カリスマインストラクター 木村友泉の簡単セルフリンパケア 3【冷え性対策】
運動をしたいけどなかなか時間をとる余裕がない情シスのみなさん! オフィスで簡単にできるセルフリンパケアを紹介する「簡単セルフリンパケア」の第3回目です。
今回もさまざまな症状でお悩みの方を長年にわたって解決してきた私、木村友泉が、カンタンで日常生活に無理なく取り入れられるリンパケアを紹介していきます。
では、レッスン、スタートです!
3回目で取り上げるのは「冷え性」です。
空調の効いたサーバールームやオフィスで働くことが多い情シスのみなさんは、「手や足先が冷えて辛い……」なんてことありませんか? 「冷え性」に悩む方は多いですが、特に情シスの方は冷え症になりやすい環境にいるといえるのです。そんな冷え症を解消するために、今回も一緒に楽しくリンパケアを実践していきましょう!
あなたは冷え性? まずは症状チェックから
「私は特に手足が冷えることがないから……」。なーんて、安心してはいませんか? この記事の構成をしているライターさんは「私は手が温かいから大丈夫です!」と言っていたのに、以下の「冷え性チェックリスト」をチェックしてもらったら、見事に“重症”でした(笑)。だから、まずは自分が冷え性かどうかチェックしてみましょう。
以下のチェックリストに答えて、○が1~3つの人は“軽症”、4~6の人は“重症”、7~9の場合は“正真正銘の冷え症さん”です。
~チェックリスト~
□温泉が好き
□使い捨てカイロを常備している
□下着や靴下を重ねて着ている
□入浴後にトイレに行きたくなる
□色の薄い尿が出ることが多い
□寒い季節になると寝つきが悪くなる
□季節の変わり目に風邪を引く
□ヒートテックなどの機能性下着を愛用している
□夜寝る時に靴下をはいている
そもそもなんで冷え性になるの? 3つの原因
冷え症になるには3つの原因が考えられます。その原因について、詳しく解説しましょう。
(1)自律神経の乱れ
ストレスや季節の変わり目、生活習慣の乱れなどで起こりやすい自律神経の乱れ。交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで体温調節が難しくなります。特に交感神経が優位になると手足や体の表面が冷える「手足末端型冷え症」になりやすくなります。
(2)内臓の冷え
冷え性は、そもそも手足だけではなくて、内臓、つまり体の芯から冷えてしまっているケースもあります。これは“隠れ冷え性”ともいえます。隠れ冷え症に多いのがこのタイプ! 体の芯となる内臓が冷えてしまっている状態です。手足は温かいから大丈夫と思っていても体の疲れが取れにくい内臓の冷えになっている人が新タイプです。
(3)血行不良
血行不良も冷え症の原因の1つです! 特に女性は筋肉量が少なく、血液の循環が悪いために手や足の先が冷えてしまうのです。爪がもろくなったり、足先がかゆくなったりするのは血行不良の可能性があります。血行不良を防ぐには適度な運動や体を温める食生活を心がけることも大切です。女性ホルモンの乱れによっても血行が悪くなる場合があります。
<ワンポイント>
情シスのみなさんは“冷えやすい”環境にいるといっていいでしょう。それは常に“電磁波”を浴びる環境下で仕事をしているからです。パソコンから発生する電磁波は、自律神経やホルモンバランスを崩してしまう原因の1つです。温かくしようと取り入れている電気毛布やインナーから発生する静電気なども冷え症を誘発している可能性があるので気をつけましょう!
「基本ケア」と「症状別ケア」で冷え症を解消しよう!
それではリンパケアを行っていきます!
リンパは体全体を巡り、余分な水分や老廃物を運んでいます。そのため局所的なケアでは、実は対症療法にしかなりません。そこで、まずリンパの大きな流れを整える基本のケアを行い、次いで症状別のケアを行います。
【基本ケア】
まず、全身の筋肉の70%が集まっている下半身をほぐしましょう。この基本ケアをするだけでも、血行がよくなり冷え性が改善しますよ。また、イスに座ったまま簡単にできるので、オフィスでの休憩ついでに取り入れてみてくださいね。基本ケアのコツは、「大腰筋」から足を動かすことを意識すること! ただ足首を動かすのではなくて、大腰筋から足である意識をもって動かしてみましょう。
※左も同様に①~④を繰り返します。
【冷え性のケア】
冷え性のケアはシンプルです。2ステップの「縦ニョロ」と「横ニョロ」です。背骨をひとつひとう引きはがし、筋肉で骨を動かすイメージで上半身を動かしてみましょう。今回は分かりやすいように動画で紹介します。
①縦ニョロ…上半身を前後にスイングしましょう
②横ニョロ…上半身を回すような感じで左右にスイングしましょう
【今月のポイント】
最後に今月のポイントです。
今回のエクササイズは内臓にも働きかけるので、ウエストや足のシェイプアップにも効くんですよ。これは特に女性にはうれしい効果なのです。オフィスの休憩時などに気楽に楽しんで、ぜひやってみてくださいね。(文・構成:園田菜々)
SINSEIDO LHJ
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