【スマート工場EXPO】工場のITセキュリティを守るソリューションをアピール トレンドマイクロ
トレンドマイクロは、工場のITシステムやネットワーク環境を守るために最適というセキュリティ製品・ソリューション群の展示を行い、アピールしていた。
トレンドマイクロのブース
工場で使われる機器は、一般のPCやサーバーと異なり、普通のウィルス対策ソフトが使えないという。トレンドマイクロではUSBメモリを使ったウィルス検索・駆除ツール「Trend Micro Portable Security2」を開発した。
Trend Micro Portable Security2
これはUSBメモリ内にウィルス対策ソフトと最新のパターンファイルを内蔵したシステム。インストール不要で、スキャン結果はUSBメモリに内蔵のLEDに表示されるため、ディスプレイが接続されていなくても結果が分かる。
また、常時ネットワークに接続しておらずパターンファイルを更新できない機器にはロックダウン型のウィルス対策ソフト「Trend Micro Safe Lock」を提供する。これはホワイトリスト方式で、使用できるアプリケーションを制限する。パターンファイルを更新することなくウィルス対策が可能だという。
そのほか、オフィスネットワークとの接続点に設置して、工場内ネットワーク全体を守る次世代型侵入防止システム「TippingPoint Threat Protection System」やはネットワーク内の異常を装置に検知システム「Deep Discovery Inspector」を展示。ともに脆弱性が残る可能性のある機器を守るセキュリティソリューションだ。
インダストリー4.0、IoTの核となるのは「ネットワーク化」。従来は閉じたネットワークで使われていた生産設備の制御機器やシステムが、社内のオフィスネットワークやインターネットに接続されるようになる。ネットワーク化によるメリットはたくさんあるが、その反面、外部からのサイバー攻撃に対するセキュリティリスクも高まる。
大田原忠雄・プロダクトマーケティング本部ソリューションマーケティンググループディレクター
こうした点について「IoTの導入による機器・設備のネットワーク化によって、外部からのサイバー攻撃も容易になった。工場内の機械がサイバー攻撃を受けると、製造業にとって最大のリスクである『稼働停止』に追い込まれ、数千万単位の損失や、製品のリコールなどが起こり、製造業としての信用を失いかねない。製造業でもセキュリティは経営課題として経営層がしっかり認識することが大切」と、大田原忠雄・プロダクトマーケティング本部ソリューションマーケティンググループディレクターは強調した。
カテゴリー: