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納棺師養成機関「おくりびとアカデミー」を運営する株式会社おくりびとアカデミー(本社:東京都中央区、代表取締役:木村光希)が、エンディング業界に特化した人材紹介サービス「葬祭キャリアサポート」を2026年7月16日に開始しました。教育機関そのものが人材紹介事業に乗り出し、専門教育を受けた人材・業界を志す人材と、全国の葬儀社・関連会社を直接つなぐ形をとります。
■ 何が始まったのか:教育機関発の人材紹介という選択
おくりびとアカデミーは、納棺士コース13期目・全コース累計200名超が学ぶ、納棺師養成の専門教育機関です。今回始まった「葬祭キャリアサポート」は、そこに人材紹介の機能を重ねたものです。求人企業(葬儀社)側の費用は入社確定後にのみ発生する完全成功報酬型で、相談・求人票の掲載・候補者紹介・面接調整までは無料としています。対応する職種も、納棺師・湯灌師といった専門職から、葬祭プランナー、営業・事務・管理職まで、葬儀業界の採用全般をカバーする設計になっています。
教育事業者が人材紹介という隣接領域に事業を広げる例自体は珍しくないが、ここで注目したいのは「なぜ今、このタイミングで、正式な事業として立ち上げたのか」という経緯です。
■ なぜ教育機関が人材紹介に踏み出したのか:意思決定の背景
発表によれば、おくりびとアカデミーはこれまで人材紹介を事業化していませんでした。しかし実態としては、卒業生の就職先探しや、葬儀社側からの「人材を紹介してほしい」という相談への対応を、日常業務として個別にこなしてきたといいます。つまり、マッチングの機能自体はすでに存在していました。今回の意思決定は、ゼロから新しい事業をつくったというより、教育機関という立場だからこそ自然発生的に生まれていた仲介機能を、正式な事業として体制化した、という点に本質があります。
背景には、業界側の慢性的な採用難と、志望者側の「入り口が見つからない」というミスマッチが重なっています。納棺師・葬祭スタッフは採用後の教育にも時間とコストがかかる一方、映画『ほどなく、お別れです』やテレビ番組を通じて納棺師という仕事を知り、業界入りを希望する問い合わせは全国から寄せられていました。求人側と求職側の双方をすでに知る立場にある教育機関が、その情報の非対称性を解消する役回りを引き受けた形です。代表の木村氏は、次のようにコメントしています。
葬儀業界の仕事は、どこまでいっても「人」がすべての仕事です。私たちは、業界全体をより良くし、よりよいお別れを世の中に増やしたいという思いで人材教育に取り組んできました。良い人材が志ある葬儀社に一社でも多く加わることが、業界が良くなるスピードを何倍にも上げると信じています。
「教育」と「採用」を別事業として切り分けず、地続きのものとして扱う判断が見て取れるコメントです。
■ 教育機関ならではの強みをどう事業に転換したか
本サービスの特徴は、教育機関が持つ二つの資産をそのまま人材紹介の武器に転換している点にあります。一つは、半年間の専門課程で故人への処置技術から接遇・所作までを教えてきた教育内容そのもの。入社後の教育負担を抑え、早期の戦力化につながるという説明は、一般の人材紹介にはない裏付けです。もう一つは、映画やテレビ番組を通じた発信力です。一般の求人媒体とは異なる経路で業界に関心を持つ層と接点を持てることは、卒業生に限らない母集団の広さにつながります。加えて、夜間対応の有無や地域特性、経験年数といった現場特有の条件を踏まえたすり合わせを行うことで、早期離職につながりやすいミスマッチを防ぐ狙いも掲げています。
■ 読者への示唆
この事例が新規事業の担当者に示すのは、「まったく新しい事業を発明する」以外にも新規事業の種があるという点です。すでに現場で個別対応として発生している業務(この場合は卒業生の就職支援や葬儀社からの紹介依頼)を棚卸しし、それを正式な事業として制度化・スケールさせる、というアプローチです。加えて、成功報酬型という設計は、新規事業として立ち上げる際に取引先(ここでは葬儀社)側の導入リスクを下げる典型的な工夫であり、ニッチな業界特化型の人材ビジネスを検討する際の参考になります。
■株式会社おくりびとアカデミーについて
名称 :株式会社おくりびとアカデミー
所在地 :〒104-0045 東京都中央区築地3丁目16-9 築地室町ビル9F
代表者 :代表取締役 木村光希
事業内容:納棺師養成学校「おくりびとアカデミー」の運営、有料職業紹介事業(許可番号:13-ユ-319665)ほか
URL :https://okuribito-academy.com
※「おくりびと」は株式会社おくりびとアカデミーの登録商標です。
株式会社おくりびとアカデミー・2026年7月23日のプレスリリースより引用