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モトローラ、SIMフリースマホ「Moto Z2 Play」を発表 日本でのMoto Mods開発にも注力
モトローラ・モビリティ・ジャパン(モトローラ)は、SIMフリーのAndroidスマートフォン(スマホ)「Moto Z2 Play」を6月29日から販売すると発表した。日本で人気の高いスマホ「Moto Z Play」の後継機で、薄型デザインで長時間駆動が可能な大容量バッテリーなどが特徴。同社のオンラインストアでの価格は5万3800円(税抜)。
Moto Z2 Play
より薄く、軽くなった「Moto Z2 Play」
「Moto Z2 Play」は、前機種よりも厚みが1㎜薄く、重さも20g軽量で、より手になじみやすく仕上げた。CPUはQualcomm Snapdragon 626(2.2GHz/オクタコア)で、メインメモリは4GB。バッテリーは3000mAhと大容量タイプを採用。ほぼ1日充電なしで使用ができるという。充電も約15分で最長8時間稼働という「15W Turbo Power充電器」が付属する。カラーは落ち着いた色味のルナグレー、ゴージャス感のあるファインゴールドのほかに、さわやかなシルバーグレーの新色、ニンバスが加わった。
(左から)落ち着いた色味のルナグレー、ゴージャス感のあるファインゴールド
カメラは1200万画素。f/1.7の明るいレンズを搭載し、次世代レーザー・オートフォーカスとデュアル・ピクセル・オートフォーカス技術を組み合わせることで暗い場所でもきれいな写真が撮影できる。優れたカメラ機能はとりわけ日本でのニーズが高く、島田日登美・プロダクトマネージャーは「高速のピント合わせと暗い場所での撮影のほか、きれいな自撮りが可能」と強調した。
島田日登美・プロダクトマネージャー(左)は、カメラ機能の充実ぶりをアピール
そのほか、手首をひねるとカメラが起動し、2回振り下ろすことでライトが点灯、持ち上げると着信音が停止するといった腕の動きで操作を行う「Motoアクション」、夜になると画面を暖色系のトーンにして、睡眠障害の一因といわれるブルーライトを軽減する「ナイトディスプレイ」といった機能も盛り込んだ。
「Motoアクション」のライト点灯のデモンストレーション
また、モトローラのスマホ「Moto Z ファミリー」に着脱し、機能拡張するモジュール「Moto Mods」の新製品「Turbo Powerパック」「ワイヤレス充電キャップ」も発表された。「Turbo Powerパック」は7月1日に発売。価格が9800円(税抜)、「ワイヤレス充電キャップ」は2017年7月中旬の発売で価格が4680円(同)。
(左)Turbo Powerパック。2つのモードが選択できる。(右)ワイヤレス充電キャップ。3つのデザインから選択可能。
「Turbo Powerパック」はモバイルバッテリー。2つのモードを切り替えることが可能で、急速充電できる「ターボパワーチャージ」のほか、残量を常に8割程度に保つ「効率駆動モード」を選択することもできる。
「ワイヤレス充電キャップ」は、スマホのカバー「スタイルキャップ」にワイヤレス充電機能が加わったアクセサリー。コンパクトながら最大10Wでのワイヤレス充電が可能で、木目のような温かい雰囲気のキャッツアイ、スタイリッシュなグレーのほか、華やかなフラワーデジの三種のデザインで展開する。
2017年の戦略と可能性
ダニー・アダモポウロス社長は発表会で、2017年の戦略として「新しい製品」「ブランディング」「優れたオペレーション」「販路の拡大」を挙げた。また、日本市場でのMoto Modsの重要性に着目し、日本で大きなシェアを誇るハッセルブラッド製カメラのMods「ハッセルブラッドトゥルーズーム」を筆頭に、「より新しくエキサイティングなModsを提供する」と説明。製品を「ユニークな形で差別化」し、「イノベーションによって、消費者に多くの選択肢を提供する」と主張した。
モトローラの2017年の戦略
また、今夏、ゲームコントローラー機能を備えたMoto Mods「moto GAMEPAD」も発表。日本では夏の終わりごろの発売を予定しており、デュアルコントロールスティック、Dパッド、アクションボタン、オンボードバッテリーなどを備えているという。
ダニー・アダモポウロス社長と、晩夏に発売予定のMoto Mods「moto GAMEPAD」
ハッカソンでMoto Modsのイノベーションを狙う
クリスチャン・フラワーズ・モトローラ・モビリティ・USA Moto Modsエコシステム・コンサルティングマネージャーは同じく発表会で、Moto Modsは自社開発のほか、パートナー企業との連携や、開発者コミュニティの活性化による発展を目指していると説明した。
Moto Mods開発キットを説明するクリスチャン・フラワーズ・コンサルティングマネージャー
Moto Modsは、モトローラ社内でも使用されている開発キットを使えば自分で開発することができ、ツールは全てオープンソース。開発キットの基板にRaspberry Pi(小型のシングルボードコンピュータ)をはめ込んで利用することも可能だ。技術者向けサイト(英語表記のみ)も公開されている。
また、モトローラでは、「『デジタルテレビのMods』や『モバイル決済のMods』といったユニークなMoto Modsを生み出す(フラワーズ・コンサルティングマネージャー)」という狙いから世界の6か所でハッカソン(ソフトウェア開発者向けのイベント)を実施。日本でもMoto Mods ディベロッパープログラムを開催する。それに先立ち9月2日に大阪のThe DECKでアイデアソン(ハッカソンの中でもアイデア出しに特化したイベント)を実施することも発表した。
(左から)島田日登美・プロダクトマネージャー、ダニー・アダモポウロス社長、クリスチャン・フラワーズ・コンサルティングマネージャー
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