眠気覚ましドリンクはなんで効くの？

眠気は、体や脳が睡眠を欲している状態です。では、なぜ眠気覚ましドリンクを飲むだけで眠気が去っていくのでしょうか？　それは、ドリンクに含まれる成分が、覚醒作用を持っているからなのです。どのドリンクにも含まれているカフェインには、興奮作用があり、覚醒作用のほか疲労の回復にも効果があります。アルギニンはアミノ酸の一種で、成長ホルモンの合成に関わる成分です。血流がよくなるなどの効果があるとされています。そのほか、刺激のある味や香りで、眠気を覚ます効果を増強しています。

飲んだらすぐに効き目がある気がする眠気覚ましドリンクですが、それは味覚からの刺激によるもので、成分的には摂取してすぐに効き目が出るわけではありません。例えば カフェインの効果が出るのは15分～30分後からで、効果は数時間続くと言われています。ちなみにコーヒー1杯（150ml）のカフェインは、90mg程度です。

なお、短時間に大量のカフェインを摂取すると、急性カフェイン中毒になる危険性があるので注意しましょう。

PM9:00のおすすめドリンク「メガシャキ」

軽く夕食も済ませて再び席に戻ったとたん、さがってくるまぶた。「腹の皮が突っ張れば目の皮がたるむ」とは、昔の人はうまいこと言いますよね。と感動してもいられないので、まずは1本。

口に入れると感じるのはレモンの酸味、そこにジンジャーや唐辛子、山椒など各種のスパイスが後から香ります。軽めの炭酸のシュワッと感も加わり、ほどよい刺激とスッキリ感がやる気を引き出してくれること間違いなし。初めの1本にふさわしい味わいです。カフェイン量は100mg、アルギニンや疲労回復効果等のあるビタミンB群も配合。

PM11:00におすすめのドリンク「ギガシャキ」

夜も更けてきて、帰宅できるかすかな希望がだんだん薄くなってくるころ、眠気というよりやる気との闘いなのがこの時間。くじけないように自ら気持ちを奮い立たせましょう。

ショウガの辛さが舌にぴりっ。後味までその辛さが続き、舌からの刺激がぼんやりしてきた脳をしゃっきり立ち直らせてくれます。そして何だか体がぽっぽと温まってくるような……。ドリンク剤らしいボトルの形状から想像するより爽やかな味わいなので、濃いめの味が苦手な人でも大丈夫。カフェイン量は100mg、アルギニン、ビタミンB配合。

AM0:00におすすめのドリンク「眠眠打破」

そろそろ電車がなくなるこの時間。眠さとの闘いもだんだん本格的になってきます。今の眠気はそこそこでも、今後に備えてあらかじめカフェインを摂取しておきましょう。

コーヒーエキスが入っているけど紛れもなくドリンク剤の味。やや苦味があるものの、味覚からの刺激は少なめなので、飲んで即効果が表れるのではなく、含有成分が吸収されてから効いてきます。含まれている菊花抽出物は、中国では延命長寿のお茶と言われている菊花のエキス。五千年の歴史に助けてもらいましょう！　カフェイン120mg、アルギニン500mg配合。

AM2:00におすすめのドリンク「激強打破」

草木も眠る丑三つ時。しかしジョーシス戦士は眠れない。最も眠くなるこの時間、強めの成分を含んだドリンクで乗り切りましょう。

いかにも効きそうなドリンク剤らしい味。要するに味わうよりも一気に飲み干すことをおすすめします。さて何が入っているのかと成分表を見ると、マカに高麗人参にニンニク、マムシにサソリ、ウミヘビに馬の心臓などなど、読んでいるだけで強壮効果がありそうな漢方成分が。本気で元気を取り戻したいときに。カフェイン120mg、アルギニン500mg配合。

AM4:00におすすめのドリンク「モリピン内服液」

もう朝も間近の時間帯、何とか今夜も乗り切れそう。いやいや、ここで気を抜いてはいけません。最後の一頑張りのために激濃成分をぐびっと摂取！

通常のドリンクが50ml程度なのに対して30mlと少なめの液体量に、カフェインが200mgも配合されています。第3類医薬品なので、その効果はお墨付き。薬とはいうものの、特に飲みづらい味ではありません。この時間にカフェインを摂取すれば朝までしっかり起きていられますが、徹夜後帰宅してすぐ寝たい場合に寝つけなくなる可能性があるので気を付けて。

適度な摂取で健康的な残業を

以上、時間別におすすめの眠気覚ましドリンクをご紹介しました。

なお、筆者が順番に飲んでみたところ、朝が過ぎて昼になってもまったく眠気が来ず、起き続けています。でも困ったことに眠くなくても疲れは感じるんです！　読者の皆さん、一晩ですべて試すのは絶対にやめてくださいね！　適度な摂取で（できるだけ）健康的な残業を目指しましょう。