今年開催された5回目のハタコン参加者

2011年に千葉県にオープンした「VSNファーム」。VSNでは社員同士のコミュニケーションの場として親しまれてきましたが、最近では農園ならではの環境を活用した婚活イベント、略して「ハタコン」を開催しています。畑での共同作業や自然の中で食を通じて楽しむ、このイベントは社内・社外から参加者を募り過去4回開催され、何組ものカップルが誕生しているといいます。この「ハタコン」とは一体どのようなものなのか？　実際の様子を女性ライターである私、izumiが体験レポートしてきました！　（取材・文　izumi　撮影：松波賢）

静かな住宅街に広がる緑豊かな畑に参加者が集合！

太陽の日差しが眩しい7月の週末。通算5回目となる「ハタコン」に参加するべく向かったのはJR本八幡駅。まずは女性参加メンバーと合流し、軽くご挨拶。バスに乗って10分、都心の喧騒（けんそう）とは無縁の住宅街を歩き進んでいくと広々とした畑が目の前に広がります。

その光景を見て「オォ～??！」と女性陣のテンションも一気にアップ！先に到着していた男性メンバーと合流して顔合わせ。この日は男性6名、女性6名の計12人が参加しました。20～40代の個性豊かな参加者の中から果たしてカップルは誕生するのでしょうか！？

畑での作業ということでさっそく長靴に履き替えて準備開始。本日の流れと一人ひとりの自己紹介を終えたらA・B・Cの3チームに分かれて乾杯！　開始早々、畑のど真ん中でビールやカクテルを飲む。いつもの休日では味わえない空間に「いいねぇ??」と参加者たちもリゾート気分を満喫している模様です。

とはいえ、せっかくチームに分かれたのだから、ただ野菜を収穫するだけでは面白味がありません。まずはハタコンの目玉「自家製窯で焼くオリジナルピザ」の生地づくりから。材料を合わせてこねる、こねる、コネル…。ほかのチームの出来栄えをチェックしつつ、女性は料理の腕を、男性は力強さをアピールしながらこね続けます。発酵時、生地が一番膨らんだチームに素敵なプレゼントがあるということで皆さん意外と真剣。どうやらCチームが一歩リードしているようですが結果はいかに…。

採れたて野菜収穫で男女の仲は急接近！

ピザ生地を発酵させている間はハタコンのメインとなる「野菜の収穫」。目の前にある美味しそうな野菜を好きなだけもぎ取っていくというテンションが上がるイベントです。トマト、ピーマン、シシトウ、ナス…。VSNファームの野菜たちは無農薬だから安心安全。野菜が入ったバケツを女性メンバーが持っているとさりげなく男性メンバーが持ってあげるなど男気を見せるチャンスももちろんあります。

採れた野菜は洗ってカット。ピザ用とバーベキュー用、女性がメインとなり、それぞれバランスよく切り分けていきます。普段なかなか人前で見せることのない料理姿で男心をつかむことはできたのでしょうか。

ここでピザ生地の発酵が完了！　どのチームの生地が最も大きく膨らんでいるかが発表されます！　1番膨らんだのは序盤調子のよかったCチームを抑えてなんとBチーム。

モッツァレラチーズと特大サーロインステーキがプレゼントされると一同歓声を上げて大盛り上がり。発酵された生地を受け取ってピザの仕上げに入っていきます。

耳たぶの厚さを目安にピザ生地を伸ばしてソースと野菜、チーズ、ハーブをのせて完成に近づいていくオリジナルピザ。野菜を山のように積み上げたり、生地をスクエアにしてみたり、チームごとに個性が出ているようです。どんな焼きあがりになるのか楽しみ。

一緒に作り上げた手作りピザの美味しさに感動！

レンガを積み上げた手作り窯に各チームのオリジナルピザをいよいよ投入。10～15分ほど焼き上がる間は、しばしのリラックスタイム。収穫した野菜とお肉でバーベキューを楽しみながらお互いの趣味や仕事の話で仲を深めていきます。男性陣は、しっかり女性陣にアピールしなきゃね。

スタート時の緊張感はどこへやら。気がつけば初対面だったということを忘れるほどわきあいあいとした雰囲気になっていました。参加者全員とまんべんなく楽しめるようチームメンバーをシャッフルしてくれるなど、主催者であるVSNのスタッフが上手に誘導してくれるから合コン慣れしていない人でも思いっきり楽しめそうです。

青空の下、緑に囲まれながら一緒にご飯を作って食べることで余計な壁を作ることなく自然体で楽しめてしまうのはまさに「ハタコン」の醍醐味でしょう。アツアツの焼きたての手作りピザと共に日々の忙しさを忘れて、自然の恵みを体感しながら“実りのある出会い”を参加者それぞれが感じているようです。

そして、ハタコンも終盤になると3つに分かれていたチームがいつの間にか1つに…。なんとなく「いいな」と思う人がいても限られた時間の中で相手を知ること、自分をアピールすることは決して簡単なことではありません。

そして、「せっかくだから全員で質問大会しようよ！」という声が出た後は、今までのゆるりとしていた雰囲気から一変、目には見えない男と女の駆け引きが始まりました。

「好きな数字は？」「デートに行くとしたらどこ？」。ゲーム感覚で気になる質問を投げかけて一人ひとりが答えていくと本日一番の盛り上がりに。「デートに行くとしたら？」の質問では「花火に連れていく」という言葉に全員が「それだ！」と大絶賛です。「同じチームの中に気になる人は手を挙げて！」と思わずドキッとするような質問では正直に手を挙げる人もいて、カップル成立の予感がします。

最後の質問は「血液型」。好きになるのに理由なんてないけれど、なんとなく気になるのが相手の血液型です。意外にも日本人に一番多いとされるA型が少なく、O型、B型、AB型の参加者が多かったことが判明。ちょっぴりギラギラしていた恋愛モードも和らいで質問タイムは終了しました。

最後は配られた紙に気に入った異性の名前を3名書いて提出。誰にも見られないようにスタッフに紙を渡したら、いよいよ集計結果の発表です。

緊張感が走る中、見事4組のカップルが成立しました！　参加者人数の合計が12人。その内8人がカップルになってしまったというものすごい倍率に一同驚きを隠せませんでした。照れながらも嬉しそうな笑顔が印象的だったカップルには恒例の記念撮影で思い切って恋人つなぎをしてもらいパチリ。その後は全員集合して思い出の1枚を撮ってもらいました。

今回のハタコンでは4組のカップルが誕生！

イベント後には楽しい時間をまた一緒に過ごしたいと参加者それぞれが感じたのか、いつの間にか連絡先の交換が交わされていました。この日は、ハタコン終了後に2次会も開催されました。畑も野菜もないけれどハタコンでできた“新しい絆”がより深まった時間でした。

「週末は家にいることが多い」「上京してきたばかりで知り合いがあまりいない」。ハタコンに参加する理由は人それぞれです。「出会いがない」と嘆いているだけではステキな出会いは訪れません。畑という日常とはかけ離れた場所で人と自然に触れ合うことは「新しい出会い」の場であると同時に、自分自身の感性を磨くことにもつながります。情シスのみなさん、人数限定で参加者を募っている「ハタコン」の参加者募集の際にはぜひ応募してみてはいかがでしょうか。