仮想化/自動化プラットフォームの売上を伸ばしプラス成長を維持している。
ネットワーク仮想化/自動化プラットフォーム市場を提供形態別で分類したNVO(Network Virtualization Overlay)ソフトウェア市場において、2020年も71.8%という圧倒的なシェアを獲得している(図参照)。
シスコシステムズも、オンプレミスデータセンターに加え企業ネットワークにおいても投資が制限される厳しい市場環境でありながら、コントローラーアプライアンスでは8割を超える市場シェアを保っている。
企業が新規のIT投資に慎重になる中で、企業ネットワークの運用管理を省力化、効率化する企業ネットワーク向けネットワーク仮想化/自動化の需要を捉え、売上を伸ばすことに成功している。
国内NVOソフトウェア市場、コントローラーアプライアンス市場 ベンダー別 売上額シェア、2020年
Notes:
- IDCの推定
- NVO Software(Network Virtualization Overlay Software):ネットワーク仮想化オーバーレイソフトウェア
- Controller Appliance:主たるフォームファクターがハードウェアアプライアンスのネットワーク仮想化/自動化コントローラー
Source: IDC Japan, 9/2021
クラウドシフトや在宅勤務の常態化などが進む「ネクストノーマル(The Next Normal:次なる常態)」においてネットワーク運用管理者には、より高いネットワーク品質の維持と運用管理の省人化/省力化の両立が求められている。
こうした環境において、「ネットワーク仮想化/自動化技術の活用は、Day 2と呼ばれるネットワーク運用管理の効率化や高度化に移行しつつあり、ベンダーもDay 2オペレーション支援の強化に軸足を移している。IDCでもベンダーのこうした戦略を支持しており、ネットワーク仮想化/自動化の価値提案としてDay 2オペレーションの効率化と高度化を打ち出していくべきである」とIDC Japan コミュニケーションズのグループマネージャーである草野 賢一氏は述べている。
本レポートの詳細はIDCが発行した国内ネットワーク仮想化/自動化プラットフォーム市場シェア、 2020 年: Day 2 オペレーション重視へのシフト に報告されている。
この調査レポートは、国内ネットワーク仮想化/自動化市場の主要構成要素であるネットワーク仮想化/自動化プラットフォーム市場の2020年のベンダーシェアとベンダー動向を分析している。
本レポートは、IDC Japan様のプレスリリースの内容を元に作成しております。
ソース:https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ48209921
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