ドコモ、650円の格安スマホと高速通信スマホを投入 2016年冬春モデル発表会

ドコモ初のオリジナル格安スマートフォン「MONO」

「MONO」のネーミングは「お客様の大切なものになれるように」という意味と思いで名付けたという。「価格はリーズナブル。しかし、使い勝手と品質は徹底的に丁寧に作り上げた。一瞬でマナーモードに切り替えられるスイッチなど、毎日便利に使える工夫を凝らしている。使いやすい新定番のスマートフォン」。吉澤和弘社長は発表会で、新端末について、こう述べた。

MONOを紹介する吉澤社長

また、従来の最高速度を1.3倍高速化して毎秒500メガビットを実現した新技術「256QAM」に対応したスマホ「Xperia XZ」（ソニー製）「V20 PRO」（LG電子製）も投入する。500Mbbs以上のネットワークの高速化は2017年3月に提供開始予定。

Xperia XZは高速化に加え、スマホ初の手振れ補正、約1320万画素のインカメラ機能を搭載した。11月上旬に発売する

Xperia XZ

V20 PROは超広角撮影が可能な2つのカメラを搭載。オーディオでスマホでは世界初というハイレゾ対応の「Quad-DAC」も盛り込んだ。2017年2月に発売する。

V20 PRO

一方、ガラケーで高音質な通話ができるVOLTEと高速通信のLTEに対応した「AQUOSケータイ SH-01J」（シャープ製）「P-smartケータイ P-01J」（パナソニック製）の2機種を販売。SH-01Jは10月21日、P-01Jは11月上旬に発売する。

AQUOSケータイ SH-01J

P-smartケータイ P-01J

ドコモでは新機種の発売と同時に、ガラケーの新料金プランを発表。通話時間が5分以内なら無制限で電話がかけられる月額1200円の「カケホーダイライトプラン（ケータイ）」、月額300円から利用できる2段階のパケット通信定額プラン「ケータイパック」を10月21日から開始する。新料金プランを利用すれば、通話だけなら月額1200円から、通話とデータ通信では月額1800円から利用できるという。

また、ポインコ兄弟のCMでもお馴染みのポイントサービス「dポイント」では、前払い式カード「dカード　プリペイド」を11月下旬から新たに提供する。専用ウェブサイトや全国のローソンの店舗でチャージ可能で、全国65万3000か所のiD加盟店と日本国内外のマスターカード加盟店で使うことができる。

「ドコモ・ドローンプロジェクト」を本格開始

ドコモでは、神奈川県、千葉県、福岡県の一部地域で「無人航空機における携帯電話の利用に関わる実用化試験曲の免許」を2016年9月6日に取得。これを受け、ドローン活用の検証プロジェクト「ドコモ・ドローンプロジェクト」を本格的に開始することも発表した

プロジェクトでは、防災や減災、農業、物流などの分野でのドローン活用やドコモのプラットフォーム技術を生かした運航支援、安全な目視外運航の実現を目指す。

手始めにドコモ、MIKAWAYA21、エンルートの3社で、セルラードローンを活用した、買い物代行サービスの実証実験を福岡市内の離島にて11月から行う。

発表会ではドローンを使ったデモも実施

「ドコモは制度の状況を踏まえつつ、セルラードローンによる新たなサービスを本格化させていきたいと考えている。ドコモのモバイル技術とプラットフォームの技術の2つで、セルラードローンの安全な運行を支援して、さまざまな社会的課題を解決していきたい」と、吉澤社長は説明した。

高畑充希さんがゲストで登場、MONOの価格に「ビックリ仰天です」

発表会にはドコモのCMに出演する女優の高畑充希も登場した。高畑さんはお気に入りの機種を聞かれると「MONOです。初めてのドコモブランドということもびっくり。お値段を聞いたらびっくり仰天でした。めちゃくちゃ安くて、でもシンプルで格好いいし、誰でも持ちやすい機種だなと思いました」と話した。

MONOを持って登場した高畑充希さん

また、ドローンを操縦したことがないという高畑さんが小さなドローンを操作し、墜落させる一幕もあった。高畑さんはドローンについて聞かれると「ドローンは普段接することがないので近未来な感じでドキドキします」と答えて、「ドローンで荷物が運ばれてくるという体験をしてみたいです」と興味を示した。

発表会で初めてドローンを操作する高畑さん

「会いたい」という高畑さんの希望でポインコ兄弟とも共演

「新しい価値を届けることがドコモ使命。4年後に迫った2020年には、ドコモのサービスを当たり前に使っている社会となるよう、ドコモの新たなチャレンジにぜひ期待してもらいたい」。吉澤社長はこう意気込みを述べ、発表会を締めくくった。