【日経 XTECH EXPO 2018】~その1~ 企業のデジタル化を支援するソリューションが大集合!

2018年10月17日(水)~10月19日(金)の期間、東京ビッグサイトで開催される「日経 xTECH EXPO 2018」が開幕した。この展示会では、エンタープライズICT 2018やクラウド Impact 2018など、全部で10の個別技術展から形成される。情シスNAVIでは、情シス視点からピックアップした実力派のソリューションを紹介する。

夢の自動化がかなうソリューションの宝庫 −エンタープライズICT

エンタープライズICTでは、「すぐにデジタル化できる処方箋」となる企業向けソリューションが集結した。
「自動化」「省力化」といったキーワードを含むソリューションが並び、全体的に「働き方改革」の機運を意識した展示になっていると感じた。また、情報システム部をターゲットとした展示も多く見られた。
管理するサーバーや端末が増加しており、人手不足が深刻な問題となるなか、システム運用担当者の作業も重い負担となっている。いかに簡単に人手を介さず運用できるかに焦点を当てたソリューションが目を引いた。

【クライアント運用管理】幅広い分野をカバーし使いやすいUI −Sky株式会社

エンタープライズICTのなかで、ひときわ華やかで存在感があったのがSky株式会社のブースだ。広いスペースにゆったりとしたレイアウト。ブースに寄った人が回遊しやすいようになっており、多くの人でにぎわっていた。

展示されているソリューションも多岐に渡った。中央に配置されたのがクライアント運用管理ソフトウェア「SKYSEA Client View」だ。クライアント端末を始め、サーバー、ルータ・プリンターなどネットワーク機器やソフトウェア、モバイル機器などを24時間に1回収集し、一つの台帳で管理ができる。

クライアントの端末についても組織織単位で所持している端末が管理でき、資産の状態もひとめでわかるUIとなっている。
最新バージョンではWindows 10運用管理を強化し、意図しないアップデートを制御する機能を強化している。
同ブース内には簡単な操作で実現するテスト自動化ツール「SKYATT」、Microsoft Hyper-Vの技術を利用したシンクライアント商品「SKYDIV Desktop Client」など数多くの製品群を展示していた。

 

【運用監視プラットフォーム】IDCなどプロユースの期待値を超えるIT運用監視 −株式会社コムスクエア

黄色と黒のモダンなブースを構えるのは、株式会社コムスクエアだ。

CTIソリューションとWeb技術を融合した技術を強みとしているが、CTIソリューションを24時間365日ノンストップで動作させるために、1997年より監視運用ソリューションに取り組んできた。10年以上の改良を経て商品化したのが「パトロールクラリス」だ。
シリーズの中でも「パトロールクラリスPro(プロフェッショナル版)」はIDC・クラウド事業者・大規模企業の情報システム子会社といったIT運用プロ向けの監視運用プラットフォームとなっている。高度監視システムに加え、多機能API機能と運用自動化ロボットによって運用を包括的にサポートする。
高度監視システムの管理画面にはマップ機能があり、フロアレイアウトに設置している機器を表示して監視・管理を可視化することができる。

また、監視システムと連携する「パトロールロボコン」は監視・運用について回る調査・復旧・報告処理が自動でできるというものだ。

ブース担当者によると、パトロールロボコン監視システムに特化しているわけではなく汎用的に使えるが、自社がIT運用にノウハウを持っているため、IT運用向けの商品としているということだ。
画面デモではコントロールパネルを開いてIPを設定するシナリオを自動処理していた。これによりオペレーターの工数が約9割削減できたという実績もある。

 

【超高速開発】Webシステム開発も「Wagby」なら画面設定でOK! −株式会社ソフトウェア・パートナー

エンタープライズICTの一角には「超高速開発 xRad」のコンセプトブースがある。ここには文字通り、開発の効率化を図るソリューションが集結している。

そのなかのひとつが「Wagby(ワグビー)」だ。

Wagbyはデータベーススキーマから画面レイアウト、業務ロジックまで、設定するだけでWebのシステムを構築することができるというもの。超高速で開発できるため開発コストが抑えられ、
要件変更も柔軟に対応できる。
ブース担当者に聞くとなんとExcelの全ての関数が使用できるということで、バックオフィス業務の人でも開発できてしまいそうだ。画面のレイアウトもドラックアンドドロップで簡単に作成が可能となっている。

ノンプログラミングの場合、どうしても実現できない処理というのが出てきてしまうのだが、Wagbyの場合はその心配はないだろう。デプロイすると画面から設定した定義情報がJavaのコードに変換される。そのソースは必要に応じて開発者がカスタマイズでき、その後何度もデプロイが可能だ。ノンプラミングがコンセプトだが、ゴリゴリにコーディングも可能な構造になっている。
メール受信/送信にも対応しており、メール受信時はテキストマイニングにより、特定の文字列を読み取ってタグ付けすることもできる。機能豊富なのも魅力だ。
無記名・無料で使用できるトライアルキットがあるので興味のある方は試してみてほしい。

 

オンプレミスがなくなる時代が来る⁈ −クラウドImpact

クラウドのソリューションももはや当たり前となってしまったが、今回のイベントには特色のあるクラウドソリューションが多く出展されていた。

 

【クラウド監視サーバー】ついに監視サーバーもクラウドに!すぐに使える「Mackerel」 −株式会社はてな

「Mackerel」はてなブログでおなじみの株式会社はてなが開発したクラウド型サーバー監視ツールだ。

クラウドサーバーやオンプレミスのサーバーにエージェントを入れるだけで、簡単に監視業務が始められる。
障害時にはアラートが通知され、アラートはメール、Slackといった外部ツールと連携することができ、設定も簡単だ。日常では管理画面を見てホストのロードアベレージ、CPU、メモリといったリソース情報をグラフで確認する。
見せてもらった管理画面では、グラフのビジュアルが美しく、とても見やすいのが印象的だった。

ブース担当者に話を聞くと、純国産の競合製品はないのではないかとのこと。外国製品に比べると使いやすくなっている。

【マニュアル効率化】面倒なマニュアルでも「Teachme Biz」ならすぐ作れて管理もラクラク! −株式会社スタディスト

わかりやすいマニュアルは、生産性の向上に役立ち、よりよい働き方ができる源泉となる。しかし手順が変更されたのにマニュアルを修正しないまま放置していたり、どこにどんなマニュアルがあるのか誰もわからなくなっていたりという経験をしたことはないだろうか。
いつも頭を悩ませてきたマニュアル問題は「Teachme Biz(ティーチミー・ビズ)」で改善できるだろう。

Teachme Bizでは4ステップでマニュアルが作成可能だ。スマートフォンで写真を撮影し、手順を入力するだけ。その上に文字や記号をのせる加工もとても簡単にできる。手順の並び替えもワンタッチだ。動画を撮影して登録することもできる。

Teachme Bizの魅力はそれだけではない。マニュアル作成をタスク化してアサインし、進捗を管理する機能も備えている。コメントやグッジョブボタン、評価などでモチベーションを向上させるしかけもあり、マニュアルを作るのが楽しくなるツールだ。

 

その2に続く>

 

【執筆:編集Gp 山際 貴子】

関連記事

カテゴリー:

ニュースレポート

情シス求人

  1. チームメンバーで作字やってみた#1

ページ上部へ戻る