今回より、秋葉原の中古PC/モバイルショップの店長兼、ジョーシス編集部員を務める私「スーさん」が秋葉原のデジモノ動向、トレンドを皆様にお届け!第1回は「最近の秋葉原とデジモノ」をテーマにお送りいたします。
なんといっても外国人観光客
日本政府観光局の発表によりますと、今年上期(1~6月)の訪日外国人客数(推計値)は、前年同期比46.0%増の913万9,900人となり過去最高、年間では1,800万人を超えるペースとのことです。
もちろんココ秋葉原でも外国人観光客の訪問数は凄まじく、秋葉原中央通り沿いにはたくさんの観光バス、ツアー中であろうフラッグを持った添乗員と観光中の外国人、両手にめいっぱいの家電製品を抱えて足早に観光バスに乗り込むアジア系外国人、私が店長を務める中古PC/モバイルショップである「PCNETアキバ本店」においても連日たくさんの外国人観光客の来店でにぎわっており、多言語が行き交う店内はまるで海外の外国人街のような様相を呈しています。
免税販売に強い需要
円安と外国人観光客の増加の相乗効果により、秋葉原でも百貨店のような免税販売に強い需要が見て取れます。
保守製品や端末を買いに秋葉原に来たら、外国人だらけでビックリ!なんて経験をした情シス担当者の皆様も少なくないのでしょうか?
品種を問わず小売を行う店舗の多くは、軒先に「免税販売」「TAXFREE」の大型サインを掲げ、多言語を話せる外国人従業員の獲得に躍起になっています。
特にデジモノ、白物家電を取扱う店舗においては中国人観光客向けの日本を観光するツアーに組み込まれている場合が多く、団体で買い物を行ういわゆる「爆買い」の様子は圧巻の一言!!!(TVなどで爆買い取材の様子が映ると、よく炊飯器を買っている様子が映りますよね?あれは本当に10人の団体がいたら10人全員同じ炊飯器を持って歩いたりしています!アキバの日常風景ですね。)
中国バブル崩壊との報道を耳にすることもありますが、まだまだ中国人観光客の消費パワーには凄まじい勢いを感じます。
第2の中国はどこ?肌で感じるよく来店される国籍
こと私が勤める店舗においても、連日多くの中国人観光客の皆様が来店されますが、ほかにも目立って多く来店される国籍が、ベトナム、フィリピンなどの東南アジアの方々です。
主に中古携帯電話を求めて来店され、ご自分用のみならず親族へのお土産や転売目的で2年~3年落ちのモデルに特に需要があり、新品商品を求める中国人とは違い価格重視、複数台購入と多様なニーズがあるようです。
いわゆる「出稼ぎ」目的で日本国内に長期滞在している免税購入の資格を持たない外国人*も多く来店され、「日本で買って海外に送る」といった、ここでも円安の影響を強く感じます。
*日本国内にて免税購入の対象となる外国人観光客は、国内滞在90日未満の「短期滞在」等、免税を受けるに当たっての条件があります。
やっぱり強いApple製品
上記図は、「PCNETアキバ本店」において免税販売の集計を行う表の一部を抜粋したものですが、ズラーっとApple!世界的にいかにApple製品の需要が高いかが見て取れます。
・強力なブランド力
・高機能、高品質
・マルチランゲージに対応
・各国にAppleストアを有しておりサポートを受け事ができる
・堅牢なセキュリティ
挙げればキリがありませんが世界中で愛されるAppleの「モノ作り」がココ秋葉原でも強い影響力を持っていることは納得できますね。
世界最大級の電気街「秋葉原」
よく秋葉原にはじめていらっしゃる日本人のお客様に、「似たような店ばかりでどこで買ったらいいのかわからない」といったお話を聞くことがあります。
ましてや外国人の皆様は言語も違う異国で買い物をするわけですから、多々ある店舗の中で自分が求める商品を納得のいく金額で購入する、という事は勇気がいる事なのかもしれません。多々ある店舗はその一店舗になろうと他店舗より良いサービス、品ぞろえ、価格、接客など切磋琢磨し日々の商売を行っています。
その絶え間ない研鑽がココ秋葉原を「世界最大級の電気街」たらしめる最も重要な要因なのかもしれませんね。
さーて、品出しして、POP作って、商品売らなきゃ!
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