ノキア、クラウド、IoT時代に向けた高機能ルータと世界最高処理能力を誇るCPU「FP4」を発表

  • 2017/6/27
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2017/06/27

ノキアは、携帯電話会社やインターネットサービスプロバイダー、グローバル企業向けルータの新機種「7750SR-s」シリーズを発表した。新型CPU(中央演算装置)の「FP4」を採用。高い処理能力に加え、省電力やセキュリティ機能も搭載した。2017年10~12月に発売を予定する。

「7750SR-s」シリーズの1つとなる「7750SR-14s」

「7750SR-s」シリーズの1つとなる「7750SR-14s」

「7750SR-s」シリーズは、スイッチング能力が最大9.6Tbpsの「7750 SR-1s」、19.2Tbpsの「7750 SR-2s」、57.6Tbpsの「7750 SR-7s」、115.2Tbpsの「7750 SR-14s」の4機種をそろえた。ボード部分は400Gbps、200Gbpsなど、使用する通信速度によって切り分けて使用することができる。

ノキアが開発したネットワーク機器用CPU「FP4」

ノキアが開発したネットワーク機器用CPU「FP4」

4機種ともに新型CPU「FP4」を搭載。最大2.4Tbpsの処理能力を持つほか、ネットワークトラフィックの分析や可視化を実現するという独自回路も搭載している。ノキアでは、この機能を使うことで、DDos(大規模攻撃)を検知した場合にセキュリティ対策で最適なネットワーク処理を行うことができるという。CPUは外部委託ではなく、ノキア製で「すべて社内で製造することで、最新の技術や我々が欲しい機能をすぐに手に入れることができる」。記者説明会でケント・ウォン・アジア太平洋地域 IP/Opticalネットワーク事業責任者は説明した。

ケント・ウォン・アジア太平洋地域 IP/Opticalネットワーク事業責任者

ケント・ウォン・アジア太平洋地域 IP/Opticalネットワーク事業責任者

ノキアでは新型ルータで今後本格化する5Gを行う携帯電話会社などの通信会社や、大量のデータ処理が必要になるIoT(モノのインターネット)サービスを手がけるITサービス会社、グローバルな拠点を持つ大手企業などをターゲットに販売する。価格は未定。「今後、トラフィックはペタ(バイト=100万ギガビット)まで増える。(新製品)は、これからも増加し続けるトラフィックに対応できるシステム」と、鹿志村康生・IP/Opticalネットワーク IPルーティング本部長は自信を見せた。

鹿志村康生・IP/Opticalネットワーク IPルーティング本部長

鹿志村康生・IP/Opticalネットワーク IPルーティング本部長

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