今回はデザインの業務委託契約について、実際に体験したデザイナーの身から述べていこうと思います。
業務委託契約とは?
業務委託契約とは、企業や個人が特定の業務や作業を第三者(受託者)に委託するための契約形態です。
契約形態は二種類存在し、請負契約と委任契約(または準委任契約)があります。
請負契約:成果物の完成を約束し、それに対して報酬が支払われる
委任契約(または準委任契約):一定の業務や事務処理を遂行することが目的
といった違いがあります。
また金銭の発生するタイミングも二種類存在します。時間単位もしくは業務の完成や進捗に基づいて報酬が支払われるパターンです。
私は準委任契約かつ時間単位での契約で業務を行いました。
もちろん詳細な業務内容などについて触れることは出来ないのですが、自分が時間単位で業務する上で気をつけていたことや、意識していた点などマインドの部分について今回の記事では触れていきたいと思います。
実務において意識していたこと
実務において意識していた点について述べていこうと思います。
前提として私はUI/UXデザインを主にやっていました。
流れとしては、
・依頼を受ける
・デザイン作成
・確認、修正依頼
・デザイン再修正
のような手順で進めていました。使用ツールはfigmaという共同編集ができるUIデザイン作成ツールです。リアルタイムでfigma上でやり取りができるため、発注者側も作業の様子を確認することができます。
まず依頼をいただいた後、ラフを作成した段階で認識を擦り合わせる確認を挟むようにしました。時間契約のため、デザインが完成してから確認する流れだと認識の齟齬が発生していた場合に時間ロスを生んでしまうからです。それだとお互いのためにもならないので、最初ほど小まめに確認することを意識していました。
徐々に連携が取れてきたり、相手の依頼の細かいニュアンスが伝わってきたりするのであればラフ後の細かい確認はなくてもよいかもしれませんが、特に依頼開始直後は意識する必要があるかと思います。
あとはデザインの確認はチャットとオンライン会議で使い分けるようにしていました。
基本的にはチャットでやり取りしていましたが、文章だけだと細かい部分の意図が掴みきれない場合も時にはあるので、定期的にオンライン会議にて口頭で擦り合わせるようにもしていました。後は依頼を受けた内容の他に、自分なりに工夫したポイントがあれば合わせてお伝えするようにしていました。
そしてレスポンスを早めに心がけることも非常に意識していました。
外部の相手とやり取りする際に、発注者が重要視する要素の一つとしてコミュニケーションが挙げられるかと思います。
依頼したのになかなか返信が来ないと時間単位で契約しているのに不安になりますよね。
そのため私はチャットになるべく早く反応できるようにパソコン内での通知設定に加え、スマートフォンにも通知が来るようにしていました。(パソコンのみだとなぜかたまに通知が来ないことがあったので)その上で更に見落としがあった場合に備えて、カレンダーアプリに「チャット確認」の予定を毎日固定の時間に入れ、そちらも通知が来るようにしてチャットの見落としがないようにしていました。
以上が意識した点になります。
委任契約での業務だから重要というわけではなく、上記の内容は社内での業務をするにあたっても必要な内容かとは思いますが私は上記の点を意識していました。
時間単位での契約において意識していたこと
時間単位での契約において受注する側が気になることは「時間をしっかり守ってくれるのか?」「証拠はあるのか?」といった点が挙げられるかと思います。
私はToggl Trackという時間計測ツールを使用していました。
Toggl Trackはタスクごとにどれだけ時間を費やしているかを記録できます。Toggl Trackには「プロジェクト」という機能が存在します。プロジェクトを作成し、時間計測時にそのプロジェクトを選択するとプロジェクトごとの時間計測が可能になるので、累計でどれくらいの時間を使用しているのかが可視化されます。
リアルタイムで計測されることにより、自分のペース配分により一層気をつけることができます。
ツールを使用することでデータとして残るため、どれくらいの時間を使用しているのか発注者側にも伝えることができます。
また双方どのタスクにどれだけ時間をかけたのかを把握できるため、発注者側は依頼するタスク量を調整することができ、受託者側は自分の作業ペースを把握できスケジュールの見積もりをより正確にできるメリットがあります。
デメリットとして「計測し忘れたらどうするのか?」といった指摘が挙げられるかと思います。そもそもToggl Trackは時間の編集が可能なので後から計測時間を追加することが可能です。
ただし「忘れても後から編集すればいいや」といった意識で業務することはプロとしてはいけません。
私はルーティンとして「作業開始時に必ず時間計測の開始ボタンを押す」ことを習慣づけていましたが、それに加えて「作業開始前のチェックリスト」を用意しそれを確認して計測を忘れないようにしていました。
後は「もし時間が余ってしまった場合はどうなるのか?」といった疑問が生じてくるかと思います。その場合は翌月に繰り越して業務していました。
例えば月20時間契約で、当月の稼働時間が18時間だった場合、翌月は余った2時間を足して22時間で業務するようにしていました。
時間単位でのデザインの委託に興味が出てきたら…
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プロのデザイナーが提案をするので安心感があります。
さいごに
今回はデザインの業務委託について実際にどうなの?といった点を依頼を受けるデザイナーの視点から書いてみました。
ここまで読んでくださりありがとうございました!ぜひ別のブログ記事も覗いてみてください!